環境負荷の小さい化石エネルギープラントの建設

LNG(液化天然ガス)プラントの建設

世界的な人口増大を背景とするエネルギー需要により、今後数十年にわたっては、化石燃料に一定の役割が求められ続けると考えられています。
化石燃料のなかでも天然ガスは石炭や石油に比べ、燃焼時の二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)の排出量が少なく、硫黄酸化物(SOx)を排出しない極めて環境負荷の小さいエネルギーとして、世界的に利用拡大が進んでいます。
当社グループは、世界でも数社しか手掛けることができないLNGプラントの心臓部である液化設備の設計・建設技術を有しており、1973年に当社グループ初のLNGプラント建設をブルネイで手掛けてから、これまで約50年にわたり世界の生産量の30%以上を占めるLNGプラントを設計・建設し、LNGプラントのリーディングコントラクターとして評価されています。
更に、近年では洋上LNGプラントの建設や、AI技術を用いたLNGプラントの生産性向上に向けた技術開発なども進めており、LNG分野の事業活動を通じた環境調和型社会の実現に積極的に取り組んでいます。

化石燃料の燃焼生成物の発生量(石炭を100とした場合の排出量の比較)の図

中低温排ガス向け乾式脱硫・脱硝システムの開発と事業展開

当社グループは、日揮触媒化成(株)による乾式脱硝触媒と北海道電力株式会社による乾式脱硫技術を組み合わせ、世界初となる低温から中温までの排ガス向け乾式脱硫・脱硝システムを開発しました。現在、排ガスによる空気汚染が社会問題化し、排ガス規制が強化されている中国において、現地パートナー企業とともに当該技術の供与およびシステム導入に関する事業を展開しています。
中国のほか、排ガスによる空気汚染はアジア各国でも深刻化していることから、当社は、インドなど、他のアジア諸国においても、当システムに関する事業展開を図っていきます。

中低温排ガス向け乾式脱硫・脱硝システムを設置したコークス製造プラント(中国内モンゴル自治区)