当社グループの日本ファインセラミックスは、セラミックス基板から薄膜技術による回路形成まで一貫生産することで、光通信用の幹線や基地局、海底ケーブル向けの部品となる回路基板を提供しています。加えて、光通信や無線通信のデバイスの材料となるセラミックスも提供しており、現代社会において、増え続けるデータ通信を支えています。

1台の自動車は数万個の部品からできていますが、当社グループの機能材も自動車や自動車製造設備の一部となって、大きな役割を担っています。例えば、日揮触媒化成の「シリカゾル」はマフラー・ディーゼルフィルターの材料に使われています。また、日本ファインセラミックスは、自動車関連製造設備の部品となる各種セラミックスを供給しており、自動車の製造を支えています。
さらに、燃料となるガソリンなどの石油製品を製造する製油所では、日揮触媒化成の触媒が用いられています。自動車の製造・走行において、当社グループの機能材が一役買っているのです。

生命に関わるため、高い安全性と信頼性が求められる医療機器。当社グループの日本ファインセラミックスが提供する各種セラミックスは、血液ポンプ部品や歯科矯正治具、内視鏡部品など、医療機器の一部となって、医療現場で活躍しています。同社の高精度加工技術と品質管理体制が多くの命を支えています。

当社グループの日揮触媒化成が製造する触媒や各種ファイン製品は、私たちが日常的に身に着けているものに深く関わっています。例えば、「ケミカル触媒」は石油化学製品の製造に用いられ、化学繊維や合成樹脂において必要不可欠です。あなたが着ている洋服や靴も、そのルーツをたどると日揮触媒化成が関わっているかもしれません。また、ファイン製品の「チタニア粒子」は、メガネのコート材料として用いられ、屈折率調整や摩擦強度・耐衝撃性の強化の役割を担っています。さらに化粧品材料は、肌感触を高める機能、シワぼかし機能、紫外線吸収アシスト材などとして用いられ、特に機能性シリカは最近ではマイクロプラスチックビーズよりも環境負荷が少ない点で注目され、活用するニーズも高まっています。