品質マネジメント

基本的な考え方

品質マネジメントは、プラントなどの施設の安全運転、安定生産を実現するうえで欠かせない要素です。日揮グループでは、ISO9001に準拠した品質マネジメントシステムを構築しており、各社が確立した品質方針に基づいて組織の各階層が品質目標を設定しています。組織の課題を明確にしたうえで品質目標を達成するためのアクションプランの策定(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・それに基づく改善(Action)のPDCAサイクルを回すことにより、継続的に組織のパフォーマンス改善を図っています。当社グループ各社は今日まで蓄積してきた価値ある知識と技術を結集し、システムと人財をグローバルに活用して品質確保に取り組んでいます。

品質マネジメントシステム

当社グループ各社は、ISO9001に基づく品質マネジメントシステムを構築し、各社が確立した品質方針に基づき、組織の各階層が品質目標を設定し、組織の課題を明確にして、品質目標とアクションプランの策定(Plan)・実施(Do)・評価(Check)・それに基づく改善(Action)のPDCAサイクルを回すことにより、継続的に組織のパフォーマンス改善を図っています。

各社の品質マネジメント体制

グループ会社各社には、品質保証委員会などの会議体が設置されており、定期的に開催しています。
これらの会議体では、提供するプロダクトとサービスの質を顧客に常に満足していただけるよう、品質上の問題に対する根本原因の究明と有効な再発防止策を含め、各種の改善活動を推進するとともに、その成果を評価し継続的な改善を実践しています。
こうした品質マネジメントの活動は、年に一度、各社社長のマネジメントレビューにて総括され、品質保証にかかわる枠組みの整備を継続的に行っています。

各社の品質マネジメントの構図

蓄積してきた価値ある知識の有効活用「Lessons Learned」

Quality Day で行われたパネルディスカッション

当社グループでは、過去の良好事例や失敗事例(LL: Lessons Learned)から得られた知識と経験を新規のプロジェクトに活かすための工夫・取り組みを継続的に行っています。
海外EPC事業会社である日揮グローバルでは、過去のプロジェクトで蓄積した教訓をまとめたCorporate Lessons Learned(CLL)の仕組みを構築して全社展開し、重大品質トラブルを未然に防ぐ取り組みをしています。更にすべての社員に対してCLLを用いた学びの場を提供しており、特にCLL講座は、海外グループ会社も含め累計の受講社員数が1万1千人を超えるなど、社員が一丸となって品質上の問題を未然に防止する意識の向上に取り組んでいます。また、社員全員の品質向上の文化を醸成するために展開しているTQI (Think Quality Initiative)活動においては、年に一度Quality Dayを開催し、社員が既存の枠を超えて品質向上につながるアイデアを自由に議論する機会を提供するなど、品質パフォーマンスの向上に努めています。
国内EPC事業会社である日揮では、幹部クラスが出席する総合運営会議において、LLディスカッションと題して、過去の事例を題材として将来の不具合事象の未然防止について議論しています。また、組織を横断して全社員に不具合事例を紹介するLL通信を発行するなどして、継続的に品質に関する意識向上に取り組んでいます。