ジメチルエーテル(DME)製造プロセス
近年、クリーンな新燃料DME(ジメチルエーテル)が注目されています。DMEは、燃焼時に、すす(粒子状物質)、硫黄酸化物をまったく発生させず、天然ガス、石炭、バイオマス、廃プラスチックなどの廃棄物を原料として製造することができます。当社グループでは、三菱ガス化学株式会社とともに、同社が開発し小型ながら商業実績のあるDME製造プロセスの大型化および最適化に関する共同検討を実施してきました。本プロセスは、天然ガスなどを原料としたメタノールから、メタノール脱水法によりDMEを製造する間接法プロセスです。
DME製造プロセスフロー(メタノール脱水法)

特長
- エネルギー用途向け超大型プラントにも対応できます。
- 三菱ガス化学が開発した高性能メタノール脱水触媒を採用しています。
- 粗メタノール原料にも対応できます。
- 微量生成物に対応した蒸留セクションを構築しています。
- 熱バランスを最大限考慮した省エネルギープラントです。
適用
- 精製メタノールおよび粗メタノールを原料としたDMEの製造
- バイオマスや廃プラスチックなどの廃棄物由来の合成ガス、再生可能エネルギー由来の電解水素やCO2などからのメタノールを原料とするDMEの製造
実績
- DME年産8万トン(燃料DME製造株式会社、日本)
- DME年産2万トン(グリロ社、ドイツ)