ジオポリマー固化プロセス
原子力発電所から発生する放射性廃棄物に対して、当社グループはセメント固化設備など多くの処理設備の納入実績があります。しかし、廃止措置や福島第1原子力発電所(1F)事故処理の進展に伴い、核種溶出の抑制性能や水素発生対策の高度化が求められてきており、新規の固化材として、ジオポリマーに着目し、主に高線量樹脂の分解液に含まれる固形分のジオポリマー固化の実証をしています。
システムフロー

特長
- シリカ・アルミナを主成分とした非晶質の脱水縮重合体です。
- カチオン交換能を有し、放射性CsやCo-60等を保持することが可能です。
- 結晶水がないため、養生後に真空乾燥して自由水を除去することで、水の放射線分解による水素発生を抑制できます。
適用
- 高線量樹脂の分解液に含まれる固形分
- 1F水処理二次廃棄物
- 1F放射性CS汚染物
- 福島除染廃棄物(焼却灰やCs濃縮物等)