高圧再生型CO2回収(HiPACT®)プロセス

HiPACT®は、天然ガスや合成ガス中の二酸化炭素(CO2)を吸収分離し、高圧で回収する技術です。

この技術を用いることにより、CO2を低コストで地中に貯留(CCS: Carbon dioxide Capture and Storage)することができ、地中貯留のために新たに必要となるエネルギーを大幅に削減し、地球温暖化防止に貢献します。

本プロセスはBASF社との共同開発技術です。2010年に国際石油開発帝石株式会社の天然ガスプラントに適用した実証試験を終了し、商業化可能となりました。

特長

  • HiPACT®は化学吸収法によるCO2回収技術です。従来の溶剤に比べ以下の特徴を有しております。
    • 優れた高温耐久性
    • 優れたCO2吸収性能
  • これらの特徴により高圧CO2の回収を従来よりも省エネルギーで行うことが可能となり、CCSに係るエネルギーを大幅に低減します。
  • 従来プロセスと比較して約25~35%のCO2回収・圧縮コスト削減効果が期待できます。
  • CCSの他に、CO2による石油増進回収(EOR: Enhanced Oil Recovery)、高純度CO2製造(液化炭酸ガスあるいは化学品合成向け)に効果を発揮します。

適用

  • 天然ガスプラント、LNG(液化天然ガス: Liquefied Natural Gas)プラントにおけるCO2回収設備
  • 合成ガスを経由するアンモニア、尿素、水素、酢酸、メタノール、代替天然ガス(SNG: Substitute Natural Gas)などの製造プラントにおけるCO2回収設備
  • 石炭、重質油などを原料としたガス化複合発電プラント(IGCC: Integrated Gasification and Combined Cycle)におけるCO2回収設備(CO2フリー発電への展開)

CCS模式図

CCS模式図

実績

HiPACT®プラント
(ナフトナ・インダスリジア・サービジェ(NIS)社、セルビア国)

以下のプラントにHiPACT®技術を供与(ライセンス)

  • 天然ガス精製/CCS 1件

関連情報

日揮技術ジャーナル 第1巻(2011年3月発行)