HARview®

空気コントロールを支えるテクノロジー
HARview®はAIRLIZE LNG®(空冷式LNGのプラントライフサイクルをサポートする当社グループのトータルエンジニアリングサービス)を推進するために開発されたエンジニアリングツールです。
プラント建設地周辺の気象を再現する"気象シミュレーション※1"とHAR※2の事象を予測する"CFD※3シミュレーション"を組み合わせることにより、従来に比べて正確で精緻なプラントデザインができるようになりました。空冷式LNGの空気コントロールを支える当社グループのイノベーションテクノロジーです。
- ※1日本エヌ・ユー・エス株式会社(当社グループ)開発のテクノロジー
- ※2HAR:ホットエア・リサーキュレーション(Hot Air Recirculation)
- ※3CFD:数値流体解析(Computational Fluid Dynamics)
HARview®ステップ

STEP1:気象シミュレーション
サイトに最も近い公開気象データを用いて、サイト周辺の気象をピンポイントで再現します。風向・風速・気温などの気象データを高精度で再現することができます。
STEP2:CFDシミュレーション
STEP1で得られたサイトの気象データを使い、CFD解析を行います。従来に比べて正確に再現された自然条件を用いてシミュレーションを行うため、LNGプラントを構成する各種機器の周辺温度や熱風の流れを把握することができます。
シミュレーションの結果から、HARの発生程度、状況を詳細に分析します。
STEP3:エンジニアリング
STEP2のCFDシミュレーション結果に基づきHARを緩和したプラントレイアウト・運転条件を決定します。また、STEP2とSTEP3を繰り返すことによりエンジニアリングの精度が向上し、 高い生産性と経済性を備えたプラントが実現可能となりました。
HARview®導入のメリット
HARview®を用いたエンジニアリングを行うことにより、空冷式LNGの空気コントロールが飛躍的に進みました。サイトの気象状況およびHARの発生リスクを“可視化”するHARview®の活用は、プラントライフサイクルに様々なメリットをもたらします。

Concept(FS、pre-FEED)段階
現地の気象実測データを入手する必要がなく、事業決定までの期間を大幅に短縮することができます。
FEED段階
HARリスク評価をもとにレイアウトなどの設計を行うため、コンパクトなプラントの提案が可能になります。
EPC段階
各種機器やACHEの配置を最適化することでEPCを早期に完了し、プラント操業までの期間を短縮します。
O&M段階
プラント周辺のHAR解析データを使ってHAR緩和の最善策を提案し、LNGの長期安定生産を実現します。