FieldOpt®(無線通信デバイスを活用したプロジェクト管理システム)
FieldOpt®(フィールドオプト)は、無線センサーネットワークを用いて、作業員や建機をはじめとするプロジェクトの各種リソースの分布と進捗を正確に把握し、建設生産性を向上させるプロジェクト管理システムです。建設現場の「リソースの位置」、「作業のプログレス」、「セキュリティの状況」を"可視化"することで、これまで以上に効率的かつ安全なプロジェクト遂行を実現します。
FieldOpt®システム概要
「作業員や建機の発信機」、および「現場に配置した受信機」により、各種リソースの位置情報を収集します。作業管理者のタブレット型端末でワークエリア毎の作業(タスク)の進捗とリソースの配置状況を記録し、収集したビッグデータを解析することで、従来は把握が困難であったタスクごとの進捗とリソースの実働実績を高精度に可視化することが可能となりました。解析結果は建設スケジュールの更新・作業員の安全性向上に役立てます。
FieldOpt®導入のメリット
プロジェクトが巨大化・複雑化するにつれて、工事進捗を正確に把握し、スケジュール遅延の主要因(クリティカルパス)を特定することが、プロジェクトの着実な遂行に不可欠です。FieldOpt®では取得したビッグデータを用いてクリティカルパスを抽出、問題となるエリアに作業員・建機を集中させるなど、工事進捗の遅延を解消・防止し、プロジェクトの最適化を図ります。
また、膨大な設計図書・資材調達などを管理する当社グループ独自のシステム「CMS(Construction Management System)」、3D CAD Modelからワークパッケージの切り出しを行うMODS Management社「Origin®」とFieldOpt®システムを統合させ、各ワークパッケージ毎の工事進捗状況や作業員配員状況、そして位置情報を活用し建設工事を管理することで、従来以上に詳細な工事管理が可能になり、建設工事中のあらゆるタスクの生産性・品質向上を目指します。
今後は、危険エリアへの作業者侵入を未然防止するなど、作業者の安全を確保する手段としてFieldOpt®を展開していく計画です。
- ビッグデータ(リソース分布、進捗実績など)活用による遅延要因の早期発見と工事進捗の先読み
- 効率的・最適化されたプロジェクトコントロールによる建設コストの低減
- 建設現場における作業員の安全性確保