2026年ニュースリリース

2026/07/07

バイオ原薬製造棟建設プロジェクトの竣工式を実施

~生産効率化と環境負荷低減を実現し、臨床開発から初期商用生産まで一貫した供給基盤強化に貢献~

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO 佐藤 雅之、以下「日揮HD)は、国内事業会社の日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山口 康春、以下「日揮」)が中外製薬株式会社(以下「中外製薬」)のグループ会社である中外製薬工業株式会社(以下「中外製薬工業」)向けバイオ原薬製造棟(通称:UT3)の建設プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を完工し、76日に栃木県宇都宮市の同社宇都宮工場内で竣工式が執り行われたことをお知らせします。

本プロジェクトは、20238月に中外製薬工業より受注(※1)し、20265月に完工。同月に顧客へ引き渡し、高い評価を獲得しました。
UT3は、バイオ原薬製造における臨床開発から初期商用生産までの一貫した中外製薬グループの供給基盤を強化し、同社の創製品の迅速な上市に貢献するため、臨床試験の中期段階以降の治験薬製造、および初期商用のバイオ原薬製造を担う重要な施設です。当社グループがこれまで培ってきたEPC(設計・調達・建設)の知見を活かし、灌流培養(※2)の導入など連続生産機能も実装し、生産性向上を追求するとともに、太陽光発電パネル設置や脱フロン対応、自然採光の積極的な採用といった環境負荷低減に配慮した、付加価値が高い工場を実現しました。

※1 20238月 日揮HDプレスリリース
バイオ原薬製造棟建設プロジェクトを受注 | 2023年ニュースリリース | 日揮ホールディングス株式会社

※2 灌流培養:新しい培地を常に供給し、古い培地を除去しながら細胞を培養する方法です。細胞などが存在する本来の環境において、栄養供給と老廃物の除去を効率的に行うことを目的としています。

竣工式には、中外製薬の奥田社長CEO、中外製薬工業の鎌田社長、および日揮 山口社長など、約90名の関係者が出席しました。

中外製薬 奥田社長CEOはご挨拶の中で「UT3が無事竣工し、こうして皆様にご披露できますのも、日揮株式会社をはじめ、設計・建設に携わってくださった全ての皆様のご尽力の賜物と、心から感謝申し上げます」と述べるとともに、「中外製薬が強みとするバイオ医薬品は、独自の抗体エンジニアリング技術の進展により構造が複雑化し、製造の難度も高まっています。こうした高度な医薬品を開発段階から初期商用生産まで迅速かつ柔軟に供給するためには、強固な生産基盤が不可欠です。今般、UT3の完成により、自社創製品を患者さんへお届けする供給体制が一段と強化されました。中外製薬はこれからも宇都宮工場をはじめとする国内生産拠点で革新的な医薬品を製造し、世界中の患者さんへお届けできるよう邁進してまいります」と述べました。

本プロジェクトのほか、日揮は中外製薬工業 藤枝工場内で202411月、治験薬用の合成原薬製造棟新設プロジェクトを完工しました。本件は20264月、国際製薬技術協会(ISPE)より、世界的に権威ある2026 Facility of the Year Awards(年間優秀施設賞)(※3)に選ばれています。


3 20264月 日揮HDプレスリリース
日揮が設計・建設した中外製薬工業 FJ3プロジェクトがISPEの2026 Facility of the Year Awards "Honorable Mention" Category Awardを受賞 | 2026年ニュースリリース | 日揮ホールディングス株式会社

日揮グループは今後も、医薬品分野のリーディングコントラクターとして、多様化する顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提供していきます。

<プロジェクト概要>
会社名

宇都宮工場11号棟バイオ原薬製造棟建設プロジェクト

(通称:UT3プロジェクト)

建設場所 栃木県宇都宮市清原工業団地16番3号(中外製薬工業 宇都宮工場内)
延床面積 9,966㎡
構造 地上4階建 鉄骨造(免震構造)
引き渡し 2026年514
完工写真 20260707_01.jpg