2026年ニュースリリース
2026/06/11
日揮株式会社と日揮触媒化成株式会社が共同で触媒工業協会「技術賞」を受賞
日揮株式会社および日揮触媒化成株式会社は、このたび触媒工業協会が主催する2026年 技術賞を共同で受賞し、2026年6月5日に授賞式が執り行われました。受賞テーマは「高濃度硝酸根分解触媒および分解プロセス開発」です。
本開発は、①従来技術では困難であった高濃度硝酸イオンの分解を可能とした点、ならびに②活性金属をコロイド状に制御する独自の触媒技術を確立した点が高く評価されたものです。
| 2026年6月5日に開催された授賞式の様子 |
日本では、原子力発電所の使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出して再利用する方針が採られており、その再処理工程では硝酸を用いた分離・精製が行われています。この過程で発生する放射性の硝酸性廃液は、環境負荷低減の観点から適切な処理が求められています。
従来、このような硝酸性廃液の処理には、微生物を用いた方法などが用いられてきましたが、対応できるのは1000 ppm程度までの低濃度に限られていました。一方、実際の廃液は3~5 Mと極めて高濃度であり、従来技術と比較して数千倍の濃度に相当することから、新たな処理技術の確立が課題となっていました。
本開発では、パラジウムと銅(Pd-Cu)からなる触媒を用い、高濃度の硝酸イオンを効率的に分解することに成功しました。特に、活性金属を2~3 nmの極めて微細なコロイド状にする独自技術により、高い分散性と反応性を実現しています。
本技術は現在、実証規模での検証を経て実機導入に向けた設計段階にあり、今後の社会実装が期待されています。
なお、日揮触媒化成はこれまで触媒分野において※を有していますが、日揮との共同での技術賞受賞は今回が初となります。
本成果は、両社が触媒開発からプロセス設計まで一体となって取り組んだものであり、日揮グループのシナジーを体現する事例です。今後も日揮グループは一丸となって技術開発を推進し、環境・エネルギー分野における課題解決に貢献してまいります。
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高濃度硝酸分解技術の検証に用いた工学規模試験装置 |
初期検討で用いたラボスケール試験の様子 |
※日揮触媒化成株式会社は、触媒分野において継続的に技術開発を進めており、触媒工業協会 技術賞をこれまでにも複数回受賞しています。直近では令和6年度(2024年度)技術賞を受賞しています。
日揮触媒化成株式会社 令和6年度 触媒工業協会 技術賞受賞
なお、2022年度、2019年度、2017年度、2009年度にも同賞を受賞しています。

