2026年ニュースリリース

2026/06/09

ガス循環発酵によるバイオものづくり研究棟の開所式を実施

-非化石資源の活用で、持続可能な社会の実現に貢献-

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)は、神戸市のポートアイランドに世界初となるガス循環発酵の基盤設備を導入したバイオものづくり研究棟(以下「本研究棟」)を竣工させ、本日(69日)現地で開所式を実施したことをお知らせします。日揮HDは本年から2030年までをバイオものづくり事業の創成期と位置付け、研究開発・スケールアップ・事業化を一体的に推進していきます。

20260608_02.JPG 20260608_01.jpg
開所式テープカットの様子 研究棟外観


昨今、経済安全保障や持続可能な社会の実現に向けた課題が顕在化するなか、当社はバイオものづくり製品の需要が大きく拡大すると見込んでいます。バイオものづくりは、化石資源に依存せず、微生物を活用し化学品・素材・エネルギー・食品等を製造する手法であり、経済協力開発機構(OECD)では2030年に世界市場規模が200兆円に達すると試算されています。

本研究棟は、日揮HDがガス循環発酵技術の開発拠点として整備を進めている「バイオプロセス研究所」(通称JBX)の1棟目(JBX1)です。JBXの研究開発では、二酸化炭素(CO2)を原料に微生物の一種である水素酸化細菌を用い、様々な有用物質を生産します。ガス発酵プロセスにおいて、当社グループが長年培ってきた安全に可燃性ガスを取り扱う「ガスハンドリング技術」が必要不可欠となります。

JBXは、日揮HDと株式会社バッカス・バイオイノベーション、株式会社カネカ、株式会社島津製作所の4社が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に共同提案した「CO2からの微生物による直接ポリマー合成技術開発」プロジェクトを推進するものです。


本プロジェクトは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた国家プロジェクト『グリーンイノベーション基金事業/バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進』として採択されています。

開所式には、日揮HD 佐藤会長兼社長CEO、カネカ CO2 Innovation Laboratory所長 佐藤 俊輔 様、バッカス・バイオイノベーション 代表取締役社長兼CEO 近藤 昭彦 様、島津製作所 常務執行役員 冨田 眞巳 様など約60名の関係者が出席し、ご来賓の経済産業省 商務・サービスグループ 広瀨 大也 様、NEDO理事 林 成和 様、神戸市市長 久元 喜造 様からご祝辞を頂きました。

バイオものづくり事業は、日揮HDが策定した中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2030」で重点戦略に掲げるソリューションビジネス拡充の中核をなすものであり、さらなるスケールアップに向けて同敷地内で2棟目(JBX2)の計画に着手し、2027年末の竣工を目指しています。

日揮HDは今後もバイオものづくりの社会実装を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※NEDO 当該ホームページ

バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進 | NEDO グリーンイノベーション基金
20260609_03.jpg

2023年322日 日揮HDプレスリリース

「CO2からの微生物による直接ポリマー合成技術開発」がNEDOグリーンイノベーション基金事業に採択 (jgc.com)

バイオプロセス研究所 研究棟1棟目の概要
建設予定地 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目3番7
着工 2024年8
竣工 2026年1
敷地面積

10,000

研究棟規模 4階建 延床面積 約3,400
主要設備

生産プロセスの段階的なスケールアップ、生産実証を実現するために、5Lから200L規模のベンチスケールガス培養槽を棟内に複数設置