2024年ニュースリリース

2024/01/26

ブラウンリバースと危険物保安技術協会がスマート保安推進に関する共同研究を開始

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山田 昇司、以下「日揮」)の子会社であるブラウンリバース株式会社(以下「ブラウンリバース」)が、危険物保安技術協会(以下、「協会」)と「石油コンビナート向けの電子版立体構内図をプラットフォームとしたスマート保安推進に関する研究」を開始したことをお知らせします。

1. 共同研究の背景

協会では、自主研究事業として「石油コンビナート向けの電子版立体構内図をプラットフォームとしたスマート保安推進に関する研究」を実施しており、危険物施設等のDXを推進してきました。

ブラウンリバースでは、既設設備をスキャン後短期間でデジタルツイン化・3次元データ化ができる設備管理のデジタルツインプラットフォーム「INTEGNANCE VR(以下、IVR)」を開発・提供しています。IVRには操作画面上での測長機能と、設備の関連文書を直感的な操作で参照できる機能を有しており、保安に関わる情報を取り扱いやすい特徴があります。

このたび、ブラウンリバースと協会は、危険物施設従事者の業務効率化及び保安力向上による事故の未然防止を目的とし、IVRが持つ3次元データ技術を利用した共同研究を実施します。

2. 共同研究について

名 称 石油コンビナート向けの電子版立体構内図をプラットフォームとしたスマート保安推進に関する研究
目 的
    1. 1.「INTEGNANCE VR」を活用しDXを推進することで危険物取扱事業所の保安力・生産性向上及び業務の効率化を目指します。
    2. 2.危険物施設等における各種保全・保安データをデジタル化する研究を通じ、スマート化推進の文化を醸成します。
取り組み

INTEGNANCE VR」を用いた危険物施設等の保安推進及びそのデータを活用したオンライン申請への適用

(※詳細は参考資料を参照)

目 標

事業所及び行政と連携し申請業務のデジタル化に関する実証実験を2024年度に1件以上実施します。

将来目指す姿

3次元のデジタルツイン技術を含むデジタルインフラを活用することで保安の高度化(VRAR教育/3次元情報を活用した災害対応・シミュレーション等)の実現を目指します。



〈ご参考〉

1.IVRについて

3次元情報をもった360パノラマ写真をベースに設備管理を容易にするための 3次元ビューアサービスです。製造プラントにおける設備管理業務へ活用できる機能を実装しています。

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2.IVR上から各種デジタル情報へのアクセス(イメージ図)

危険物施設等の許認可申請図書/定期点検記録のデジタル情報へINTEGNANCE VRのマーカー機能を活用する事で簡単にアクセス/閲覧する事ができます。

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3.IVRを活用したオンライン申請と想定効果(イメージ図)

【消防法関連業務への適用】
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【石油コンビナート等災害防止法関連業務への適用イメージ】

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4. 危険物保安技術協会について

危険物保安技術協会は、消防法に基づき危険物等の保安の確保を図ることを目的とする認可法人です。公正・中立的な立場で、屋外タンク貯蔵所に係る技術的な審査、危険物等の貯蔵・取り扱い又は運搬の安全に関する試験、 調査及び技術援助等を実施しています。
協会HPhttps://www.khk-syoubou.or.jp/