2022年ニュースリリース
2022/07/08
CVCファンドを通じ、音声認識AI搭載のウエアラブル端末によって 作業員の負担軽減を目指すフェアリーデバイセズに出資
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮株式会社(代表取締役 社長執行役員 山田昇司 以下「日揮」)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じ、現場作業員の負担軽減に向け音声認識AIを搭載したウエアラブル端末を手掛ける東京大学発のスタートアップ、フェアリーデバイセズ株式会社(代表取締役 藤野真人 以下「フェアリーデバイセズ」)への出資を行いましたので、お知らせします。
近年、産業界の現場では作業工程が複雑化する一方で、熟練工の高齢化や定年退職などによるスキル・技術の喪失、ひいては作業員にかかる負荷の増大が課題となっています。
こうした課題を背景に、フェアリーデバイセズは様々な現場の騒音環境下でもクリアに音声を認識できるAIを搭載し、軽量で首にかける形状のウエアラブル端末を開発・提供しています。本端末はマイクとカメラのみならず、通信規格のWi-Fiおよび4G LTEも搭載しているため、音声・映像をもとに遠方にいる熟練工がリアルタイムに作業員へ指示を出すことが可能となるほか、現場での音声・画像データを収集し、作業エビデンスや報告書などの帳票作成も自動化することが可能となります。さらに、同社は将来的にAIが熟練工の指示内容を解析し、作業員と直接やり取りできる機能「熟練工AI」を検討していく方針で、これらは現場の負担軽減に寄与するものと期待されています。
日揮グループは、CVCファンドを通じて「カーボンニュートラルの実現」、「持続可能で強靭なインフラの構築」、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」、「産業のスマート化」を対象テーマに、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に寄与する革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップに対し投資を行っています。
本出資を通じて日揮は、プラント・施設の建設工事現場や保全・診断作業現場での作業エビデンスと各種報告に関し、従来の紙ベースから音声・映像入力による自動記録化を推進するほか、熟練工などの遠隔支援も円滑にすることで現場作業の生産性向上を目指します。また、様々な現場で本端末を活用することで「熟練工AI」の実装に向けたデータの収集・解析を行い、プラント建設業界におけるDX化推進にも貢献していきます。
日揮グループは今後も、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップへの投資を行ってまいります。
フェアリーデバイセズが開発したウエアラブル端末
会社名 | フェアリーデバイセズ株式会社 |
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設 立 |
2007年4月 |
本 社 |
東京都文京区 |
代 表 |
代表取締役 藤野真人 |
事業内容 |
音声認識および音声翻訳関連技術とクラウド基盤、ウエアラブル端末の開発・提供など |
URL |
登記上の名称 |
JGC MIRAI Innovation Fund L.P. (日揮みらい投資事業有限責任組合) |
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設 立 | 2021年4月 |
無限責任組合員 | グローバル・ブレイン株式会社 |
運用総額 | 50億円 |
運用期間 | 10年間 |
有限責任組合員 | 日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社 |
投資対象 |
・日揮が構想する安全・安心で持続可能な社会システムに関連したスタートアップ企業 ・日揮との協業が見込めるスタートアップ企業 |
URL |