2022年ニュースリリース
2022/05/23
CVCファンドを通じて、次世代太陽電池を開発するエネコートテクノロジーズに出資
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮株式会社(代表取締役社長 山田昇司 以下、日揮)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じて、次世代の太陽電池と期待されている「ペロブスカイト太陽電池」を開発する京都大学発スタートアップ、株式会社エネコートテクノロジーズ(代表取締役 加藤尚哉 以下、エネコートテクノロジーズ)への出資を行いましたので、お知らせします。
エネコートテクノロジーズは、京都大学化学研究所の若宮淳志教授を中心とするグループの研究成果をもとに、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、ペロブスカイト太陽電池の開発・製造などに取り組んでいます。また、2021年12月には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) が公募した「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発」にスタートアップとして唯一採択されるなど、高い専門性が注目されています。
ペロブスカイト太陽電池は、現在主流のシリコン系太陽電池と比べて、軽量で厚みを大幅に薄くできるほか、曲げることも可能といった特長を有するため、建物の壁面や耐荷重の小さい屋根など様々な場所への設置が見込まれています。更に、既存の太陽電池では十分に発電できなかった室内や曇り空、日陰などの低照度な環境でも発電効率を維持できるという特長も有しています。
日揮グループは、CVCファンドを通じて「カーボンニュートラルの実現」、「持続可能で強靭なインフラの構築」、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」、「産業のスマート化」を対象テーマに、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に寄与する革新的な技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップに対し投資を行っています。
本出資によって日揮グループは、多数の太陽光発電所建設プロジェクトで培ってきたエンジニアリング技術力および事業運営の知見・ノウハウを活用することで、太陽光発電所などの設備におけるペロブスカイト太陽電池の施工・設置方法や効率的な発電システムを検討していきます。また、低照度においても発電できるペロブスカイト太陽電池の特長を活かし、スマート化が進むプラントや工場におけるIoT・センサー向けの電源として利用することを目指します。
日揮グループは今後も、安全・安心で持続可能な社会システムの構築に向けて革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップへの投資を行ってまいります。
会社名 |
株式会社エネコートテクノロジーズ |
---|---|
設 立 |
2018年1月 |
本 社 |
京都府久御山町 |
代 表 |
代表取締役 加藤尚哉 |
事業内容 |
ペロブスカイト太陽電池およびその関連材料の開発・製造・販売など |
URL |
登記上の名称 |
JGC MIRAI Innovation Fund L.P. (日揮みらい投資事業有限責任組合) |
---|---|
設 立 | 2021年4月 |
無限責任組合員 | グローバル・ブレイン株式会社 |
運用総額 | 50億円 |
運用期間 | 10年間 |
有限責任組合員 | 日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社 |
投資対象 |
・日揮が構想する安全・安心で持続可能な社会システムに関連したスタートアップ企業 ・日揮との協業が見込めるスタートアップ企業 |
URL |