2022年ニュースリリース
2022/09/01
ブラウンリバース㈱が、スマート保全業務を支援する 3Dビューア「INTEGNANCE VR」有償版の提供開始
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山田 昇司、以下「日揮」)の子会社であるブラウンリバース株式会社が、本年9月1日より3Dビューア「INTEGNANCE VR」(以下、「本ビューア」)有償版の提供を開始したことをお知らせします。
1. スマート保全業務を支援する3Dビューア「INTEGNANCE VR」
360度撮影が可能な3Dスキャンカメラで撮影した結果をウェブ上で、閲覧・管理できるクラウドサービスで、本ビューア上でアノテーション(関連データがタグ付け)された各機器や部材の相関関係を可視化し、ストリートビュー※のような操作感で視覚的かつ迅速に情報を把握することが可能となります。これにより、広大な敷地を保全する実務者の運用・保守業務の大幅な効率化を可能とします。本ビューアは石油精製・石油化学業界のみならず、幅広い産業でのサービス提供を想定しております。
※ ストリートビューはGoogle LLCの登録商標。
2. 本ビューアの特徴
【1】図面なし保全業務の改善 | 現場状況を反映した最新図面のないエリアにおける工事・検査の着手には、事前の計測と手書きによる図面起こしが必要となるが、本ビューアにより、図面を書き起こすことなく現物から簡単にかつ迅速に保全業務の計画立案と実行が可能。 |
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【2】現場調査なしで工事計画を可能にする 計測機能 |
本ビューアには、任意の2点間距離を測れる計測機能や、本ビューア上で任意の3Dオブジェクトを配置できる空間シミュレーション機能があり、足場設置のシミュレーションができるなど、事前の現地測量なしで工事計画の策定が可能。 |
【3】安全教育・装置の操作手順説明の質向上 | 従来、機器配置図面をベースとした危険予知トレーニングの説明や、現場での安全教育および装置の操作手順の説明が行われてきたが、本ビューアでは、実際の機器の写真や動画を埋め込むことにより、リアルで質の高い安全教育および装置の操作手順の説明が可能。 |
【4】配管管理の新手法 (2023年3月提供開始予定) |
アイソメ図やスプール図※などの配管図面では、実際の配管の形状や周辺状況を把握・管理する事が困難。 本ビューアの配管NAVI機能により、対象となる配管を3Dオブジェクトとして管理することが可能。 ※ 配管のラインを立体的に示した等角投影図 |
本ビューア画面でのファストデジタルツイン表示例
3. サービス提供費用
年額費用:ユーザー数50名で250万円から (1ユーザーあたり月額 4,100円)
初期費用:現場調査後、お見積り
4. ブラウンリバースが掲げる「ファストデジタルツイン」
重厚長大なプラントや工場設備の管理にデジタルツインの考え方が適用されつつありますが、現場の実務運用はおろかシステム構築がなかなか進まないケースも散見されます。ブラウンリバースは、この状況を打開するために、サイバースペースコントラクターとして早く安く簡単でだれでも使いやすい「ファストデジタルツイン」をコンセプトに掲げてサービスを提供いたします。
例えば、のべ床面積1万㎡の敷地面積に対し、現地での計測作業を含め、3日目にはVR化したプラントを本ビューアで閲覧することが可能となります。圧倒的な提供スピードにより、現場は待つことなくすぐに業務での活用を開始することが可能です。
計測の様子とビューア上のファストデジタルツイン
5. DXコンサルティングサービスのご提供
本ビューアは、設備オーナー様のDXを促進します。構想着手に際し、「何をしていいかわからない」、「どこから始めてよいかわからない」といった課題に、「ドメイン知識(プラントエンジニアリングの専門知識)×IT知識」で設備オーナー様のDX構想実現に向けて伴走するサービスもご提供します。ブラウンリバースは、デジタルツインを活用した新しいプラントメンテナンスのスタイル確立を目指し、日揮グループが有する知見をもとにした機能・サービスの開発・提供を継続的に行ってまいります。
6. ブラウンリバースについて
会社名 | ブラウンリバース株式会社 |
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設 立 | 2022年5月 |
本 社 | 神奈川県横浜市西区 |
代 表 | 金丸 剛久(代表取締役社長) |
事業内容 | デジタルツイン構築・運用等 |
URL | https://brownreverse.com |
社名「ブラウンリバース」は企業理念である「既存の構造物を仮想空間に再構築して新たな価値を創造すること」から連想される「ブラウンフィールド × リバースエンジニアリング」に由来します。