2019年ニュースリリース

2019/10/09

モザンビークで大型LNGプラント建設プロジェクトを受注

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO:佐藤雅之)は、海外EPC事業会社である日揮グローバル株式会社(代表取締役社長執行役員:村元徹也)が、米フルア社ならびに仏テクニップFMC社と共同で、モザンビーク ロブマ ベンチャー社向け大型LNG(液化天然ガス)プラント建設プロジェクトを受注したことをお知らせします。プロジェクトの詳細は、下記の通りです。

1. 契約先

モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社(Mozambique Rovuma Venture, S.p.A.

ENI、米エクソンモービル、中CNPCで構成される事業会社

2. 契約者

日揮グローバルをリーダーとし、米フルア、仏テクニップFMCで構成されるジョイントベンチャー

3. 建設場所

モザンビーク共和国カボ・デルカド州 アフンギLNGパーク内
(首都マプトの北東約2,000 km

4. 役務範囲

年産1,500万トン以上(2系列)の天然ガス液化設備、ガス貯蔵設備およびLNG出荷施設に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務

5. 契約調印日

2019年108

6. 契約形態

ランプサム契約

7. 受注額

非公表

8. 生産開始

2025年(予定)

9. プロジェクトの概要

モザンビークでは、北部タンザニア国境近くの沖合にて、2010年以降、世界最大規模の天然ガス田が発見され、現在鉱区毎に複数の事業者がその開発を進めています。またモザンビークの隣国タンザニア沖合でも、近年埋蔵量が豊富な天然ガス田が複数発見され、今後天然ガス田の開発、LNG計画が順次進んでいくことが見込まれており、東アフリカは、将来、世界有数のLNG供給地域となることが期待されています。

本プロジェクトは、モザンビーク沖合エリア4鉱区に位置するMambaガス井より供給される天然ガスを用いた、モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社によるLNGの生産・販売事業向けに、天然ガス液化設備および周辺設備を建設するものです。なお、エリア4鉱区は、モザンビーク・ロブマ・ベンチャー社が70%の権益を保有する他、GALP社(ポルトガル)、KOGAS社(韓国)、Empresa Nacional de Hidrocarbonetos E.P.(モザンビーク)がそれぞれ10%の権益を保有しています。

本プロジェクトの入札には複数のグループが参加していましたが、当社JV各社のLNGプラントに関する実績、設計技術、プロジェクト遂行計画、建設現場の安全管理、入札価格およびスケジュール等が総合的に評価され、本年8月に当社JVが優先交渉権を獲得し、EPC契約内容等に関する最終交渉を経て、本日の契約調印に至ったものです。

EPC契約全体の正式発効は、2020年内に予定されているモザンビーク・ロブマ・ジョイントベンチャー社の最終投資決定後となりますが、当社JVは、同社からの指示に基づき、一部先行役務を開始します。

日揮グローバルは、2017年6月にモザンビーク・コーラルFLNG社向け洋上LNGプラント建設プロジェクトを受注、現在遂行中であり、本プロジェクト受注により、モザンビークで進展するLNGプラント建設プロジェクト3件のうち、2件を遂行することになります。日揮グローバルは、LNGプラントのリーディングコントラクターとして、両プロジェクトを成功裏に完成させることで、モザンビーク、ひいては東アフリカ地域の経済および産業の発展に貢献していく所存です。