2018年ニュースリリース

2018/12/18

「ITグランドプラン2030」を策定

EPC事業をメインビジネスとする日揮グループの新たなIT戦略

日揮株式会社(JGC CORPORATION)(代表取締役会長CEO 佐藤雅之、横浜本社 横浜市西区みなとみらい2-3-1)は、昨今の急激なAI/IoTの進化を踏まえ、EPC事業をメインビジネスとする日揮グループの新たなIT戦略である「ITグランドプラン2030」を策定しましたのでお知らせします。

1. 「ITグランドプラン2030」策定の目的

当社は、1970年代よりコンピュータを活用した設計技術の確立やPMS(プロジェクトマネジメントシステム)の開発を進めるなど、メインビジネスであるEPC事業におけるプロジェクト遂行の各フェーズ(設計、機材調達、建設工事)、ならびにEPC全体を管理するプロジェクトマネジメント技術の改善を目的に、他社に先駆けて積極的にITを活用してまいりました。しかしながら、昨今の急激なAIIoTなどデジタル技術の進化は、これからのプロジェクト遂行やプロジェクトマネジメント技術に劇的な革新をもたらす可能性があり、加えて製造事業に対しても工場のスマート化の進展に寄与することが予測されることから、日揮グループとして将来を見据えた新たなIT戦略を策定する時期に来ていると認識しております。

こうした状況を捉えて、当社は本年4月にデータインテリジェンス本部を設置し、2030年をターゲットとする新たなIT戦略の策定を進めてまいりましたが、このたび、日揮グループのメインビジネスであるEPC事業を主体とし、製造業を加えた最新IT活用の将来像と、その実現に向けたロードマップを示す「ITグランドプラン2030」を取りまとめました。当社は、今後、本プランに基づき、AI/IoT等のデジタル技術を積極的に活用したビジネス改革に取り組んでまいります。

具体的な内容は下記の通りです。

2. EPC事業における2030年時点でのデジタル技術活用のイメージ

EPC事業におけるプロジェクト遂行の各フェーズにおいて、AI/IoT等のデジタル技術を活用することにより、各フェーズの大幅な効率化、ならびに将来予測を含むプロジェクトマネジメントの革新を目指してまいります。2030年時点におけるプロジェクト遂行の各フェーズ、ならびにプロジェクトマネジメントにおける活用のイメージは下記の通りです。

2030年時点のデジタル技術活用イメージ

3. プロジェクト遂行とプロジェクトマネジメントの革新により目指す効果

AI/IoT等のデジタル技術活用によるプロジェクト遂行とプロジェクトマネジメントの革新を実現することにより、プラントオーナーならびに、当社(エンジニアリング会社)の双方に対して下記のような効果をもたらしたいと考えております。

顧客と当社にもたらす効果

4. 実現に向けてのロードマップ、ならびにモニタリング体制

当社は、今後「ITグランドプラン2030」の実現に向けて、短期、中期、長期に分けた下記ロードマップに基づき、着実に活動を進めていく予定です。なお、本プランをベースに3年単位の中期情報戦略を策定し、実施状況を管掌役員が議長を務めるステアリングコミッティにおいてモニタリングする予定です。

中期情報戦略