双日株式会社

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DIGITIZE THE JGC
未来を加速するデジタル技術

VISION

設計、機材調達、建設工事といった、
EPC事業における各フェーズの大幅な効率化。
プロジェクトマネジメント技術の大きな革新。
それらに「ITグランドプラン2030」で挑む。
進み続けるAIやIoTなどのデジタル技術を追究し、
ITの力でさらなる深化を遂げるために。

CONCEPT MOVIE

STRATEGY

先駆けて活用してきたITで、より高みを目指せる戦略を

「プロジェクト遂行における技術改善」「EPC全体を管理するプロジェクトマネジメント技術の向上」などを実現させるため、日揮グループは、1970年台からITの積極的な導入を進めてきました。そして現在、AIやIoTなどのデジタル技術はこれまでにないほど急速な進化を遂げています。この進化は、これからのプロジェクト遂行やプロジェクトマネジメント技術に、劇的なイノベーションをもたらすことは間違いありません。さらには、製造事業における工場のスマート化にも貢献していくはずです。そこで私たちは、2030年をターゲットとする新たなIT戦略「ITグランドプラン2030」を策定。さらなるデジタル技術の積極的な活用で、事業改革に取り組んでいます。

それぞれのフェーズでITをいかに活用していくか

日揮グループが、ITの活用で2030年までに目指すことは以下の通りです。AIやIoTなどの技術を活用することにより、EPC事業における、設計、機材調達、建設工事といった各フェーズを大幅に効率化。また、同時に将来予測を含むプロジェクトマネジメントの革新も実現させていきます。

設計
  • ●プロットプラン※1の最適設計
  • ●機器類の自動設計
  • ●プロセス機器の自動設計
  • ●プラントのモジュール化設計
機材調達
建設工事
  • ●大型3Dプリンタによる構造物の建設現場での直接製造
  • ●自動機械、ロボットを活用した建設現場の工場化・無人化
  • ●新素材を使ったプラントの小型モジュール化
  • ●建設現場キャンプのスマート化
プロジェクト
マネジメント
  • プロジェクトデジタルツイン※2による
    EPC遂行の将来予測（シミュレーション）

※1　プラットプラン：プラントの機器設備等の配置設計図
※2　デジタルツイン：プラントの実物やプロジェクトの姿をコンピュータ内に複製する技術

最先端のAIやIoTなどのデジタル技術の活用で、
日揮グループの強みであるプロジェクト遂行とプロジェクトマネジメントをさらに強化。
それにより、納期の短縮、コスト削減、品質向上、リスクの低減などをもたらし、新たな価値を創造します。

JOBS TOPICS

日揮が取り組むDX事例

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AWP

プロジェクトにおける「計画(Plan)」と「実際(Actual)」の乖離を的確に把握。様々な問題の迅速な解決により、スケジュール通りの遂行を達成するためのプロジェクトマネジメント手法。

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⾃動設計

AIの技術を使い、一つのプロジェクトに対して多様な機器配置計画図を瞬時に作成。ベテランの勘に頼っていた単一的な設計ではなく、複数案の比較検討を可能にすることで新たな価値を創造。

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INTEGRANCE

現場にいなくとも、デスクトップ上でプラント内を自由に視点移動しながら確認。2点間の測長や任意の直方体を配置する空間シミュレーションも可能にし、メンテナンス業務を効率化。

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3Dプリンター

包括的なエンジニアリングの技術と経験を組み合わせるからこそ生まれる可能性。複雑な形状を製作でき、人が踏み込むことができない場所でもプラント建設を実現。

PERSON

日揮のデジタル人材

データサイエンティスト
グループ基盤DX部
2014年入社
ITエンジニア
ITマネジメント部
2009年入社
新規ビジネス開発
デジタルイノベーション室
ビジネスデザイングループ
2021年入社

NEWS

最新情報

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DXに関心のある情報系の学生に向けた特設サイトです。日揮のDXへの取り組みをもっと知りたい方はこちらから。
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JOBS TOPICS
AWP
AWP／Field Opt
IT/デジタルプロジェクト
デリバリー部
2016年4月1日

作業を細かく分解して管理することで、
スピーディに課題を解決

プロジェクトマネジメントを行うためには、綿密なプロジェクト計画に加えて、その遂行状況のモニタリングが大切です。「計画(Plan)」と「実際(Actual)」の乖離をしっかりと把握し、遂行中に発生する様々な問題を迅速に解決することで、ようやくスケジュール通りにプロジェクト遂行を達成できるようになるからです。これを実現するためのプロジェクトマネジメント手法が「AWP(Advanced Work Package)」となります。プロジェクトを「Work Package」と呼ばれる作業単位に分解し、それぞれの遂行に必要な様々な情報(スケジュール、作業対象物、作業量、ヒト、図面、材料、先行作業etc.)を集約していくという方法です。Work Packageという小さな単位に分けることで、計画(Plan)/実際(Actual)の乖離を引き起こしている原因の特定を早め、必要な対策や意思決定を迅速に行えるようになることを目的としたアプローチとなります。

過去から受け継がれるAWPに
デジタルの力を組み合わせる

実は当社では、「AWP」という言葉が業界内で使われるようになる前からこの手法に取り組み、社内標準ルールや業務プロセスに展開して、数々のプロジェクトを遂行していました。そのように業界に先駆けていたことに加え、EPCの最後の砦となる建設主導において、Data Drivenな管理を行うためのシステムの開発・運用を成功させてきた実績も持ち合わせています。さらに近年では、EPC遂行の経験と知見を持ったJGC社員が集結し、AWP遂行に必要なシステム群を内製開発できる技術力も備わりました。その中では、ソフトウェアの開発だけでなく、屋外かつ金属構造物が多いプラント建設現場に特化した建機・人員の生産性の向上や、位置情報確認ができるハードウェアの開発・実装も行うことができています。こられの利点を活かし、「AWP × Data Centric = Project Digital Delivery」が可能なEPCコントラクターとして業界をリードしていくことは、今後も変わらない目標です。そして、数々のAWP遂行を成功させ、その経緯のデータ化・蓄積も行っていきます。将来的には、そういった過去データを活用したプロジェクト遂行における予測分析の分野にも踏み込み、事業領域をより拡大させていく未来を描いています。

JOBS TOPICS
自動設計
自動設計
IT/デジタルプロジェクト
デリバリー部
2013年4月1日

AIによる複数設計により、
新たなニーズに気付くことができる

特に当社で注力しているのは「Generative Design」と呼ばれる、AIによる自動設計です。この技術を使い、「Auto Plot PATHFINDER®」というプロットプラン自動設計システムの開発に取り組んでいます。プロットプランは、プラント設計の最も基本となる機器配置計画図であり、設計情報が揃う前に、安全性、建設性、操作性など、様々な制約条件を考慮して作成するものです。そのため、従来のように人の手による設計では、多数のケーススタディを比較することが難しく、どうしてもベテランの勘に頼らざるを得ませんでした。一方、Auto Plot PATHFINDER®を使えば、最新のAI技術によって多数の最適なプロットプランを瞬時に作成することが可能となります。従来の単一的な設計から、複数の案を比較検討できる設計へと変革することで、これまで見落としてしまっていたかもしれない“お客様の真のニーズ”を掘り起こせるようになり、新たな価値を創造できるようになりました。

培ってきた経験と知識を融合させ、
独自のシステムとしての効果を発揮

Auto Plot PATHFINDER®は、SNSネットワークなどにも使われるグラフ解析や、遺伝的アルゴリズムによる自動設計技術が活用されています。また、ベテラン設計者のノウハウも数値化・定式化されて組み込まれており、短時間で数十から数百通りにおよぶ、高品質なプロットプランを得ることが可能です。もちろん、20,000を超える日揮グループのプラント遂行経験よる設計技術に裏打ちされているものですので、他社には追随することができないシステムとなっています。このAuto Plot PATHFINDER®は、「ITグランドプラン2030」におけるAI設計に関わる取り組みの一つです。経験に頼っていたところを数値化・定式化したり、数学モデルに当てはめたりすることで、効率的な課題解決を実現しています。今後はさらに視野を広げ、デジタルツイン、標準化・モジュール化といった他の取り組みと融合させていきたいと考えており、巨大で複雑なプラントのすべてをデジタル空間に乗せることで、革新的な自動設計を進めていきます。

JOBS TOPICS
INTEGNANCE
VR
IT/デジタルイノベーション室
1997年4月1日

直接確認せずとも、
現場の状況がリアルに分かる

日揮スマート保全ブランドであるINTEGNANCEの一環として、「INTEGNANCE VR」の提供をはじめました。これは、重厚長大なプラントや工場設備を計測し、自動作成された3Dモデル上に360度画像を配置した3Dマップを活用するためのビューアです。デスクトップ上で、プラント内を自由に視点移動しながら確認できるツールと、イメージしていただくと分かりやすいかもしれません。プラント内の機器や計器の設備情報を3Dマップに登録することで、何十万点とある保全管理対象アイテムを3次元的に瞬時に抽出することができます。また、パノラマ写真に3D情報を組み合わせているため、リアリティがあるばかりでなく、画面上で3次元的に2点間の測長や任意の直方体を配置する空間シミュレーションも可能。そうした特徴から、紙の図面に加え、そもそも図面が整備されていない状況でのメンテナンスの業務効率の飛躍的な向上に貢献します。また、現場で計測をせずとも資材搬入や足場組立といった工事作業計画のリモート遂行も可能です。

現場を体感してきたからこそ、
新たな価値を創造できる

このINTEGNANCE VRは、当社がメンテナンス業務を請け負っている100を越える取引顧客を通して、テストマーケティングを積み重ねてきていることから、ソリューションとして絶対的な自信があると言えるものです。具体的な例を挙げると、1万㎡（競技場トラックほど）の装置であれば、現場計測を含め3日目には全体の閲覧が可能となります。これは、3D CADモデルを作成する従来方式に比べ、納期を約1/20にできるスピード感です。また、現場撮影だけを切り取ってみても、我々はエンドユーザーが、どの機器のどの部位をどの角度から見たいかを知っています。これはプラントに立ち入ったことのないITベンダーには成し得えないことです。そうした価値を提供できるものとして、今後5年以内に1,000事業所への導入を目指していきます。Googleマップは、2次元の地図に取って代わり、様々なサービスを展開してきました。それと同じく、INTEGNANCE VRを使って、あらゆる現場で高度成長期時代から進化していない紙ベースの2D図面を、3Dマップによる設備管理業務にトランスフォームさせ、誰も想像もしていないような新たなサービスと価値を創出する起点にしていきます。

JOBS TOPICS
3Dプリンター
3Dプリンター
IT/エグゼキューション
テクノロジーズデベロップメント部
2014年4月1日

世界が活用しはじめている、
革新的な製造手法

3Dプリンターとは、材料を一層ごとに3次元的に積層していく造形技術を用いることで、鍛造や鋳造など従来の製造方法よりも複雑な形状を製作することができるものです。別名は「積層造形法」や「付加製造法」であり、英名では3D Printingよりも「AM (Additive Manufacturing)」と呼ばれていることが多いです。材料に関しては、樹脂や金属が一般的で、その他にもコンクリートやセラミックスなどがあります。家庭用のものがあったりなど、その用途は幅広いですが、造形だけでなく設計や品質保証についても従来とは違うアプローチが必要とされるため、包括的なエンジニアリングの技術と経験が欠かせません。特に近年では、オイル&ガスの海外顧客先もこの技術を取り入れようとする動きが多くあり、エンジニアリングコントラクターの日揮としても対応が問われている分野となります。

未踏の地の開拓、究極の省力化など、
あらゆる可能性を秘める

当社は、プラント設計・調達・建設業務を長年行っており、そのエンジニアリング技術や知見、顧客との関係を活かすことで、プラント建設に3Dプリンターの技術が適用できると考えています。いくら3Dプリンターが革新的な技術であるとはいえ、EPCに関するノウハウがなければ活用することはできません。その点、日揮グループには、長い歴史の中で積み重ねてきた確たるものがあるため、3Dプリンターを効果的に使うことができるのです。具体的には、セメント系3Dプリンターを自ら運転・造形する検証活動に加え、金属系3Dプリンターや樹脂系3Dプリンターでは、共同研究や造形委託による検証活動を行っています。そのように、これからも新しい材料開発やシステム開発と並行して様々な検証を実施し、新しいハードウェアとソフトウェアを組み合わせながら、多くのプロジェクトを遂行することが今後の目標です。さらにこの技術を突き詰めれば、僻地や月面など人が行くことができない環境において、人がいなくてもプラントを建設することができると考えています。最終的には、「建設現場の工場化・無人化」にまでつながっていくはずです。