
TALK SESSIONS 01
異業種キャリア座談会
それぞれ異なる分野で活躍していた3人が「広く見る力」を求めた先にあったのが日揮グループだった。
そんな彼らの会話から、異業種からの転職で抱えた不安や、前職の経験で活きたもの、さらに今後の展望までを紐解いていく。
MEMBERS

T.K
日揮株式会社
プロジェクトエンジニア
2021年入社

K.S
日揮グローバル株式会社
ロジスティックスコーディネーター
2022年入社

K.M
日揮グローバル株式会社
建設エンジニア
2019年入社

SESSION 01
「広く見る力」を望んだ先に。
K.S
前職では重電メーカーで物流担当をしていました。発電所や変電所向けに自社製品である発電機や変圧器などの輸送管理を担当し、サプライヤーから調達する物も含め、リスクやコスト、納期に配慮した輸送プランを組み立てていました。日揮を志望したのは、EPC(設計・調達・建設)全体に関わるプロジェクトに興味を持ったからです。物流を単なる物の輸送ではなく、プロジェクト全体から捉えた最適化が求められるという点に共感しました。
K.M
私も日揮グループへの転職を考えた際には、自分がもっとグローバルに活躍できる環境を求めていました。前職では財務部で国内支払い管理や資金運用、各部門の予算管理を行っていたのですが、より大規模なプロジェクトで財務以外の分野にも挑戦できる会社を探していました。日揮は多様なプロジェクトに関わることができ、海外の現場での経験も積める点が魅力でした。
T.K
私は食品メーカーのエンジニアリング部門で設計・調達・施工管理を担当していました。日揮を選んだ理由は、やはりプロジェクトの規模感です。前職では比較的小規模な工場の改修や新設に関わっていましたが、日揮のような大規模なプロジェクトでは、より高度な技術やプロフェッショナルな手法を学べると考えました。
K.S
特にEPC全体に携わることで、プロジェクトの完成に向けた物流の役割を深く理解できるのは魅力的でしたね。物流だけでなく、建設現場や他部門との連携を通じて、最適な輸送プランを組むのは非常にやりがいがあります。
K.M
そうですね。私も日揮に入社してから、財務だけでなくプロジェクト全体を俯瞰して見ることができるようになりました。他部門と協力しながら、現場のインフラ設営や管理業務に関わることで、以前よりも業務の幅が広がりました。
T.K
日揮では、個々のプロジェクトにおいて専門分野を超えて連携する機会が多いです。特に技術的な課題を解決する際には、異なる視点からの意見を取り入れ、最善の解決策を導くことが求められます。これは、私の前職ではあまり経験できなかった部分です。

SESSION 02
転職に必要なのは、実力よりも土台。
K.M
日揮への転職を考える際、業界が違うため自分が通用するか不安でした。プロジェクトの規模も大きく、どれだけ貢献できるか心配でしたが、実際に入社して気づいたのは、入社時のスキルよりも、周りと協調しながら学び、成長していく姿勢が重要だということです。スキルは大切ですが、それ以上に協力して学ぶ意欲が評価される環境だと思います。
T.K
私も同様に、新しい環境に飛び込む不安がありました。食品メーカーでの経験がどれだけ通用するか疑問でしたが、日揮では成長するための機会が豊富です。重要なのは、自分のスキルを最大限活かすことだけでなく、新しいことを積極的に吸収する姿勢です。プロジェクト遂行については初心者でしたが、失敗を恐れずに取り組むことで不安は徐々に解消されていきました。
K.S
私はもっと漠然とした不安を抱えていました。新しい環境や会社に適応できるか心配でしたが、日揮は一生懸命に取り組む人に対して否定的な態度を取ることはなく、むしろ親身にサポートしてくれます。最初から受け入れてもらえていると感じ、不安が解消され、頑張ろうという気持ちが湧きました。転職時には自分の経験を活かすことも大事ですが、学ぶ姿勢がより重要だと感じました。



T.K
確かに、自分の武器を使うことは重要ですが、新しい環境ではそれがすべてではありません。自分の基礎知識は活かせても、それ以外の大部分は新しい環境で学ぶ必要があります。それを受け入れ、積極的に学んでいくことで、自分のスキルをさらに発展させることができました。
K.M
日揮にはお互いを支え合い、成長し合う文化があります。新しいことに挑戦し、成長したいという人に対して、会社としても全力でサポートしてくれる環境が整っています。
K.S
プロジェクトを完遂するために全力を尽くす意識が強く、前向きな姿勢を持つ人には常に支援があります。誰もが前向きに取り組める環境が整っていますね。

SESSION 03
どのような知識や経験も役に立つ。
K.S
私は海外のプロジェクトでロジスティクスを担当しています。プラント用の機器や資材を世界中から調達し、納期通りに現場に届けるのが主な役割です。前職の物流管理経験が大いに活かされていますね。特に輸送コストやリスク管理のスキルは、プロジェクト全体の効率を左右する重要な要素です。
K.M
私も前職の財務知識が役立っています。予算管理や資金調達の経験が、プロジェクトの進捗管理や現場のインフラ設営に活かされています。日揮グループでは、財務的な視点からプロジェクトの全体像を把握することが求められるため、以前の経験が大きな武器になっています。
T.K
私の場合、エンジニアリングマネージャーとして設計品質を担保する役割を担っています。前職での設計・施工管理経験が、設計エンジニアの成果物をレビューし、品質を確保する際に非常に役立っています。特に、お客様のニーズや法的要件をクリアしつつ、全体のプロジェクトに最適な設計方針を提案する力が磨かれました。
K.S
トラブル対応の経験も重要ですね。大規模なエンジニアリングプロジェクトでは、トラブルは避けられません。物流における予期しない遅延や市況変動に対応する力は、プロジェクトの成功を左右します。
K.M
確かに、トラブルが発生しても動じない心構えが大切です。前職の経験から得た冷静な対応力が、日揮のプロジェクトでも高く評価されています。現場での予期せぬ問題にも迅速に対応できることが、日揮で求められるスキルのひとつだと思います。
T.K
トラブルが発生することを前提に進めるのが、私たちの仕事の一部ですよね。それをどうやって迅速かつ的確に処理するかが、プロジェクトを円滑に進める鍵です。
K.M
ただ、プロジェクトが進行する中で、もっと連携を深められる部分があると感じることもあります。プロジェクトごとにチームが変わるため、情報共有が不足することもあり、そこは改善できる点かもしれません。
T.K
そうですね。日揮グローバルと日揮の間でも、連携にムラがあると感じることがあります。会社として取り組んでいる課題ですが、さらに強化する余地はあるでしょう。
K.S
型にはめすぎると柔軟さが失われる懸念もありますが、フローの明確化とチーム間の連携を高めることが、今後の課題ですね。

SESSION 04
さらに広い世界への挑戦。
K.S
現在のプロジェクトは、建設中にトラブルが発生した際にスペア輸送が求められることがあります。そんな状況でも、無事故で対応できるように全力を尽くしたいと思っています。また、今後は巨大な機器を分割して運ぶ「モジュール輸送」にも携わってみたいですね。これには純粋にワクワクしますし、新しい挑戦にもなります。そして、これから入社する方々がスムーズに溶け込み、活躍できるような環境づくりにも積極的に関わっていきたいです。
K.M
私ももう一度、海外の現場で働きたいという気持ちがあります。特にあるプロジェクトに参加した際、プロジェクトマネージャーやサイトマネージャーが採算性のバランスを取るのに試行錯誤している姿を間近で見てきました。お客様向け、下請け向け、どちらにも対応できるプロジェクト運営が求められます。私自身も、プロジェクトの採算性をきちんと確保し、どの立場でも適切な話し合いができる人材になりたいと考えています。そのためには、契約内容や条項について深く理解し、適切な交渉を行う度胸と知識を磨いていく必要があります。



T.K
私もプロジェクトマネージャーとして、上流工程から利益を生み出せるようなスキルを身に付けたいですね。プロジェクト全体の利益を最大化し、チーム全員が「やってよかった」と思える結果を生み出すことが、私にとっての大きな目標です。仕事を通じて、ただ経済的な利益を生むだけでなく、人生の意義にも繋がるプロジェクトに携わりたい。そして、助け合いやアドバイスが自然に行われる環境を整え、全員でプロジェクトを成功に導けるようにしていきたいです。
K.S
その通りですね。新しく入ったメンバーがすぐにチームに溶け込んで、活躍できる環境を整えることも、私たちの重要な役割だと思います。スムーズにコミュニケーションを取れる雰囲気をつくることで、仕事の効率も上がりますし、新たな人材の成長を後押しできるはずです。
K.M
新たな挑戦を楽しみながら、私たち自身も成長し続けられる環境を、これからも皆で一緒につくっていければと思います。新しいプロジェクトに挑む際も、柔軟に対応しつつ、チーム全体で成功を目指すことが大切だと感じますね。
