INTERVIEWS

どんなに小さな
原因も見逃さない。

HSEエンジニア
2012年入社

入社の理由

大学では化学工学の基礎を学び、研究室に所属をしてからは、CCS (CO2 Capture and Storage) をテーマに、吸収液中のCO2を効率的に吸収・放散するための研究を行っていました。この研究を通して、自分でプロセスを考え、ゼロから設備を組み立てるおもしろさを知ったことが、プラントエンジニアリング業界を志したきっかけです。そして、宇宙からでも見える巨大なプラントや歴史に残るプロジェクトなどのスケール感に加え、多様な国籍の方と一緒に働ける点に魅力を感じ、入社を決めました。

現在の仕事内容

プラントには多種多様な機器が設置されていることから、様々な危険が潜んでしまうことがあります。その可能性を見逃してしまうと、大きな事故にまでつながりかねません。そうしたプラントで発生し得る事故を設計の初期段階で見つけ、発生させない、あるいは最小化するための対策を、お客様や各部署と一緒に考えることがテクニカルHSE部の仕事です。その中で私は、各プロジェクトにおいて安全・環境に係る設計思想をつくり、各種仕様に落とし込むためのサポートや、消火機器の設計を担当しています。また、事故への対策の他、環境負荷低減や周辺住民、運転員の安全を守るという点も私が担う重要な仕事です。そのため、環境汚染物質や火災・爆発に対する専門知識が必要になります。それらに加えて、現地法規の理解も欠かせません。そして、知るべきことを知ったプロフェッショナルとして、お客様との継続的な協議など、プロジェクトを遂行する上での大切な役割を担います。

成長を感じたエピソード

LNGプラント設計プロジェクトに配属され、カナダ人上司について仕事をしたことがあります。当時、すでに2つの大型プロジェクトを経験しており、英語での資料作成はある程度できるようになったと自負していたのですが、そのカナダ人上司から「まったくなっていない」と毎日のように厳しいコメントをもらっていました。自信があっただけにショックが大きかったことを覚えています。しかし、そこで学べたのは、自らのプロダクトに責任を持つことの大切さです。そこから、プロフェッショナルとして高い精度で議論する癖がついたと思います。

海外での経験

入社4年目に欧州コンサルへ出張し、そのままアフリカへ短期駐在した経験は自身を大きく成長させてくれたと思います。はじめて単身出張した経験です。複数国の移動計画、先方への申し入れ、資料や契約書の作成、プレゼンに交渉、ワークショップの主催など、若手のうちから一連の業務に携わることができました。様々な仕事をこなさなければならない中で、「段取り八分」がビジネスでいかに重要かを知ることができたと思います。また、異文化圏のパートナーと英語で正確にやり取りをする本当の難しさも、肌で学ぶことができました。

これまでのキャリア

2012年
テクニカルHSE部 ガス精製プロジェクトEPC(カタール) 土木工事担当
2013年
テクニカルHSE部 LNGプロジェクトEPC(オーストラリア) エンジニアリングHSE担当
2015年
テクニカルHSE部 LNGプロジェクトFEED(インドネシア) エンジニアリングHSE担当 テクニカルHSE部 洋上ガス処理設備更新(国内) セーフティコンサルティング担当
2016年
テクニカルHSE部 ガス処理プロジェクトEPC(アルジェリア) エンジニアリングHSEアシスタントリード
2018年
テクニカルHSE部 石油精製プロジェクト見積(イラク) エンジニアリングHSEアシスタントリード
2019年
テクニカルHSE部 LNGプロジェクトFEED(オマーン) テクニカルHSEリード
2021年
テクニカルHSE部 石油精製プロジェクトEPC(イラク) エンジニアリングHSEリード
2022年
テクニカルHSE部 LNGプロジェクトFEED(アメリカ) テクニカルHSEリード

日揮グループのすごいところとは

具体的なプランが定まっていなくても動ける「機動力」と、どんなに困難なことでも投げ出さずに最後までやり切る「完遂力」は、日揮の凄みだと思います。プロジェクトの特性上、曖昧な要求や不明瞭な仕様がスタート地点になることも少なくありません。そのような状況下でも、プロジェクト全体を通してイメージを具現化しながら、購買・建設・試運転までを自分たちで担うため、必然的に設計に対する責任も大きくなります。「ここにプラントを建てる」という強い意志が、日揮の機動力と完遂力をつくり上げているのだと思います。

これから挑戦したいこと

今後は、未経験の分野でテクニカルセーフティの経験を積みたいと考えています。SDGsやESGがこれまで以上に重視される時代で、私たちのビジネスも従来分野から大きな変遷を遂げようとしているからです。しかしながら、例えば扱う資源やエネルギーが変わったとしても、環境負荷低減や周辺住民・運転員の安全確保が、普遍的な使命であることは変わりません。だからこそ、より幅広い分野でテクニカルセーフティとして知見を深めていかなければならないと考えています。

みなさんへのメッセージ

「この専攻だから、この業種」というようなこだわりは持たず、本当にやりたいことをじっくりと考え、自分自身と向き合いながら企業選びをしてほしいと思います。そして、複数の企業を覗けることが就職活動生の特権ですから、自分の足で様々な業界の先輩の声を聞きに行き、自分にしか感じ得ないやりがいや働くイメージを掴んでみてください。また、私は日揮社員の人柄に惹かれて入社を決めましたが、そういった最終判断をする基準を明確にしておくことも大切だと思います。

Private

週末のほとんどを、庭いじり、キャンプ、釣りに費やしています。最近ではご近所とのバーベキューや飲み会の機会も多く、定期的に大学の同期と会ったりもしていますね。もちろん、息抜きのための趣味ですが、異業種の仲間たちとフラットな関係で話す時間も大切です。仕事へのモチベーションにもなりますし、自分の知らない身近なところで起こっていることにアンテナを張ることで、自身の仕事を見つめ直す時間にもなっています。

Event

若手幹事として、「日揮釣部」の定例会を開催しています。老若男女問わずに集まり、船を貸し切って朝日を眺めながら大海原に出て行く。この爽快感が本当に気持ちいいです。また、日揮サッカー部の夏合宿も大好きなイベントですね。部活動を通して知り合った先輩や後輩には、仕事でも助けてもらうことが多く、親身になって相談し合える仲間をつくれていると思います。

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