INTERVIEWS

プロセスを捉え、
数万の的確な制御を。

計装制御エンジニア
2015年入社

入社の理由

大学では留学や様々な国際交流活動に取り組みながら、日本の大学院で電子物理工学、中国の大学院で材料工学を専攻し、トランジスタの研究を行っていました。就職活動ではメーカーの技術職も考えていましたが、若いうちから海外で活躍できることに惹かれ当社を選択。一貫してスケールの大きなプラント建設に携われることが魅力です。

現在の仕事内容

電気計装システム部の計装制御グループはその名の通り、プラント内の測定装置や制御装置、制御システム等の見積、設計、調達、建設、試運転に携わる部門です。配管や機器内を流れる液体の流量、圧力、温度、液位、成分などを測定するセンサー、流体量を制御またはプラントを安全にシャットダウンするための計装バルブの他、センサー情報を基にバルブやコンプレッサー、ポンプ、加熱炉などプラント全体を制御するシステムに携わっています。人に例えると、五感・頭脳・神経・手足にあたる部分を担っているといったところでしょうか。近年のプラントは巨大なものが多く、数千点のセンサーやバルブに加え、数万点の入力情報を演算する制御システムが必要で、それらをつなぐ計装ケーブルは、数十万から百万メートルにもおよびます。そしてセンサーやバルブは、それぞれ異なるプロセス条件を持っているため、一品一様の設計が必要です。そのため、計装制御はプロセスを捉えた多岐にわたる知識と経験が必要な部門だといえます。その中で、私が以前担当したアルジェリアの原油集積・処理設備建設プロジェクトでは、計装バルブや各種センサーなど、10数種類の計装品の設計を担当しました。具体的には計器の仕様決定やベンダー選定、ベンダーから提出された図書のレビュー、そしてベンダー工場での検査業務など。他部門はもちろん、アルジェリアの顧客、海外の各種計器ベンダーと関わることが必要で、さらに海外グループ会社を含めた多国籍なチームを当社の社員は牽引していく役割があります。設計を終えた後は建設現場に駐在し、建設サブコンをリードして計器据え付けや制御システムや各種パッケージ機器の立ち上げ、試運転などを行いました。自分が設計した計装計器によって実際にプラントが動くのを見届ける達成感を味わえることができるのも計装制御エンジニアの醍醐味だと思います。

成長を感じたエピソード

以前関わったサウジアラビアのプロジェクトで、コントロールバルブに設計不備が見つかり、急遽アサインされたことがありました。すでに建設フェーズに入っていたため、早期解決が不可欠なものからベンダーと打ち合わせ、解決策をまとめました。ベンダー、現場建設チーム、調達部とスケジュール調整を行い、なんとか問題を収束。社内外の組織を柔軟に巻き込むことができる対応力が身についたと思います。

海外での経験

入社1年目に半年の現場訓練でマレーシアに駐在し、配管建設作業の監督を任されました。現場の作業員に的確な指示をしなければなりませんが、思う通りに動いてもらえないことも多かったです。しかし、毎日現場に足を運び、自ら手を動かすことで信頼関係を構築。また、相手の状況を理解してスケジュールを組み、建機や資材の手配をする環境を整えました。相手のことを考えることが、海外での仕事ではより大切ですね。

これまでのキャリア

2015年
計装制御部配属 (現 電気計装システム部) LNGプラント建設プロジェクト(マレーシア) 現場訓練
2016年
LNGプラント建設プロジェクト(ロシア) 詳細設計担当、FATでオランダ長期出張
2017年
製油所建設プロジェクト(サウジアラビア) 詳細設計担当 原油集積・処理設備建設プロジェクト(アルジェリア) 詳細設計担当、FATでバーレーン長期出張
2019年
原油集積・処理設備建設プロジェクト(アルジェリア)現場駐在
2020年
計装制御部IT/DX関連担当
2021年
製油所建設プロジェクト(イラク) 制御システム詳細設計担当
2022年
原油集積・処理設備建設プロジェクト(サウジアラビア) 詳細設計担当

日揮グループのすごいところとは

プラント建設は一つとして同じものはありません。設計条件や法規、客先要求もそれぞれ異なります。当社のすごいところは、それらの知見を積み重ねて、次々と新しいことに挑んでいくところですね。各プロジェクトを通して得られた知見の蓄積は、競争力強化につながっています。そして、部署内に世界中で様々な経験を積んできた先輩方がおり、分からないことがあればすぐに相談できる環境です。

これから挑戦したいこと

現場に駐在することでEPCを最初から最後まで経験し、計装制御エンジニアとしての技術力を身につけたいと思っています。現場では予想外のトラブルなどもあるでしょうが、そういった経験を積むことで、一回り大きくなれるのではないかと思います。そして、次のプロジェクトで違う分野の設計を任されたとしても、現場でより多くの知識・経験を吸収することで、対応できるようになっていきたいです。

みなさんへのメッセージ

私が就職活動をしていた頃は、エンジニアリング業界に限らず、様々な会社を見て回りました。やはり、実際に足を運ばなければその会社の雰囲気は分かりません。ぜひ、積極的に色々な会社を見て回ってください。社員の方々とお話をすることで、仕事についてのイメージはどんどん広がっていくはずです。希望の仕事に出会える確率もぐんと上がっていきますよ。

Private

週末は趣味のテニスをしたり、大学時代の友人に会ったり、妻や子供と出かけたりして楽しんでいます。仕事とプライベートはしっかりと分けて、オンオフを意識して過ごすことが大事なのではないでしょうか。仕事は楽しいですが、辛いこともあります。そういった時に楽しい趣味などがあれば、励みになりますね。

Event

当社にはテニス部があり、週末に横浜市内のコートで活動を行っています。また、マレーシアやアルジェリアの現場にもテニスコートがあり、休日には海外の方たちとも楽しみました。一緒にプレーをすることで運動不足解消やリフレッシュになるだけでなく、現場でも話しやすくなったと思います。

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