INTERVIEWS

広がり続ける、
未来創造を。

研究・開発エンジニア
2012年入社

入社の理由

原子力を専攻した大学時代、研究室では核融合炉の燃料となる水素同位体の分離を研究していました。その一環で蒸留塔のスケールアップを検討し、化学工学に興味を持ったことが、当社を志望したきっかけです。また、就職活動をしていた頃は、東日本大震災があった時期。そのため、研究対象だった原子力およびエネルギー開発に携わりたいという強い想いがあり、現在の職種を希望しました。

現在の仕事内容

技術イノベーションセンターは、当社のコアビジネスであるEPC事業につながる技術の開発や導入、テクノロジーマーケティングなど、技術のプロとしてEPC、事業投資案件のサポートをすることをミッションとしています。そのために日夜研究開発に勤しんでいる部門です。研究開発といえば「実験をして論文を書く」といったイメージがあるかと思いますが、プラントエンジニアリングの研究開発は実用化。つまりは、スケールアップです。まだラボレベルの既存の技術をスケールアップし、既存技術よりも効率の良いプロセスを開発し、新たなビジネスを創出しています。常に世界のエネルギー情勢にアンテナを張り、次の世代のために必要な技術にチャレンジする。そんな醍醐味を感じられる仕事だと思います。その中で私が携わっているのは、近年当社が推し進めている廃プラスチックリサイクル技術の1つであるガス化技術の開発です。既に商業化された技術を当社はライセンシングを受けていますが、自社開発したプロセスではないのでラボでの実験をすることで基礎データを取得し、実機の設計へ反映します。様々な実験を通してスケールアップに必要なエンジニアリングデータを取得するのですが、そのためには実験装置の運転だけでなく、装置の設計、機器の調達、建設などを自ら実施する必要があります。実験装置は比較的スケールの大きなものになるので、さながら小さなEPCプロジェクトと言っても過言ではありません。プロセスの知識のみならず、計装、電気、高圧ガスや消防法などの法律まで、プラントエンジニアとしての幅広い知識が必要となりますが、そこがチャレンジングで興味深いところであり、やりがいにつながっています。

成長を感じたエピソード

茨城県大洗の研究所で、新規装置の建設を任された時のこと。配属されたばかりで経験もなく、十分な工程管理ができなかったことがありました。そこで、まずは建設作業自体を知る必要があると考え、建設作業に関わらせてもらうことに。工具、工作機械の使い方、必要な資材、段取りなどを学ぶことで理解を深め、少しずつ適切な工程管理ができるようになりました。そして、装置が予定通りに完工し、予想した通りのデータを得ることに成功。一貫した経験をすることで、研究者としてもエンジニアとしても一つ成長できたと思います。

これまでのキャリア

2012年
技術イノベーションセンター配属 太陽熱発電システムの開発および経済性評価
2014年
プロセスエンジニアリング部配属 製油所建設プロジェクト(ベトナム) FEED担当
2015年
技術イノベセンター配属 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構へ外来研究員として出向 新型炉を用いた水素製造プロセスの経済性評価
2017年
エネルギーキャリアとしてのCO2フリーアンモニア合成プロセス開発
2021年
廃プラスチックガス化に関する基礎データ拡充

日揮グループのすごいところとは

当社は世界のエネルギー情勢を肌で感じられる会社です。そのはじまりは、石油精製ですが、時代の流れに合わせ、今ではLNGプラントの建設が主なコアビジネスとなっています。さらに近年では、脱炭素社会に移行しようとしている世界情勢を捉え、資源循環やCO2マネジメント、ライフサイエンス、再生可能エネルギーにも力を入れており、特に次世代のエネルギーとしての水素に対しても様々な方面からアプローチをしています。世界規模でエネルギー構造の変革とともに、成長を遂げられることが当社の強みです。

これから挑戦したいこと

これまで、様々な研究テーマに携わってきました。偶然、どれもが新エネルギーに関わるものでしたが、まだ自分が筆頭となるような開発提案ができていないのが現状です。これからは、私が仕事をする上で意識している「日本のエネルギー問題解決に貢献したい」という想いを、自分主導で実現させていきたいと考えています。それが、日本だけでなく、世界のエネルギー問題解決にもつながるような研究成果となるように、日々、知識や技術の研鑽を行っていきたいです。

みなさんへのメッセージ

就職活動は、様々な会社の社会人に出会えるいい機会です。学生の視点でイメージできないことなどは、どんなに些細なことでも質問してみてください。忙しい社会人なので、すぐには回答できないかもしれませんが、きっとあなたのことを親身に考え、相談に乗ってくれるはずです。そして、もし覚えていれば、就職活動を終えた際に何らかの報告をしてみてください。私たちは、みなさんの大事な人生の分岐点に貢献できたことを嬉しく思いますから。

Private

休日は3歳の息子と遊ぶのがメインですが、学生時代からやっていたサーフィンを継続して楽しんでいます。上司の方から「趣味でも本気にならなければ得られない経験がある」と教えていただき、真摯に取り組んでいます。冬の海にも入り続け、おかげで大会に入賞できるくらいにまで成長できました。仕事も趣味も常に挑戦を続けることが重要だと思います。そして、支えてくれる家族は、何よりも大切にしていきたいです。今度、二人目の子どもが生まれる予定なので、これまで以上にプライベートと仕事の両立も頑張っていきたいですね。

Event

私が所属するマウンテンバイク部では、冬を除いて月1回を目標に、社内の様々な方が定期的に集まっています。業務と関係のないところで気の合うメンバーと共にリフレッシュできるだけでなく、私の部門は他部門の方と一緒に仕事をする機会があまり多くないのですが、部活動のつながりを通して他部門の専門家の方に相談できたり、仕事をする上での思わぬつながりができることは、心強いですね。

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