INTERVIEWS

法務を極め、
円滑な現場作業へと導く。

法務・ガバナンス
2015年入社

入社の理由

大学時代は、法学部において民法と開発法学のゼミに所属し、法律や慣習が人間の行動にどう影響しているのかなどを研究していました。その一環で、ラオスの民法起草支援に携わっていたゼミの教授に同行してラオスを訪問したり、カンボジアの人身売買の背景にある歴史や文化を学びにカンボジアを訪れる中、環境や文化が異なる国において、自分の力の湧き上がりを実感していたんです。こうした経験から、辺境の地でプラントを建設する日揮の仕事に魅力を感じ、さらに、選考中に接した社員の方々の強いエネルギーに惹かれ、日揮への入社を決めました。

現在の仕事内容

グループガバナンス・法務統括部の仕事は大きく3つあります。各種契約書のレビュー・ドラフティング・ネゴシエーション。他部門からの法務相談への解決策提示。そして、持株会社として日揮グループ全体のガバナンスを適切に効かせるための施策立案と実行です。現在、私は契約業務において、日揮がEPC事業者として取り組む「グリーンアンモニア実証事業」に携わっています。日揮が事業者の立場でEPCを遂行するのは初めての取り組みで、新たな知見を得られることにやりがいを感じるとともに、サステナビリティ実現に向けた貢献からも意義を感じています。一方、ガバナンス業務も担当しており、今年の4月に改正された個人情報保護法に対応すべく、現状把握や課題の洗い出し、実効的な体制づくりを行っています。法律に準拠するよう社内全体を動かしていく取り組みは、非常にチャレンジングだと感じているところです。

成長を感じたエピソード

特に印象に残っているのは、私よりも役職が上の方々を含めた社内関係者数名で、ある英文契約書について英語で会議した経験です。議論の流れを止めて自分の考えを伝えるのは、言語を問わず難しいことです。それが英語で、なおかつ役職や経験が自分より一回りも二回りも上の方が相手となり、心理的ハードルが高い状態での会議でした。そんな状況において、契約担当として自らの意見を発言。その結果、契約文言をより良いものにすることができた時には、一つ壁を乗り越えられたと感じました。

海外での経験

入社1年目の6月より半年間、現場訓練生としてカタールの天然ガス処理プラント建設現場に駐在し、「System Walk Down」というプラントが図面通りに建設されているかの確認作業を顧客とともに行いました。中でも強く印象に残っているのは、カタールの厳しい環境です。夏場は気温50度や湿度90%になることがあり、“巨大なプラント内で目的物を探す”、“高さ50メートルのタワーに登る”、“狭いパイプラックに入る”、といった行動そのものが、体力的にも気力的にも大変でした。また、現場で使われる専門用語の理解や、図面の解読にも苦労したことを覚えています。最終的に、この苦労が実を結び、顧客から“good coordinator”と言ってもらえた時には本当に嬉しかったとともに、自らの成長を実感しました。

これまでのキャリア

2015年
現場訓練(カタール) 建設部 客先とのWalk Down等を担当
2016年
財務部プロジェクト財務グループ 国内案件の決算業務等を担当
2017年
財務部財務企画グループ 債権債務の変動分析や為替差損益の算出を担当
2018年
契約部 国内外のFS、FEED、EPC契約や約款改定等を担当
2021年
グループガバナンス・法務統括部 各種契約業務およびガバナンス業務担当

日揮グループのすごいところとは

プロジェクトマネジメント力です。特にそれを感じたのは、カタールでのプラント建設現場においてでした。環境、工期、採算などあらゆる面で厳しいプロジェクトであったにも関わらず、現場はとても明るく楽しく、あたたかだったことを覚えています。また、訓練生のために喜んで時間を割いて様々なことを教えてくれるマネージャー職の方々が、顧客に責められても動じない姿を見て尊敬するとともに、少しでもこの人たちの助けになりたいという気持ちで仕事に取り組んでいました。これこそが、マネージャーの求心力であり、プロジェクトを前進させる力なのだと思います。

これから挑戦したいこと

将来は、ルールメイキングに携わってみたいですね。昨今、法律をつくる主体として民間企業が関わる場面が増えており、政府も国のプレゼンスを高める施策として重視しています。そんな中、ルールメイキングに法務として携わるには、契約を読む力、法律を調査し解釈する力、弁護士と協働する力、ビジネスの戦略を練る力、カウンターパートを説得する力といった、これまでに学んできたことの集大成のような力が求められるはずです。こうした力を試される仕事にぜひ挑戦してみたいですし、大学時代に学んでいた法整備にも通ずるものがあると思いますので、その点からも興味を惹かれています。

みなさんへのメッセージ

折に触れて、自己分析を行ってください。自分の素で就職活動に臨んでいるつもりであっても、やはり内定がほしいと望んでしまうため、どうしても面接時の受け答えと真の自分の考えとの間には、ギャップが生まれるものだと思います。都度面接を振り返り、本当に自分が望んでいるものが何かを整理する。この繰り返しが、自分に合った会社に入社することにつながると思います。

Private

ピアノやヴァイオリンを弾いたり、本を読んだりすることが多いです。日揮の方々とも、一緒にピアノカルテットを演奏して楽しんでいます。ヴァイオリンは以前から弾いてみたいと思っていたため、社会人4年目で一念発起して習いはじめました。やりたいことが多く、土日にのんびりしている時間は少ないです。しかし、こうして強制的に仕事を頭から追い出すことで、良いリフレッシュになっているのだと思います。

Event

好きなイベントは「Safety Day」です。中でも、ポスターコンクールの応募作品である国内外の方々の様々な感性で描かれた絵を見ることが楽しく、毎年わくわくしながら投票しています。毎日横浜本社で仕事をしていると現場のことが頭から抜け落ちてしまうこともありますが、「Safety Day」に参加することで、各国の現場の様子が分かるとともに、日々頑張っている方々を思い出すことができています。

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