INTERVIEWS

リスクを先端技術で
回避する。

QCエンジニア
2009年入社

入社の理由

機械工学と冶金工学を学んだ大学時代、化学成分および熱履歴によって機械的性質が変わる、鋼の組織形成に関する研究を行っていました。就職活動では、冶金工学が活用できる会社として、鉄鋼、重工、自動車も候補にあがりましたが、各国の経済活動を下支えするエネルギー資源確保に関わる仕事がしたいという想いで、当社を志望しました。

現在の仕事内容

品質管理部は、プロジェクトの予算、期間、種類、規模などを考え、メーカーで製作する機器や材料に対して、品質トラブルリスクを低減し、円滑なプロジェクト遂行をサポートする部門です。例えば、圧力容器や配管材料など、それらの仕様や特長を考慮した上で、機器据え付けの最終確認検査、溶接における現場配管工事品質管理など、「品質」に関わるすべての業務を担っています。また、進行しているプロジェクトの綻びをいち早く把握し、適切な遂行と完遂をサポートすることも仕事の一つです。プラントでトラブルが起きた場合、何よりも大切になるのは迅速な初期対応。各関係者にトラブルの概要、スケジュールに及ぼす影響を即座に共有しアクション依頼をするなど、トラブル対応の要となっています。その中で私が主に担っているのは、溶接関連業務。溶接監査、溶接トラブル対応および溶接・検査関連の開発案件を担当しています。開発としては実際の施工方法や使用材料、溶接熱管理などを記載する溶接施工要領書の作成。現在アナログとなっている溶接作業のモニタリング、検査記録の照査にAI活用。開発を通じて現場を効率的かつ効果的に管理できるように改善し、ルーティン作業の時間やコストを減らすことで、プロジェクト遂行の効率化を推し進めていきたいです。また、効率化と同時にプロジェクト遂行リスク低減にも繋がり、リスク低減はプラント品質の確保・向上に結び付きます。これはプラント建設会社としての当社の矜持です。これからも、プラント品質確保・向上に向けた取り組みを実践していきたいです。

成長を感じたエピソード

価値観のまったく異なる顧客との出会いは、私の視野を広め、交渉力を高めてくれています。ある中東の建設現場で、放射線を用いる検査があったのですが、突然、低い線源強度しか使用を許可しないとの通知がありました。その顧客は「人は必ずミスをする」という考え方だったため、放射線に対する危険を警戒したのです。顧客の価値観や考え方に即し、こちらの主張が正しいことを訴えながら協議を行わなければならず、難しい交渉でしたが、最終的には従来の線源強度の使用が認められました。

海外での経験

中東の建設現場にフィールドQCエンジニアとして駐在し、配管、機器、鉄骨に関わる、現場溶接管理を主とした品質管理業務を担当しました。サブコントラクターの理解度が不十分、もしくは間違っていたため、短期的、長期的な目線で、今何が必要なのかを丁寧に説明し、指示、督促を行いました。その時に学んだのは、単に技術論を展開するだけでは人は能動的に動かず、仕事を力強く推進するためには、相手の原動力を見つけ、継続的に刺激する中で技術論を展開することの重要性です。また、相手に気持ちよく動いてもらうための姿勢や言い回しも学ぶことができました。

これまでのキャリア

2009年
ENテクノロジーセンター 材料・溶接グルーブ配属 国内圧力容器製作ベンダー駐在
2011年
石炭ガス化複合発電設備建設プロジェクト(国内)材料担当 製油所シャットダウンメンテナンスプロジェクト(国内)静機器設備保全担当
2012年
原油処理プラント建設プロジェクト(サウジアラビア)現場訓練
2013年
品質管理部配属 石油精製・石油化学コンプレックス建設プロジェクト(ベトナム)静機器品質管理担当
2016年
製油所建設プロジェクト(クウェート)現場品質管理担当(現場駐在)
2018年
LNGプラント建設プロジェクト(モザンビーク)品質管理見積担当 溶接・検査の開発案件担当
2021年
製油所建設プロジェクト(イラク)調達品(機器)および配管ショップ品質管理担当

日揮グループのすごいところとは

当社の魅力の一つは、世界中に出張する機会があることです。若いうちから日本を飛び出し、一人で海外ベンダーなどへ赴くため、自然と責任感を養うことができます。私も、入社3年目に海外ベンダー先に一人で長期出張する機会がありました。ある開発案件のデータ採取が主業務でしたが、機械が動かない、作業能率が出ないなどのトラブルに遭遇しながらも、何とか計画通りに作業を完了。大きな自信につながりました。

これから挑戦したいこと

目標は、溶接技術・検査の分野で、次世代のプロジェクト遂行スキームを構築することです。アナログ管理が多い溶接施工管理、人が多分に介入する検査業務に対して、IoT、AIなどの技術活用によるデジタルフォーメーションを加速し、プロジェクトへの実装・定着を実現したいと考えています。経済的、効率的、効果的なプロジェクト遂行ができれば、当社の利益確保にも大きく貢献できます。溶接・検査に関する開発案件を通じて、上述の目標に近づけるように、邁進していきたいと思います。

みなさんへのメッセージ

私自身、就職活動はすべての経験を糧に行っていました。特に失敗の経験は、成功への過程でしかないと前向きに捉えることを大切にしていました。振り返ってみると、失敗経験を受け入れて見つめ直すことで、成長点を見つけることができたと思います。また、その中で、失敗を直視する忍耐力も養われました。その忍耐力は社会人にとっては必須なものなので、就職活動を通して鍛えることをおすすめします。

Private

私も妻も旅行が好きなので、年に一度を目安に家族で旅行へ出かけるようにしています。普段と異なる地で余暇を過ごすことで、身も心もリフレッシュすることができます。オンとオフを明確に切り分けることで、上手に気持ちの切り替えができ、また、限られた時間を効率的に使おうという気持ちが自然と芽生えてくると実感しています。

Event

昼休みの時間に、部門を越えた若手・中堅を中心とした集会があります。毎回発表者を変え、部門の説明や他部門に知ってほしいことを紹介する場です。業務では関わることのない方々と出会え、触れることのない知識を学べるいい機会となっています。また、品質管理部で実施している道場シリーズの勉強会も面白いですね。フラットに意見を言い合える場で、コミュニケーション能力の向上、スキルアップに役立っていると思います。

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