2024年ニュースリリース

2024/11/19

ブラウンリバースがINTEGNANCE VRで機能アップデートを実施

配管のフランジ・バルブの自動検出、写真のテキスト検索、世代間モデルの差分表示が可能に

日揮グループのブラウンリバース株式会社が、同社が提供する3Dビューア「INTEGNANCE VR」(以下、本ビューア)において、このたび「フランジ・バルブの自動検出機能」、「写真のテキスト検索機能」、「世代間のモデル差分表示機能」機能の提供を開始したことをお知らせします。


1.
フランジ・バルブの自動検出機能

本ビューア内の360度写真データに対して、配管のフランジ・バルブ を検出する画像認識AIを開発しました。画面上の「フランジ・バルブ自動測位」ボタンをクリックすることで、これらが自動で検出できます。今回のアップデートにより、フランジ・バルブ類を容易にビューア上で登録・参照できるようになりました。

ブラウンリバース社内における検出テスト例では、フランジは約80%、バルブは100%の検出精度がありました。
(検出精度は画像認識に使用される画像に左右されるものですので、一例としてご紹介します)

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バルブの検出(イメージ図) フランジの検出(イメージ図)



2. 写真のテキスト検索機能

本ビューア上の360度写真データに写る文字をOCR(光学的文字認識)で自動検出できるようになりました。

機器数の多い大規模なプラントでは、ビューア上での機器番号タグ付け作業に数か月を要していましたが、OCR結果を活用することにより大幅な省力化が可能です。


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OCR結果による機器番号の候補から機器の位置に移動する様子(イメージ図)

3. 世代間のモデル差分表示機能

設備の変更・改造などを理由に同じ場所で複数回撮影したエリアにおいて、世代間の3Dデータの差分をカラーで色付け表示する機能を実装しました。これにより、撮影時期(更新時期)ごとの設備の状況を比較・管理することが可能です。

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世代間モデルの差分をカラーで表示する様子(イメージ図)

告知

202411月に開催される次の2つの展示会の日揮ブース内に出展し、新機能を含めたINTEGNANCE VRでのプラント保守管理のデモを行います。みなさまのご来場をお待ちしております。

■名古屋プラスチック工業展2024

開催日:20241120日(水)~22日(金)

会場:ポートメッセなごや

詳細はこちら(会場公式HP

https://nagoya-platen.nikkan.co.jp/

■ケミカルマテリアルJapan2024

開催日:2024年11月21日(木)~22日(金)

会場:東京ビッグサイト

詳細はこちら(会場公式HP

https://www.chemmate.jp/

ブラウンリバースは今後も、製造現場の保全業務に役立つ機能を開発・実装し、デジタルツインを中心とした新しいプラントメンテナンスのあり方を提案してまいります。



INTEGNANCE VRについて

三次元情報をもった360パノラマ写真をベースに既設設備のデジタルツインを構築し、図面を書き起こすことなく保全活動の計画立案と実行を可能にする3Dビューアです。計測機能や空間シミュレーション機能を備え、事前の現地測量なしでも、誰でもデスクトップ上で工事計画の策定が可能。配管NAVI機能で配管を自動抽出するばかりでなく、これまで手で書き起こしていたアイソメ図やスプール図などの配管図面を自動描画することが可能となります。

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ブラウンリバースが提供するINTEGNANCE VRの詳細についてはこちらをご覧ください。

https://www.integnance-vr.brownreverse.com