2021年ニュースリリース

2021/06/28

月面推薬生成プラントの構想検討に係る連携協力協定締結のオンラインセレモニーを実施

―将来の月面におけるエネルギーインフラ構築の実現を目指して―

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、日揮グローバル株式会社(代表取締役社長執行役員 山﨑 裕、以下、日揮グローバル)が、2021年621日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と月面推薬生成プラント※の構想検討に係る連携協力協定締結のオンラインセレモニーを実施いたしましたので、お知らせします。

日揮グローバルは、JAXAとの本連携協力協定のもと、約1年間をかけて月の水資源を利用した月面推薬生成プラント構想に関する概念検討を行い、その実現に必要な技術要素、研究課題の洗い出しおよび研究開発計画の検討を実施いたします。日揮グローバルはこれまで石油・天然ガス・再生エネルギー等、様々なエネルギー関連プラントの事業化検討から設計・調達・建設を一貫して遂行しており、そこで培った知見を活かして本検討を進めてまいります。

セレモニーには、JAXAからは酒井純一有人宇宙技術センター長、日揮グローバルからは執行役員エンジニアリングソリューションズセンター 阪本冨美男バイスプレジデントが参加しました。

その席で阪本冨美男バイスプレジデントは、

「日揮グループは、創業以来90年以上に亘って、エネルギー関連分野をはじめ、社会・産業インフラ分野に至る幅広い分野のプラント・施設の設計・建設に携わってきました。その実績は、2万件以上におよび、砂漠やジャングル、極北、海上など様々な環境のもとでプロジェクトを遂行してきました。また、1980年代から2000年代初頭にかけて、宇宙ステーションを利用した微小重力環境利用サービスの提供、安全・品質保証分析などの宇宙関連ビジネスにも携わってきました。


今回、当社グループのみならず、人類にとっても大きな挑戦となる月面推薬生成プラント構想の検討に参画する機会をいただけたことは大変光栄であり、新しいイノベーションに携われることに大変興奮しています。


日揮グローバルは、2018年から社内有志メンバーによって宇宙関連ビジネスへの参画検討を進め、202012月には月面推薬生成プラントの実現に向けた検討組織「月面プラントユニット」を新設しました。今回締結した連携協力協定では、本ユニットを中心として、当社グループがこれまで培ってきた知見と技術力を活かし、月面推薬生成プラントの実現に向けて貢献してまいります。」

と語りました。


※推薬生成プラント:月面の砂(レゴリス)に含まれる水分を抽出し、有人月離着陸機や飛翔移動機の燃料となる液体水素および液体酸素を生成する設備。

左;JAXA酒井有人宇宙技術センター長、右;日揮グローバル株式会社阪本バイスプレジデント

(左;JAXA酒井有人宇宙技術センター長、右;日揮グローバル株式会社阪本バイスプレジデント)


【参考】

JAXA 有人宇宙技術部門HP

https://humans-in-space.jaxa.jp/biz-lab/news/detail/001513.html