INTERVIEWS
EPCの全プロセスで、
信頼となる品質を。
- QCエンジニア
- 2018年入社
入社の理由
大学では化学工学を専攻し、化学プラントのような人工構造物を対象とした安全工学を学びました。研究では、構造物に設置する腐食モニタリングセンサーの開発に取り組んでいたことから、化学や材料分野の知識を活かせる仕事を目指していました。就職活動の初期段階では具体的なイメージを持てていませんでしたが、日揮の採用イベントに参加した際、「日揮ではこのような仕事がある」と丁寧に説明していただき、進むべき道を見つけるきっかけとなったことが入社の決め手です。
現在の仕事内容
QCエンジニアとして所属する品質管理部は、プラントに関連する様々な機器の品質を管理し、プラントオーナーに満足していただける高品質な製品を届けることを目的とした部署です。横浜の本社では、プラント現場に納入されるタンクやポンプなどの機器について、溶接の仕様確認、工場検査の立ち会い、配管材料の検査記録の確認を行います。また、トラブルが発生した場合には迅速に対応し、品質に問題のない機器を現場に届けることもミッションの一つです。そして現場では、納入された機器の据え付けや配管施工などに問題がないかを確認。そのようにEPCの全プロセスに関わりながら、問題のない品質のプラントを顧客に引き渡すため、全力でサポートする重要な役割を担っています。
成長を感じたエピソード
入社5年目で、はじめてプロジェクトQCマネージャーとしてプロジェクトの品質管理責任者を任されました。当時は経験も浅く、業務を進める中でトラブルが多発し、その対応に追われて焦ることも少なくありませんでした。しかし、その経験は間違いなく今の自分の成長の糧となっています。例えば、当時発生した製作ミスを防ぐために、次のプロジェクトでは会社間の図面管理を徹底して確認する必要がある、といった教訓を数多く得ることができました。そのような学びが現在の業務にも多分に活かされており、プロジェクト全体の品質管理をよりスムーズかつ確実に進めることができるようになっています。
海外での経験
医薬プラント建設プロジェクトにおいて、ヨーロッパ企業が製作する機器の品質管理を担当したことがあります。日本企業との考え方の違いが多く、こちらの要望を伝えて理解・承諾してもらうのに非常に苦労しました。特に、彼らが知らない日本の法律に基づいて製作しなければならない機器に関しては、法律上の要求を満たしているか、官庁に提出する書類が適切に揃っているかを、自分自身で細かく確認する必要がありました。ここでつまずいてしまい、プロジェクトを滞らせるわけにはいかない。そんなプレッシャーも感じながらの業務だったからこそ、官庁から無事に合格を得られた時は、大きな安心感と達成感を覚えました。この経験は、異なる文化やルールの中での調整力を養う貴重な機会になったと思います。
これまでのキャリア
- 2018年
- 高活性原薬製造棟新設プロジェクト(国内) バリデーション業務（ライフサイエンスプロジェクト部の助成）
- 2019年
- 石炭ガス化CO製造設備新設工事(国内) 調達品質管理担当
- 2020年
- 石炭ガス化CO製造設備新設工事(国内) 現場品質管理担当
- 2021年
- 石油化学工場シャットダウンメンテナンス(国内) 現場品質管理担当
- 2022年
- 合成原薬製造棟新築工事(国内) プロジェクトQCマネージャー
日揮グループのすごいところとは
日揮は石油関連のイメージが強い会社かもしれませんが、実際には医薬や再生可能エネルギーなど、様々な分野で事業を展開しています。また、同じ分野の中でもプラントごとに業務内容が大きく異なる点も特徴的です。そのような多様な環境の中で、何か分からないことがあっても、相談すれば大抵の質問に答えが返ってくる風通しのよさがあります。また、同じ部署の先輩方だけでなく、他部門との相談や情報共有も活発で、知識や経験が豊富に得られる点は非常に魅力的だと感じています。
これから挑戦したいこと
大規模なプロジェクトでは、トラブルが発生することも少なくありません。そうした事態に対応して品質を担保するのもQCエンジニアの重要な役割ですが、私は、品質に関する問題を未然に防ぐことに注力できるエンジニアを目指したいと考えています。目立たないけれど、プロジェクト全体にとってかかせない。そんな存在になりたいですね。品質管理部では、若いうちから責任あるポジションを任されることが多く、成長の機会に恵まれています。自分の目標を達成するためにも、日揮が展開する多様な分野で経験を積みながら、幅広い知識を身につけていきたいと考えています。
みなさんへのメッセージ
私自身、明確なイメージがないまま就職活動をはじめました。ですが、様々な分野の会社を訪ねたり、企業の方や同じ就活生を含む多くの人と交流したりする中で、自分のやりたいことや強みを再認識したり、新しい一面に気づいたりすることができました。そこから言えるのは、とにかく行動してみることが大切だということです。行動すればするほどチャンスが生まれ、それだけ自分の中に経験が蓄積されていきます。その経験が、次のステップへの大きな力になると思います。
Private
友人と遊びに出かけることが多く、おいしいご飯を食べに行ったり、アミューズメント施設で遊んだり、ゲームをしたりして楽しんでいます。仕事とプライベートはしっかり分けたいタイプなので、旅行などの予定がある時は、仕事の宿題はあらかた終えておき、安心して出かけるように心がけています。休日は、ゆっくり休むか、しっかり遊んで楽しむかのどちらかにして、リフレッシュする大切な時間です。これが自分にとってのいいリズムになっています。
Event
毎年開催されている安全啓蒙キャンペーン「Safety Day」ですが、2024年は特に力が入っていましたね。スポーツ用品メーカーの講師を招いた講習会や、流行中の謎解きゲームを取り入れるなど、ユニークな取り組みが行われました。参加しやすかっただけでなく、工事現場での痛ましい事故を防ぐための意識を高め、本社勤務中であっても安全のために自分が何をすべきかを考える、よい機会となったと思います。安全を「自分事」として捉える大切さを改めて実感できるイベントでした。
