INTERVIEWS
視野、知識、交渉力、
すべてを使って完工へと導く。
- 建築エンジニア
- 2017年入社
入社の理由
大学では、世界中の極限地域における土着な建物の計画分析を行い、人口増加した世界での新たな居住地として、極地での暮らし・建築計画を提案しました。就職活動では色々な会社の話を聞きましたが、やはり「建築に携わる」「海外国内、寒冷地、熱帯地域といった多様な環境の設計に携わる」「様々な専門家との議論を通して、視野を広げられる」職業に就きたいという想いが強く、自分の軸に一番合うと思った当社を選択しました。
現在の仕事内容
プラントには、多種多様な建築物が必要です。プラントを制御する中央制御棟、電力供給の心臓となる機器類を置く電気室、従事するオペレーターのオフィスや生活基盤となる住居、宗教施設など多岐にわたります。シビル・建築部の建築グループでは、そういった様々な人やモノの居場所となる建築物の設計から、調達、建設に至る管理を、現地サブコントラクターのリソースを活用しながら行っています。その中で建築エンジニアが担う仕事は、見積り時に決めたコストやスケジュールに納まるように、お客様の要望や建屋内の設備に応じた基本設計を取りまとめ、詳細設計のレビューや施工時のトラブルシューティングを行うなど、建屋完工までを技術面でリードすることです。詳細設計段階で問題が発生すれば解決策を見つけなければならないのですが、建築設計は建屋の中だけでなく、建屋周辺のプラント構造物や給排水・電力・制御システムなどの上流設計への影響を考慮して判断しなければなりません。また、ステークホルダーとの合意までにかかる時間によってコスト・スケジュールへの影響も変わってきます。そのため、幅広い視野、知識、経験、そしてステークホルダーを説得するための交渉力、英語力など、多岐にわたる要素が当社の建築エンジニアには必要です。困難なことは少なくありませんが、去年の自分であれば一人で解決できなかったと思うレベルの問題を解決まで導いた時などは、日々の積み重ねによる成長や達成感を感じられます。
成長を感じたエピソード
見積案件をはじめて担当した時のことです。お手本がない、挑戦的な設計スキームの見積りで、経験や知識不足で随所で判断に悩み、足踏みしていました。その中でも心強く感じたのが、「誰も正解を知らないのだから、やれることからやろう」という上司の言葉です。そして、過去類似案件のヒアリングをし、国内外問わず様々なエンジニアと納得がいくまで議論を重ねて作業を進めました。その結果、はじめての協業相手の開拓やコスト削減につなげることに成功。多くの方にご協力いただく中で建築設計の知識の幅が広がり、業務の全体感や実行力を養えた経験でした。
海外での経験
新入社員だった頃、建築部以外の部署を経験する目的で、LNGプラント建設を行っていた韓国に半年間駐在しました。担当は機器搬入から据付けまでの工程管理。業務は多岐にわたり、必要な人材・部品・図面の手配から、トラブル対応、顧客への説明が求められる場面もありました。状況が刻々と変化する中で、大量のタスクをタイムリーかつミスなく処理する必要があり緊張の連続だったのですが、この時に指導員からいただいた「仕事は仕組み作りが肝心」という言葉は今でも意識しています。
これまでのキャリア
- 2017年
- シビル建築部(現 シビル・建築部 )配属 原油集積・処理設備建設プロジェクト(アルジェリア) 基本設計 Floating LNG建設プロジェクト(マレーシア) 現場訓練 建設施工管理、及びPJ業務担当(韓国造船所駐在)
- 2018年
- ガス処理プラント設備増設プロジェクト(アルジェリア) 構造詳細設計担当 原油集積・処理設備建設プロジェクト(アルジェリア) 構造詳細設計担当
- 2019年
- 製油所近代化プロジェクト(イラク) 見積り設計担当 ガスプラント増設プロジェクト(サウジアラビア) 見積り担当
- 2020年
- 化学プラント建設プロジェクト(タイ) 詳細設計担当
- 2021年
- 大型LNGプラント建設プロジェクト(カナダ) 詳細設計担当(イタリア製作工場駐在)
- 2022年
- Floating LNGプラントFEEDプロジェクト(マレーシア) 基本設計担当
日揮グループのすごいところとは
当社は「風通しのよさ」が強みだと思います。若手であってもマネジメントやシニア、他部のエンジニアに意見を発信できる機会・風土があることが特長です。議論の中でプロジェクトを前に進めてきた当社のスタイルの名残なのか、多様な意見に耳を傾け、尊重する文化があるんですね。また、フットワークの軽さがあったり、柔軟さがあったり、アンテナを張っている社員が多かったり、国籍・職務問わず多様性に溢れていることもあり、会社にいるだけで日々新しい発見や刺激があります。
これから挑戦したいこと
当社では、一人ひとりが幅広い専門性と視野を必要とされるため、どんな案件でも確かな設計品質を保てるエンジニアになることを目指しています。そして、新規分野や新しい設計・手法などにも対応できる、引き出しの多いエンジニアになることが今後の大きな目標です。建築設計は多様な専門性を必要とする分、新規分野への対応力と親和性は高いと考えています。未来で新しい挑戦が必要になった時、期待を込めて名指しされるエンジニアになっていたいです。
みなさんへのメッセージ
私が就職活動の中で得た最大の成果は、納得できる自分の軸を見つけられたことです。その軸を見つけた時、5年後、10年後のなりたい自分の姿が見えてきました。そして、軸が合ったことから当社への入社を決めたのですが、思った通りの将来像に近づけていると感じています。情報が溢れ、学生生活に追われる中で焦ることもあると思いますが、ぜひ多くの企業の話を聞いてみてください。聞けば聞くほど、譲れない軸が明確になり、就職活動からその後の社会人人生に生きてくると思います。
Private
アクティブな方が多い当社ですが、私は映画やドラマを見てリフレッシュする休日が多いです。外国人社員が多いので、各国のおすすめを紹介してもらっています。ただ、多趣味な先輩社員・同期に影響され、キャンプや落語鑑賞、野球観戦など新たなフィールドも開拓中です。また、忙しい時期が過ぎればまとめて休みを取り、旅行に出かけます。
Event
入社2~4年目まで「ラポール」という制度がありました。入社数年目までの若手がランダムにいくつかの組に振り分けられ、部署の枠を超えた縦・横・斜めのつながりを形成するための制度です。組によって活動頻度や内容は違いますが、私の組では年一回の当番制で「ラポール新聞」を作成し、自部署・業務の紹介を行っていました。毎週月曜日に誰かの新聞が発行され、ちょっとした裏技から他部の業務に至るまで多くのことを知れるいい機会でしたね。また、ラポールの集会も人脈が広がるきっかけとなりました。