
INTERVIEWS
デスクと現場の両輪で、
終始、高品質なプロジェクトへ。
- QCエンジニア
- 2017年入社
入社の理由
大学では機械工学を専攻し、CFRPの絞り加工による連続生産の研究を行っていましたが、繰り返しの作業に物足りなさを感じていたことから、仕事は大きな変化を体感できる業界に入ろうと考えました。そこでプロジェクトごとに多様なメンバーや成果物が求められるエンジニアリング業界に興味を持ち、中でも業務のスケールの大きさと多様性を持つ日揮に惹かれ、入社を志望しました。
現在の仕事内容
品質管理部は、EPC全体の品質を統括的に管理する、重要な役割を担う部門です。その中で、プロジェクトにおける契約、法規、規格、自社標準要領など多岐にわたる情報を基に、要求される品質を満たすための検査計画の策定に携わっています。さらに、リスクや懸念事項を洗い出し、トラブルの発生を未然に防ぐことで、コストの増加やスケジュール遅延のリスクを最小限に抑えることにも寄与。そして、トラブルが発生してしまった場合には、迅速に原因を調査し、早期解決に努めるとともに、再発防止策を立案・実行します。これらの業務は、デスクワークだけで完結するものではありません。納入資機材の製作過程や完成品の状態を確認するために工場での立会検査を実施したり、建設現場で施工状況を確認したりなどのフィールドワークを行うことで、品質管理の徹底を図っていくのです。

成長を感じたエピソード
入社5年目で配属された駐在現場にて、私が担当する工程の前段階で工事の遅延が発生し、その影響で自分の所掌業務も進められない状況に直面しました。納期は差し迫っており、このままではプロジェクト全体に影響が及ぶと考え、所掌範囲外ではありましたが、前工程の担当者と連携を図ることにしました。後工程における優先順位や必要な情報を整理し、関係者に分かりやすく提示しながら、綿密なコミュニケーションを取ることで状況は改善へ。その結果、担当工程に関してもスケジュール通りに業務を終えることができました。他部署や他の工程に積極的に関与し、全体最適を目指して行動することで、よりよい影響を与えられたと実感でき、自身の成長につながったと思います。
海外での経験
入社3年目の際、ベトナムの圧力容器メーカーへの顧客担当者を伴う製作開始前の打ち合わせのため、5日間の出張を行いました。私は、打ち合わせを滞りなく進めたいと考え、事前に入念な準備を行うために顧客や同僚に先行して一人で現地へ。そこで目の当たりにしたのは、視察先の製作工場において日本と比べて品質や安全管理が軽視されていたという実体です。特に不安全行為や品質管理の不徹底が散見され、これらを改善するための調整作業やメーカー側との品質水準の目線合わせなど、大変な苦労がありました。しかし、それをしっかりと行ったからこそ、打ち合わせをスムーズに進めることができ、問題なく圧力容器を出荷することができました。実際に現場を自分の目で見て改善する。それをやり遂げられたことで自信がついたと思います。
これまでのキャリア
- 2018年
- 四日市エチレンSDM 現場品質管理業務 袖ヶ浦BX-2 SDM 現場品質管理業務 ブチレングリコール製造プラント建設工事 (国内) 調達資機材品質管理業務
- 2019年
- ブチレングリコール製造プラント建設工事 (国内) 工場駐在での検査業務
- 2020年
- ブチレングリコール製造プラント建設工事 (国内) 現場品質管理業務
- 2021年
- 医薬工場建設工事(国内) 現場品質管理業務 核酸医薬工場建設工事(国内) 調達資機材品質管理業務
- 2022年
- 核酸医薬工場建設工事(国内) 現場品質管理業務
- 2023年
- 医薬工場建設プロジェクト(国内) 調達資機材品質管理業務 医薬工場建設プロジェクト(国内) 現場品質管理業務


日揮グループのすごいところとは
職場の風通しが非常によいです。プロジェクトマネージャーや部長、さらには副社長であっても、若手社員の意見に耳を傾けてくれる環境があります。意見が必ず実行されるとは限りませんが、積極的に情報を引き出す姿勢があると思います。また、業務の自由度が高く、若手社員でも自分の裁量で仕事を進める機会が多いことも特徴ですね。その分、自主的に行動しなければ仕事が手詰まりになりやすく、さらに自分で判断して最適解を見極めることが難しい場面もあります。ですが、挑戦した先での失敗は寛容に受け止められる文化があり、成長のためのサポートを受けられていると感じます。

これから挑戦したいこと
現在、品質管理部では業務のIT化を進めています。特に自動化の推進に力を入れており、これまで個人ごとに行っていた管理業務に対して、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用し、部門共通のパソコンで自動化するシステムを構築しています。この取り組みは、今後さらに規模を拡大していく予定です。繰り返し行う時間のかかる単純作業は、やはり人が行うよりもAIやRPAの方が正確かつ迅速に大量のデータを処理することができます。それはこれまでの経験から実感していますし、だからこそ、自分自身がIT技術を積極的に活用し、業務をより効率的かつミスの少ない仕組みに変えていきたいと考えています。それによって、社員が付加価値の高い業務に集中できる環境をつくっていきたいです。

みなさんへのメッセージ
昨今の情勢を考えると、最初に就職した会社から転職する可能性は決して低くないと思います。そして、仮に転職する場合でも、それまでの職種で得た知識やキャリアが基盤となるため、同世代の転職経験者を見ても同業他社への転職が多いという印象がありますね。そのため、就職活動の段階では、その業界特有の職種や業務内容が自分のやりたいことや性格と合っているかどうかを重視することが大切だと考えます。まずは、自分に適した業界や職種を見極め、それに基づいて企業を選定することが有効です。実際に転職するかどうかは分かりませんが、この考え方を念頭におけば、どのような未来が訪れても、自分に合った形でキャリアを効果的に形成していけるのではないでしょうか。

Private
学生時代からインドア派で、休日は夫婦そろって家で一緒に好きなゲームをするのが定番です。駐在中でもネット回線さえあれば離れていても一緒に遊べるため、最強の趣味だと感じています。また、夫婦でウィンタースポーツも大好きで、毎年スノーボードに行くことが恒例行事になっています。こうした趣味を持つことが、ストレスを解消しながら充実した生活を送る秘訣だと考えています。

Event
品質管理部には機械系出身者が多い影響か車好きが集まりやすく、休日には部員同士でカートを楽しむことがあります。私も後輩に誘われてはじめてカートに行き、免許を持っていないにもかかわらずすっかりハマり、現場駐在中にも地元のカート場に現場仲間と出かけることが増えました。車好きという趣味を通じて、仕事の枠を超えた共通点ができたおかげで、他部門の人とも気軽に話せるようになり、コミュニケーションの幅が広がったと感じています。
