INTERVIEWS
日揮の脱炭素の技術力を
世に広めたい。
- プロジェクトマネジメント
- 2014年入社
入社の理由
大学では基礎物理学を専攻し、中性子星と呼ばれる天体の解析や、人工衛星に搭載するX線CCDカメラの開発をしていました。衛星を共同開発していたメーカーのエンジニアの方が頻繁に出入りする研究室で、エンジニアは身近な存在だったため、将来を見据えた時にはこの職種を自然と選んでいたように思います。加えて、海外での事業にも興味を持っていたことから、理系の知識と経験を活かしながら海外で仕事に携われる日揮への入社を志望しました。
現在の仕事内容
プロジェクトエグゼキューション部は、顧客の要望に合わせて予算内かつスケジュール通りにプラントを建設していく、プロジェクトの一連の遂行すべてに責任を持つ部署です。プロジェクトの遂行中は、スケジュールやコストが計画から逸脱する予兆があります。この予兆をどれだけ早く予測し、情報を集め、事前に備えられるかがプロジェクトエンジニアの腕の見せどころです。そして、関係者を集めて状況を分析し、施策立案からその実施までをリードし、効果を検証していきます。これらすべての工程に関して、メンバーを混乱させることなく完遂させることが、私たちの最大のミッションです。また、プロジェクトの施策に正解はありません。そのため、その時々の局面に合わせて最適解を探っていく必要があります。この工程は脳から汗が出るように大変ですが、一方で、その大変さこそがこの仕事の醍醐味でもあると感じています。
成長を感じたエピソード
以前、サウジアラビアのプロジェクトを担当したことがありました。その時、提出期限が間近に迫った図面を仕上げるように現地のエンジニアを催促していたのですが、厳しい言い方をしたせいで、関係が悪化してしまったんです。その後、私の態度を改め、エンジニアの気持ちに寄り添う姿勢を示したところ、協力的になってくれました。さらに、積極的に相談してくれるようにもなり、以前と比べて仕事の進行もスムーズになったのです。この経験から、人を動かすために自分はどんな行動をすべきなのかを学んだとともに、リーダーシップをとるための基本的な考え方を習得できたと思います。
海外での経験
海外子会社への出向を含め、マレーシア、サウジアラビア、バーレーン、韓国の4ヶ国に、合計で約7年間駐在しました。その中で担当した、ある現場の配管塗装工事が印象に残っています。施工図の詳細は、現場で顧客と協議することになっていたのですが、実際に話を聞いてみると、非常に困難な要望でした。しかし、顧客の承認を得られなければ工事を進めることができません。そこで、当社としては譲れない工事スケジュールを提示するとともに、顧客にとってのメリットを加えて交渉。誠実な対応を心がけた結果、なんとか承認を得ることができ、ほっとしたことを覚えています。
これまでのキャリア
- 2014年
- LNGプラント建設プロジェクト マレーシア駐在 現場訓練
- 2015年
- サウジアラビア子会社出向
- 2015年
- 非在来ガス処理設備建設プロジェクト サウジアラビア駐在 プロジェクトエンジニア
- 2015年
- エチレン製造プラント拡張工事プロジェクト サウジアラビア駐在 建設管理担当
- 2016年
- LPG輸送パイプライン・貯蔵・出荷設備建設プロジェクト バーレーン駐在 プロジェクトエンジニア
- 2018年
- サウジアラビア子会社出向解除
- 2018年
- Floating LNG建造プロジェクト 韓国駐在 建設管理担当
- 2020年
- Floating LNGプロジェクト 船上勤務(マレーシア) コミッショニング担当
- 2021年
- 潤滑油製造設備建設プロジェクト プロポーザルマネージャー
- 2022年
- CCS・CCUS実現可能性調査 プロジェクトマネージャー
日揮グループのすごいところとは
入社して1年目の現場訓練先において、海外の協力会社の方から“ボス”と呼ばれたことです。恐らく、私が訓練生だと知らずにそう呼んだのでしょうが、その時のインパクトは今でも忘れられません。日揮は、建設現場ではリーダーとして協力会社を引っ張っていく立場です。そのため、若手のうちから責任のある立場を経験でき、そのプレッシャーが一人ひとりの成長を加速させていると実感しています。こうした成長機会に恵まれた環境は、日揮ならではの魅力だと思いますね。
これから挑戦したいこと
業界の一部の方々には日揮の脱炭素関連の技術や実績が知れ渡っている一方で、まだまだ一般的には石油や天然ガス中心のエンジニアリング会社との印象が強く、脱炭素分野における存在感は薄いと考えています。そのため、脱炭素技術も当社の強みの一つであることを世間に認識してもらえるよう、化石エネルギーの環境負荷低減に向けた事業の発展に貢献していきたいです。そして、将来この事業で大型プロジェクトを受注した際には、プロジェクトマネージャーに立候補したいと思います。
みなさんへのメッセージ
私自身、就職活動のために特別なことはしていませんが、大学での研究やアルバイトにはいつも全力で取り組んできました。小手先の就活テクニックを身につけるだけでは面接担当者の心を動かせないと思いますので、学業やアルバイト、部活動など今取り組んでいることにプライドを持ち、一生懸命打ち込んで、そこからやりがいや意義を見つけてみてください。その経験を活かして自分をありのまま表現することができれば、面接もきっと上手くいくと思います。
Private
駐在先からの一時帰国休暇では、国内旅行を楽しむことが多いです。現場では常に時間に追われる日々ですので、休みの日は時間を忘れられるよう、旅先ではのんびり過ごしています。また、駐在先では現地の日本人の方々と体を動かしリフレッシュしています。野球やサッカー、テニスなどのスポーツは、良い気分転換になりますね。
Event
海外での駐在期間が長いと社内事情に疎くなりがちなので、他部署や同期との食事会には積極的に参加しています。普段接する機会のない方との会話は貴重ですし、新鮮なお話が聞けるので楽しいです。また、社内の人脈が広がったことで本社とのコミュニケーションも容易になり、特にトラブルの連絡時には大変助かっています。