INTERVIEWS

積み重ねた知識で、
トラブルを未然に防ぐ。

メンテナンスエンジニア
2023年入社

入社の理由

大学では機械工学を専攻し、加熱された液滴内部の流動場と温度場の相関について研究していました。主に取り組んでいたのは、液滴を超音波で空中に浮かせる「音場浮遊」を用いて、レーザー加熱しながらの可視化計測です。しかし、可視化するだけでも非常に難しく、手法や解析方法の試行錯誤を繰り返す日々で、行き詰まった時は散歩をして建物を眺め、気分転換をしていました。この経験から建物に興味を惹かれ、専門性を活かしつつ建造物に関われる業界を志望し、日揮を選びました。

現在の仕事内容

現在所属しているメンテナンス部の主な業務は、プラントの保全や診断(検査)です。具体的には、既存の製油所や工場に加え、建設後に顧客へ引き渡したプラントの維持管理を目的とした工事や点検を行っています。中でも、定期修繕工事は、当部の代表的な業務です。この工事で対象となるのは、反応塔や蒸留塔、熱交換器、加熱炉など。それらの設備を部分的に取り外し、各種検査、洗浄、補修を行った後に復旧します。この一連のメンテナンス作業により、設備のトラブルによる予期せぬ大事故を未然に防ぎ、プラントの安定稼働を支えています。そうした業務の中で、私が担当しているのは現場での設備の劣化状況を評価する検査業務です。また、本社では損傷した機器の原因究明に携わっています。

成長を感じたエピソード

利用価値の低い重質原油を軽油に変換する石油精製プラントにおいて重要な機器「FCC」。過去にこの「FCC」を対象として、組織観察や元素分析を行って劣化の程度を評価し、その結果を報告書にまとめるという損傷原因調査業務を担当しました。その後日、別の任務で現場に駐在した際、同じ「FCC」に関連する事案が発生したのです。現地の検査担当者の方は、現場では詳細な分析ができないため、装置の劣化状況を正確に判定できず困っている状況でした。そこで生きたのが、以前の現場で得た知識です。損傷原因調査における自分なりの見解を述べ、微力ながら検査のサポートを行うことができました。これまでの知識が現場で役立つ場面があることを実感し、自分なりの活躍の仕方が見えた経験です。

現場での経験

駐在をする現場は、基本的にメンテナンス部の地区事務所がある地域のプラントです。特にプラントの定期修繕工事では、機器内部の腐食状況を確認する目視検査員として従事しています。これまで塔槽と熱交換器の検査を担当しました。現場経験が浅い頃は、腐食とキズの区別がつかなかったり、どの部位の損傷が危険なのか、そこから何を読み取るべきなのかといった判断が難しいことが多々ありました。現在も勉強中ですが、経験を重ねる中で、これまで気づけなかった損傷が見えるようになったり、腐食状況を検査特有の言い回しで的確に表現できたりすると、自分が成長していることを実感します。

これまでのキャリア

2023年
4月 メンテナンス部配属 6月 石油精製プラント定期修理 保全業務担当(研修) 現場駐在 8月 石油化学プラント 保全業務担当(研修) 現場駐在 9月 診断技術グループ配属 11月 バイオマス発電プラント EPCプロジェクト担当 現場駐在
2024年
3月 石油精製プラント定期修理 検査・診断業務担当 現場駐在 5月 石油化学プラント定期修理 検査・診断業務担当 現場駐在 7月 石油精製プラント 損傷原因調査担当 9月 石油精製プラント定期修理 保全業務担当 現場駐在

日揮グループのすごいところとは

日揮には多くのチャレンジの機会があると感じています。現在、私はメンテナンス部で検査・診断業務を中心に担当していますが、入社してからの2年間でEPCや保全業務にも携わることができました。モチベーションには波があるものですが、幸いにも私が「挑戦したい」と感じたタイミングで、その機会を与えていただけています。その度に、これまでの経験がつながり、新たな学びや成長ができていると思います。

これから挑戦したいこと

プラントで発生する損傷に関して「この人に聞けば何でも分かる」と言われる、“歩く辞書”のような存在になりたいと考えています。プラントでは、予期しないタイミングや意外な箇所で損傷が発生することが少なくありません。その原因を、材料、環境、運転状況、損傷形態といった観点から究明しますが、要因は多岐にわたり、学術的に説明が難しい現象も多々あります。現在は資料を参照しながら対応することが多いですが、経験を重ねて知識を深め、どんな難題であっても劣化・損傷や検査について幅広く対応できる人財になりたいです。

みなさんへのメッセージ

入社してみないと、どのような働き方になるのか分からないことも多いと思います。実際、忙しさや勤務環境が時期によって変わるなど、常に同じ気持ちで業務に向き合うのは難しいです。だからこそ、自分が何に興味を持っているのかを把握しておくことが大切だと感じます。興味の方向性が明確であれば、どの会社に入っても自分の指針を見つけやすくなり、それが自身の強みとなるだけでなく、時には心の支えにもなると思います。

Private

山登りや旅行が好きで、特に駐在期間中は、近くの観光地や名物の食事、山々を楽しんでいます。これまで駐在した地域は偶然にも温泉地が近かったことが多く、温泉で心身ともにリフレッシュすることができました。メンテナンス部の現場業務は、短期間で集中して工事を進める必要があり、身体的にハードだと感じることもあります。しかし、駐在先には必ずその場所ならではの楽しみや癒しがあるため、乗り切るためのエネルギー補充には事欠きません。

Event

日揮では、「IIF(Incident Injury Free)運動」という、事故軽減のため周囲との関わりを強化する活動を行っています。直近で駐在した現場では、学生時代に相撲部のマネージャーをしていた若手社員がいたこともあり、IIF運動の一環として、日揮が用意したちゃんこ鍋を顧客や業者の方々と一緒に昼食としていただく機会がありました。ちゃんこ鍋を囲みながら、おいしい食事を楽しむ中で、会社の垣根を越えて語り合い、自然に良好な関係を築けた思い出深いイベントとなり、IIF運動の大切さを改めて実感しました。

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