INTERVIEWS
ベンダーと現場を
強固につなぐ架け橋。
- 機材調達バイヤー
- 2012年入社
入社の理由
大学では機械工学と原子力工学、大学院では航空工学を専攻する中で、次第にものづくりと未来のエネルギーについて強い関心を抱くようになりました。そして、プラントが多種多様なものづくりから成り立ち、そのプラントを通じてエネルギーの未来を切り開ける事業内容に興味を持ったことが、入社のきっかけです。また、バイタリティあふれる当社の社員の方々にも大きく魅了されました。
現在の仕事内容
調達部が担うのは、EPC事業のP(Procurement)の部分。資機材の購買、工程管理、検査、輸送業務を通じて、世界中から購買した資機材を、確実にプラント建設現場に届けることが私たちの仕事です。品質、納期、価格に対して、最大限のパフォーマンスを発揮し、調達サービスを提供することをミッションとしています。そのためにまず必要なのは、世界各国のベンダーからベストな購買をすること。数千万円〜数十億円の買い物となるため、各ベンダーの得手不得手を把握し、原材料価格の変動など、世界経済の動向を読みながら日々情報収集を行うことで、品質と納期は担保しつつも当社の価格競争力の源となるよう、工夫を重ねて購買しています。そして、購買を行った後の工程管理も気が抜けません。納期の遅れや品質トラブルは、そのまま工事の遅延につながりますから、ベンダーの設計・製作・検査・輸送までを確実に把握する必要があります。当然、ベンダーとの商務条件が折り合わなかったり、トラブルに直面することも多々ありますが、自分が購買した資機材が、海外の過酷な現場で無事据え付けられたと知った時の達成感は格別ですし、その達成感を苦労をともにした社内のエンジニアやベンダーと共有することで、喜びは倍増します。現在は、西アフリカで計画される洋上LNGプラント建設応札案件において、プロジェクト・プロキュアメント・マネージャー(PPM)を初めて担当しています。PPMはプロジェクトの全調達役務をマネージする責任ある立場であり、受注することで得られる達成感はきっと大きいだろうと期待を持って日々業務に励んでいます。
成長を感じたエピソード
他社とジョイントベンチャー(JV)を組み応札する数千億円規模の大型案件の際に、配管材料調達チームのリーダーを任されたことがあります。限られた情報、時間、リソースをフル活用し、実際の機材購買時をシミュレーションしながら緻密にコストを積み上げました。その結果、当社担当エリアのコストだけで百億円強に収めることに成功。応札までには社内、部内、JVからの厳しいレビューがありましたが、レビュー後には「今回は腕のいいバイヤーだったね」とマネジメントに評価いただいた時、成長を実感しました。
海外での経験
4年目にあるプロジェクトに急遽アサインされ、東南アジアの海外グループ会社に配属された時のこと。設計上の混乱から、現場で配管材料が足りず、顧客のプラント定期点検中に行うべき改造工事が実施できない状況でした。人種も文化も立場も違う顧客や社内、ベンダーの納得を得ながら、スピード感を持って追加購買や空輸という判断を下しました。毎日が緊張の連続でしたが、交渉力、コーディネーション力、リーダーシップ力が養われた経験です。
これまでのキャリア
- 2012年
- 調達部配属 軽油深度脱硫プラント建設プロジェクト(シンガポール)購買担当 製油所改造プロジェクト(シンガポール)見積担当
- 2013年
- ガス処理プラント建設プロジェクト(カタール) 現場駐在
- 2014年
- 製油所・石油化学コンプレックス建設プロジェクト(ベトナム) 購買担当 製油所建設プロジェクト(クウェート) 見積担当
- 2015年
- LNGコンプレックス拡張プロジェクト(マレーシア) 購買担当 製油所改造プロジェクト(シンガポール) 購買・工程管理担当
- 2016年
- 太陽熱発電所建設プロジェクト(クウェート) 見積担当 原油生産設備増強プロジェクト(アルジェリア) 購買担当 FLNGプラント建設プロジェクト(モザンビーク) 購買・工程管理担当
- 2018年
- FLNGプラント建設プロジェクト(西アフリカ) PPM補佐・見積担当
- 2019年
- LNGコンプレックス拡張プロジェクト(カタール)見積担当
- 2020年
- 製油所改造プロジェクト(ロシア)見積担当 製油所・石油化学コンプレックス建設プロジェクト(イラク)購買担当
- 2021年
- 化学プラント建設プロジェクト(アルジェリア)PPM補佐・見積担当
- 2022年
- 水素製造プラントプロジェクト(マレーシア)見積担当 FLNGプラント建設プロジェクト(西アフリカ)PPM
日揮グループのすごいところとは
当社には、EPCプロジェクトに関する様々な専門家がいます。調達を行う際、経験したことがない場面に次々と遭遇しますが、そういった場合も心強いです。静機器設計ならAさんに聞け、モジュール輸送のことならBさんに聞けといったように、その分野の専門家がすぐ近くにいますから。そのアドバイスは鋭く的確で、新たな気づきを与えてくれることも多いです。これが当社を支える力なのだと、しばしば感動しています。
これから挑戦したいこと
新たなエネルギー開発のため、今後人類が挑戦していくべき新規分野で活躍していきたいですね。顧客、社内、ベンダーとともに歩み、世界を驚かせるプロジェクトを完遂してみたいです。
みなさんへのメッセージ
就職活動では、積極的に人と交流し、場数を踏むことを意識するといいと思います。様々な業種や職種で働く人と交流できる、またとない機会ですから。そして、その交流を通し、自身が人生で成し遂げたいことを考えてください。業種、職種、自分の成し遂げたいこと、すべてのベクトルが重なった時、自ずと就職活動の方向性は見えてくるはずです。
Private
休日は、友人や先輩家族と一緒に箱根や伊豆に行ったり、アクアラインを使って房総半島へのドライブを楽しんでいます。調達の仕事はやりがいがあるのと同時に、責任が重く集中力が必要な仕事です。だからこそ、ドライブで自然豊かな土地を訪れたりすることは大切だと考えています。自然にオンとオフのメリハリがついて、仕事にもいい影響が出ていると思います。
Event
調達部ならではのイベントとして、世界中のベンダーに出張する機会が与えられます。私は入社3年目から、年に1、2回のペースで海外のベンダーを訪れています。静機器ベンダー、火熱機器ベンダー、配管材ベンダーなど訪問先は様々で、そのコモディティについて知識を深めることができる絶好の機会です。