INTERVIEWS
すべての経験が、
あらゆるプラントに
つながっていく。
- プロセスエンジニア
- 2018年入社
入社の理由
大学では化学工学を専攻し、スタティックミキサーを乳化操作へ応用するための油滴分裂に関する実験や、汎用シミュレータを用いた流動解析を行っていました。実験系の自作経験から、「より大きなスケールでものづくりをしたい」という想いで就職活動を行い、日揮の採用イベントに参加。そこで、仕事のスケールの大きさに惹かれたのはもちろん、日揮のエンジニアの方々の人柄に魅力を感じたことが、入社の決め手になりました。
現在の仕事内容
EPC(設計・調達・建設)の中でも、私が所属するプロセスエンジニアリング部は、上流の基本設計を担います。あらかじめ決められた原料から、顧客が要望する通りの製品ができるように設計を構築する。それを最大のミッションとして、プラント内の装置構成の選定、運転制御系の構築に加え、機器や配管の設計・主要寸法の確定、材料選定など、幅広く設計業務を行っています。また、EPCのさらに上流にあたるFEED(Front End Engineering Design)にも携わっており、顧客と検討を重ねながらプラントの基本構想を練り上げていくなど、どのフェーズにおいてもプラントの根幹に関わることが大きな特徴です。私もプロセスエンジニアとしてこれらに従事し、安全かつ性能を満たした運転ができるようにプロセス設計業務を行っています。
成長を感じたエピソード
入社してから、いくつかのバイオマス発電プラントの基本設計に参加してきました。その中でも特に多く任されたのが、STG(Steam Turbine Generator)ベンダーとの基本設計界面の調整や、蒸気・給水サイクルに係る機器設計です。発電所特有の設計思想やベンダー設計の意図など、はじめは分からないことが多くあり、社内有識者への相談や各部・ベンダーとの協議を必死で行っていました。振り返ると苦労したことは多くありましたが、その経験から培ってきた知見は自身の財産となっており、海外案件の発電設備設計にも活きていると実感しています。
海外での経験
入社2年目の時、韓国のFLNGプロジェクトのシップヤードにて、10ヶ月ほどの現場訓練に従事しました。担当したのは、プラントを動かすためのユーティリティシステムが、仕様通りに製作、組立、据付けができているかなどを確認するプレコミッショニングです。その中で、システムを実運転可能な状態にするための計画のブラッシュアップ、現場作業員への指示・管理を行いました。日々状況が変化する様を目の当たりにし、そこで行うタイムリーな判断や意志決定は本当に緊張の連続だったことを覚えています。自身の力不足を痛感しましたが、各種機器の運転経験や現場でお世話になった方々との関係性はかけがえのないものになりました。そのつながりは、現在の設計業務にしっかりと活きています。
これまでのキャリア
- 2018年
- プロセスエンジニアリング部配属
- FLNGプラント建設プロジェクト(モザンビーク) EPC 基本設計担当 バイオマス発電プラント建設プロジェクト(国内) EPC見積 基本設計担当
- 2019年
- FLNGプラント建設プロジェクト(マレーシア) 韓国シップヤード現場訓練
- 2020年
- LNGプラント建設プロジェクト(モザンビーク) FEED 基本設計担当 バイオマス発電プラント建設プロジェクト(国内) EPC見積 基本設計担当 バイオマス発電プラント建設プロジェクト(国内) EPC見積 基本設計担当
- 2021年
- バイオマス発電プラント建設プロジェクト(国内) EPC 基本設計担当
- 2022年
- LNGプラント建設プロジェクト(アメリカ) FEED 基本設計担当
- 2023年
- LNGプラント建設プロジェクト(パプアニューギニア) FEED 基本設計担当
日揮グループのすごいところとは
他社に勤めたことがないので比較はできませんが、日揮には多様な人材がいると常々感じています。LNG、発電、石油精製、ガス化など分野を問わず、人脈を辿っていけば必ずと言ってよいほど有識者に出会えることが、すごいところです。さらに、プロジェクトごとに各部からエンジニアが配員されるため、多種多様な専門知識やバックグラウンドを持つ方々と一緒に働く環境があることも、魅力的な特徴の一つだと思います。
これから挑戦したいこと
入社以来、主にバイオマス発電プラントとLNGの基本設計に携わってきました。担当するプラントの種類は受注状況によりますが、これまでの経験を活かして、発電分野とLNGに専門性を持つプロセスエンジニアになりたいと考えています。一方で、プロセス設計に必要な要素技術はプラント分野を限定するものではなく、多分野に応用ができるものです。そのため、今後も与えられた分野で研鑽を重ねることで技術や知見を磨き、ゆくゆくは日揮としてまだ経験が不十分な領域にも貢献できるプロセスエンジニアを目指したいという想いもあります。
みなさんへのメッセージ
就職活動中は、素直な自分でいることが、理想の働き方ができる会社に出会えるポイントではないでしょうか。やりたいこと、やりたくないこと、ありたい自分、ありたくない自分、たくさんの給与が欲しい、業務内容に注目したい、海外で働きたい、上司部下が仲良しな環境がいい、プライベートの時間は尊重してほしい…など、たくさんの理想があると思います。ぜひ、その素直な理想と企業が提供してくれる環境が、どれくらい合致しているのかを見極めてみてください。そのためには、インターネットの情報だけでは不十分ですから、インターンシップや各社の採用イベント、OB/OG訪問などを活用しながら、様々な企業を見てみることが大切です。そうした納得のいく就職活動の先に、納得のいく働き方があるのだと思います。
Private
休みの日は、買い物のついでにドライブに行くなど、家族との時間を大切にしています。友人とキャンプや登山、ダイビングなど、季節ごとのアウトドアを楽しむことも多いです。また、天気のいい日には、部屋に日差しを入れて音楽をかけながら、のんびり朝食を取ることも好きな休日の過ごし方ですね。休日にしかできないことをして、オンとオフのメリハリをつけることを心がけています。
Event
以前、日揮グループ創立95周年記念として、神奈川フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラコンサートが行われました。それまでオーケストラの演奏を聴く機会はなかったため感動は大きく、とてもいい時間を過ごせました。ふと周りを見渡すと、見知った顔もちらほら…。仕事で関わった方々と業務外で出会うのは気恥ずかしさもありますが、そこでのコミュニケーションは相手の新しい一面も見え、組織の活性化につながるいいイベントだったと感じます。