INTERVIEWS
日揮から
新たな技術の導入を
目指す。
日揮グローバル株式会社
2018年入社
入社までの経歴
大学では原子力を専攻し、環境放射能の測定をテーマに研究をしていました。原発事故や核実験によるセシウムの影響を把握、地層の元素分析など、もともと興味のあった原子力の分野で学びを深めていました。在学中に放射線関係の資格を取得していたこともあり、卒業後は非破壊検査の会社に就職しました。原子力や火力発電所のメンテナンス業務に従事し、配管検査やタービン検査などを経験しつつ、検査に必要な資格の取得にも励んでいました。
入社を決めた理由
転機となったのは、前職で石油プラントのメンテナンスに携わったときに、ふと日揮グループの「JGC」のマークを目にした瞬間です。入社4年目の当時は、「このまま検査の仕事を続けていくのか」と悩んでいた時期で、考えているうちに、自分の作ったプラントが動き出す「始まりの瞬間」に立ち会いたいという結論に。日揮グループは広くキャリア採用を受け入れており、なおかつ地元横浜にUターンする機会とも重なり、迷うことなく転職を決意しました。
現在の仕事について
現在はシニア品質管理エンジニアとして、主に二つの業務を担当しています。ひとつは新型の非破壊検査技術の導入で、従来の手法に代わり、新しい放射線透過試験や超音波試験を現場に適用する取り組みです。契約やサブコンの段階から関与し、コスト・スケジュール面でのメリットを提示しながら、お客様や協力会社と調整し導入を進めています。もうひとつは新規案件の見積業務。調達や検査にかかる費用、人員配置、出張回数などを精査し、数百のベンダーと契約する全体像を踏まえてコストを算出します。その際私は「いかにコストを正確に算出するか」を心がけています。コストを正確に算出することにより、その後の金額調整にかかる時間や労力を減らすことにつながり、業務がスムーズに流れていきやすくなると考えています。
前職との違いや転職後に苦労したこと
検査を担っていた前職とは業務が大きく変わりましたが、そこで取得した検査の資格が今も有効に活きています。資格は、年齢や経験を問わず信頼を得るための大きな武器です。資格の水準によっても信頼の度合いは変動し、検査の手順書の承認レビューを行う際、最高位のレベル3の分析と発言は「極めて正しいもの」として認められます。案件発生時点から「レベル3の品質管理エンジニア」を求められるなど、仕事を受注する上でも役に立っています。
入社後感じたギャップは?
驚いたのは、若手であっても大きな裁量と責任を任される環境です。前職とは金額の規模も大きく異なります。自分の考えが実現できるかどうかは、「当社の向かう先」と一致しているかどうかによりますが、私の場合は新型の非破壊検査技術の導入が「DXと業務効率化」という方針と揃っています。こうして若手を信頼してくれる姿勢があることも、当社の強みのひとつではないでしょうか。
仕事で一番やりがいを感じる瞬間
やりがいを感じるのは、技術導入から成果が形となるまでを自らの手で完結させた瞬間です。新型検査技術の導入は自由度が高く、計画・実行までの一連を担います。時には当社のようなEPCのコントラクターが学会発表の場に出ることもあり、興味深く聞いてもらえている感触があります。それは「どこに新技術を使うのかを決める権利がある」というコントラクターのメリットを活かせているからでしょう。業界全体に波及する影響をもたらせることも、今の仕事の大きなやりがいです。
これから挑戦していきたいこと、叶えたい夢や目標
非破壊検査という分野は、決してなくならない重要な領域です。今後はこの分野でさらに専門性を高め、業界全体の価値向上に貢献していきたいと考えています。特にオイル&ガス分野ではデジタル化が遅れており、半世紀以上も同じ方法が使われています。新技術の認知度向上のためには、まずは社内の皆さんに知ってもらうこと。皆さんに興味を持ってもらい、検査手法の選択肢として加えてもらえるまでになれば、当社から業界全体へと波及させることもできるはずです。
オフの日の過ごし方
休日は家族と過ごす時間を大切にしています。子どもと公園に行ったり家で遊んだりしながら元気をもらってリフレッシュするのが、最近のお気に入りです。また、数年前からは上司の勧めでマラソンを始めました。最初は気乗りしませんでしたが、今ではハーフマラソンを楽しく走れるようになり、仲間と大会に出ては打ち上げも楽しんでいます。