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INTERVIEWS

M.N

日揮株式会社
2024年入社

入社までの経歴

大学・大学院では環境資源工学を専攻し、太陽光パネルやリチウムイオンバッテリー、使用済み家電から有用な資源を低コスト・低エネルギーで回収する技術の研究に取り組んでいました。高校時代は化学に強い関心を持っていましたが、既存の技術を社会に役立つ形に発展させたいという思いが強まり、大学では総合的な知識を活かせる環境分野を学び、就職ではエネルギー業界に進むことを決めました。

入社を決めた理由

新卒ではゼネコンに入社し、陸上風力発電の設計に携わっていました。しかし部署が細かく分かれておらず、全体を見るような働き方だったため、技術力を深められない環境に物足りなさを感じていました。そんな時期に、日揮が「2040年ビジョン」の中で風力発電事業を掲げてスタートしていることを知り、なおかつ日揮の体制であれば、プロジェクトが明確に分かれた中で電気エンジニアとして経験を積めると感じたことが決め手となり、転職を決意しました。

現在の仕事について

現在は洋上風力発電における陸上設備の電気設計を担当しています。洋上で発電された電力を陸上に引き込み、変電所を介して電力会社の設備へ安定的に送るためのケーブル設計や機器設計を行うのが私の役割です。最適なケーブル配置や周辺インフラとの干渉回避、変電所の機器選定といった検討を、コストや納期を確認しながら進めています。建設予定地の地盤条件や土地利用計画にも左右されるため、シビルエンジニアとの連携が欠かせません。さらに前職の経験を活かして、コスト対機能の効率を高める「バリューエンジニアリング」を検討することも重要な仕事です。ケーブル長の最適化や施工性を考慮した設計など、細かな微調整でエンジニアリングの質を高めています。

前職との違いや転職後に苦労したこと

前職はゼネラリストの役割を求められたので、計画・現地調査・設計・積算・お客様への説明・役所との折衝と幅広く担っていました。しかし今は、細かく役割分担された中で電気設計を中心とした業務に専念できています。一方で、前職で身につけた「俯瞰する力」が役立つことも少なくありません。プロジェクトにはさまざまな部署や立場の方々が集まるので、「あの部署はこの情報を知りたいだろうな」と想像して情報を早めに提示したり、メールを共有したりなどの工夫もしています。

入社後感じたギャップは?

入社後のフォローのきめ細やかさには驚きました。上司との定期面談では細やかな点にまで気にかけていただいています。また社内の人脈作りイベントも開催されていて、私自身も若手女性の交流会に参加し、キャリア入社同士で親交を深めることができました。こうした気配りが制度としてあることは、とてもありがたいことです。

仕事で一番やりがいを感じる瞬間

信頼関係が深まっていると感じるときが、私にとってのやりがいです。関係づくりにおいて心がけているのが、「リスクの輪郭は生の言葉からしかキャッチできない」という考え方です。メールは簡便ですが、対話でしか気づけない課題も多くあります。協力会社の方にとっては些細な話でも、エンジニアにとっては重大な課題であることもあるのです。知恵を分けてもらう気持ちで日頃から接していけば、問題に早く気づけるだけでなく、早めの相談も受けやすくなります。

これから挑戦していきたいこと、叶えたい夢や目標

電気エンジニアとしての技術力をさらに磨き、法規や規格の理解を踏まえた上で現場の課題を具体的に解決する提案ができるようになりたいです。それができるようになった後には、発信力と俯瞰する力を持って、「共創型リーダーシップ」でチームを率いていければと思います。そしていずれは、風力に限らず、リサイクルやエネルギーの分野などの自身のルーツに関わる領域にも挑戦し、持続可能な社会の実現に貢献できるエンジニアを目指していきたいです。

オフの日の過ごし方

休みの日はミュージカル観劇を楽しんでいます。オンオフの切り替えが苦手な私にとっては、劇場に入ると仕事からパッと切り離され、思う存分に心をリフレッシュできるのが魅力です。数ヶ月先のチケットを取るため、長期的な楽しみがあることも大きな励みとなり、仕事に向き合う原動力になっています。