2018年ニュースリリース

2018/05/01

カナダで大型LNGプラント建設プロジェクトを受注

日揮株式会社(JGC CORPORATION)(代表取締役会長CEO 佐藤雅之、横浜本社 横浜市西区みなとみらい2-3-1)は、LNGカナダ社がカナダのブリティッシュコロンビア州キティマット地区で計画する大型 LNGプラント建設プロジェクトに関し、このたび米国フルア社と共同で受注することが内定しましたので、お知らせします。

プロジェクトの詳細は、下記の通りです。

1. 契約先

LNGカナダ社(LNG Canada)
シェル社(50%)、中国石油(20%)、韓国ガス公社(15%)および三菱商事(15%)で構成されるジョイントベンチャー

2. 建設場所

カナダ ブリティッシュコロンビア州キティマット地区
(バンクーバーの北西約650km)

3. 契約

年産650万トン以上×2系列の天然ガス液化設備、ガス貯蔵設備、およびLNG出荷施設に係る設計・調達・建設工事(EPC)役務
(天然ガス液化設備を将来4系列に増設するオプション契約も含む)

4. 契約形態

ランプサム契約

5. 受注額

非公表

6. 納期

非公表

7. プロジェクトの概要

本プロジェクトは、ロイヤルダッチシェル社がリーダーとして推進する、カナダ西海岸において国内で産出される安価で豊富な天然ガスを液化し、輸出するプロジェクトです。

これまで、当社およびフルア社で構成されるジョイントベンチャー(以下、当社JV)を含めた4グループが、LNGカナダ社とLNGプラント建設プロジェクトに係る交渉を行っていましたが、本年2月にLNGカナダ社は、当社JVを含めた2グループにEPCコントラクターの候補先を絞り込み、最終交渉を進めていました。

このたびLNGカナダ社は、当社のLNG実績、技術設計、プロジェクト遂行計画、建設現場の安全管理、入札価格およびスケジュールなどを総合的に評価した結果、当社JVをEPCコントラクターとして選定しました。正式な受注契約の発効は、2018年中に予定されている最終投資決定後となりますが、LNGカナダ社にとって、今回契約発効に向けてEPCコントラクターを選定したことは、最終投資決定に向けた非常に大きなマイルストーンであると考えられます。

現在、世界的に供給過剰となっているLNGの需給バランスは、主としてアジア圏での需要拡大見通しを背景に2020年代前半に均衡し、その後供給不足になることが予測されています。LNGプラントの建設期間は、4年から5年必要となるため、現在、メジャーオイルなどにより北米などで計画されているLNGプラントの最終投資決定が、2018年から2019年以降に実施される見通しです。本プロジェクトも、LNGに関するこれら北米市場での動きの一環であると考えられ、本プロジェクトを皮切りに、今後他のLNG計画においても、実現に向けて前進していくことが期待されています。

当社は、世界のLNGプラント全生産量のうち、約30%のLNGプラントの建設実績を有しております。当社は、LNGプラントのトップコントラクターとして積極的な営業活動を展開し、今後、進展が期待されるLNG計画の実現に貢献していく所存です。