ABOUT EPC

EPCとは

EPC事業について

時間、資金及び品質について、一定の制限下で目標通りに完成させるべく経営資源や技術・情報などを、統一された思想のもとに計画立案・組織化し、遂行されていく日揮グループのプロジェクト。その中には、大きく分けて、設計(Engineering)・調達(Procurement)・建設(Construction)という3つのフェーズがあり、この頭文字をとって、エンジニアリング会社の事業は「EPC事業」と呼ばれます。このページでは、プロジェクト遂行時のEPCの流れや各フェーズの業務内容、プロジェクトにおける日揮グループの役割と関連企業をご紹介します。

EPCフロー図

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EPCフロー図

プロジェクトとは「一定の時間と環境のもとで特定の経済的・技術的目標を達成するための、非定例的で反復性のない一回限りの事業」と定義することができます。プロジェクトを成功させるためには、上図のようにお互いに緊密な連携を保ちながら進めて行かなければなりません。EPCの前段階である、FS(Feasibility Study)やFEED(Front End Engineering Design)、見積、契約調印。また後工程である、試運転(Commissioning)、引き渡しを含めて、それぞれのフェーズの役割とその一連の工程を説明します。

各フェーズ詳細

01

Feasibility Study

FS最小のコストで最大限の利潤を得るプロジェクトを提案

FS(Feasibility Study)とは、プロジェクトの最上流に位置しているフェーズ。顧客が石油精製やLNGプラント建設などの投資決定に不可欠な採算性を確認し、技術的な実現性を考慮しながら、最小の投資コストで、最大限の利益をあげるために様々な検証を行っています。対象のプロジェクトを取り巻く環境の調査・把握・分析を様々な角度から行い、顧客の投資目的に沿った最適なプロジェクトを提案できることが日揮グループの強み。それは、世界各地で行ってきた、20,000件以上におよぶプロジェクト遂行実積で積み重ねた経験とノウハウに裏付けされています。

02

Front End Engineering Design

FEED顧客要望を実現するための基本設計

FEED(Front End Engineering Design)とは、FSによってプラントのキャパシティや装置構成などが決定された事業設備計画に沿って、プラントの基本設計を行う役務で、事業コストの60~70%が決定されるとも言われています。その主な目的は、顧客の要望を十分に理解した上で、各プロジェクトに求められる固有の条件を最大限取り入れ、最適なプロセスフローを決定した「FEEDパッケージ」と呼ばれる、技術仕様書を完成させることにあります。「FEEDパッケージ」を作成する過程では、プロセスライセンサーをリードし、これまでの実積で培ってきた独自の知見を活かして、改良点を顧客に提案します。さらに、FEEDとEPCを一体で遂行することにより、プロジェクトリスクの低減や全体スケジュールの短縮といった、顧客がより効率的な投資ができるような提案を行っていきます。

03

Estimate/Contract signing

見積・契約調印競合に勝つための戦略

FS、FEEDの流れで決定された内容をベースに、次はEPCプロジェクト遂行時の見積を顧客に提出します。見積は、ジョイント・ベンチャー組成、プロジェクト遂行体制の工夫、世界中のベンダーネットワークの活用によるコスト低減など、技術的な知見を盛り込み、作成されていきます。プロジェクトは、世界の大手エンジニアリング会社同士による入札となる場合がほとんどです。そのため、他社よりも競争力のある見積を提示する必要があり、受注戦略に基づいたリスク評価を行わなければなりません。必要なコストを最小化することで競合に勝ち、提案の受入後に契約調印されるとプロジェクトが正式にスタートします。

04

Engineering

設計基本設計を具体的な形に

設計ではまず、FEEDで概要が示されたプロセスに基づいて、機器および主要な制御系、物資収支を明らかにするPFD(Process Flow Diagram)を作成する必要があります。PFDは流体温度や圧力、熱収支、物資収支などを計算しながら設計され、さらにこれを基にして、配管や計装制御装置などの情報を加えた、P&ID(Piping and Instrumentation Diagram)を作成します。そして、次に行われるのが詳細設計。PFDやP&IDに沿って、機器、配管、電気、計装制御、土木、建築など、それぞれが具体的な仕様を確定させていくのです。安全性、作業性、コストなど、様々な要素を考慮し、調達部門と緊密に連携することで、必要な機器や資材を決められたスケジュールと品質で、ベンダーに確実に製造してもらいます。

05

Procurement

調達機器や資材を世界中から建設現場へ

最適なベンダーを世界中から探し、設計フェーズで決定した仕様を伝え、コストとスケジュールをもとに価格や納期などの交渉をし、必要な機器・資材を発注します。その調達先は40カ国以上にものぼり、さらなる競争力強化のためにも調達先の新規開拓は重要な使命となっています。また、発注後もベンダーや検査会社などと密な連携を維持し、目指す品質と納期をクリアするための工程管理・品質管理を徹底して行います。さらに、完成した機器・資材を安全かつ確実に現地へ運ぶために、輸送計画の立案から通関、船積みなど、建設現場への搬入にいたる全ての業務を管理します。

06

Construction

建設様々な環境下でチームをまとめる

地盤、地上・地下構造物、機器、配管、電気、計装制御など、工事の対象は多岐にわたり、高度な技術や複雑な作業手順が絡み合うため、高いマネジメント力をもって進めなければなりません。スタッフ・建機・資材といったリソースをグローバルな規模で効果的に組み合わせ、最短工期・最小コストで安全と品質を担保するための綿密な計画を立案します。砂漠、ジャングル、極地などありとあらゆる現場環境に見合った工法を考え、複雑なリソースを効果的に使い、サブコントラクターと連携をとりながら、国籍の異なる数万人もの作業員をまとめ建設工事を進めます。

07

Commissioning

試運転品質を確かなものにしていく

建設工事終了後、実際に原材料を投入して、目指す品質・量の製品が生産できることを実証するため、計画的・戦略的に完成させた部分から段階的に試運転をスタートさせます。まずプラントにエアーやスチームを供給するユーティリティ部分から原油やガスを処理するプロセス部分、貯蔵タンクなどのオフサイト部分へと進みます。完成したプラントの試運転を行い、問題点があれば対策を講じて、顧客が求める生産能力や製品品質を実現できる状態へ約1~2年かけながら導いていきます。これらを安全かつシームレスに遂行することでスケジュールの最適化を図り、プロジェクトの成功に大きく貢献しています。

08

Project Management

プロジェクトマネジメントプロジェクトを最適な方向に導く

プロジェクトマネージャーを頂点とするプロジェクトチームは、プロジェクトの組織化、効率的運用、対外的調整などを統括しながら、プロジェクト全体のバランスを考えた時の最適解を判断する最終責任を有します。 プラントの設計から調達、建設、試運転にいたるプロジェクトのすべてのフェーズにわたって、それぞれのエンジニアと密にコミュニケーションをとりながら、コスト、品質、スケジュールをコントロールし、プロジェクト全体を最適な方向にリードすることが求められます。

社外関係図

世界中に広がるパートナーと密接な協力関係を築きながら、エンジニアリング会社は様々なプロジェクトを遂行しています。日揮グループはプロジェクトのプライムコントラクターとして、どのような企業や組織と関わっているか、その関係性を説明します。

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顧客

国営石油会社、オイルメジャーなど資源開発会社から、化学メーカー、医薬品メーカー、病院など、日揮グループの顧客は多岐にわたります。顧客の要求を満たすために密なコミュニケーションを通じてニーズを満たすことは勿論、顧客の投資効率をより一層向上させる提案も行っています。

社外協力会社
コンサルティング会社
コンサルティング会社
経済性調査などを行う

各国や地域の税制・法制、ある事業分野における経済性・リスクなど、得意な分野での情報提供や戦略提案を行うのが、コンサルティング会社です。日揮グループでは、得た情報を基にリスクを見極め、戦略立案、事業遂行・運営を実施しています。

総合商社
総合商社
営業協力・情報を提供する

その役割を変えながら、EPC以外のフェーズで日揮グループの事業に関わる総合商社。世界中に広がるネットワークを駆使して、顧客やプロジェクト情報を提供してもらうこともあれば、事業運営や投資においては協業をし、時には顧客となることもあります。

金融会社
金融会社
プロジェクト遂行資金を融資する

巨額の資金を必要とする日揮グループのEPC事業に対して、顧客やプロジェクトの利益確保、返済能力の信頼性や健全性を勘案し、必要な資金の貸付や支払保証を行います。日揮グループなどのエンジニアリング会社は数千億円にもおよぶプロジェクトを遂行するため、顧客からの支払時期と自社保有資金のバランスを考慮し、金融機関からプロジェクト遂行において必要な資金を調達します。

損害保険会社
損害保険会社
リスクヘッジのための保険を担保する

資機材や輸送中・現場据付時の機器の損傷などについて、保険を付保する保険会社。プラント建設では、一つの機器が数億円、製作にも長期間を要することがあり、これらにダメージがあった時、致命的な金額的損害をリスクマネジメントするために協業しています。

JV(Joint Venture)
パートナー
JV(Joint Venture)
パートナー
日揮グループとともにEPC事業を遂行する

日揮グループと同様に「EPC事業」を遂行している、国内外のエンジニアリング会社を指します。得意とする事業や地域、契約形態が各社により異なりますが、その中で日揮グループは、多角的な事業分野や遂行地域から得た豊富な実積があり、大型プロジェクトではJVリーダを担う場合が多いです。

ライセンサー
ライセンサー
プロセスライセンス付与を行う

石油精製やLNGなど、ある製品を生産する際に求められる、生産プロセスのライセンスを所有している企業を指します。このライセンシングされたプロセスを取得し、顧客のニーズを踏まえた上で、生産性、安全性、作業性がより高くなるフローへ改良を加え、FEEDパッケージを作成します。

設計子会社
設計子会社
設計業務を一部遂行する

近年のプロジェクトは大型化・複雑化が進んでおり、日揮グループ社員のみではカバーしきれない量の図面作成や定型的な設計業務が存在します。それらの業務を設計子会社と分業することで円滑なプロジェクト遂行を実現しています。設計子会社は海外に多く、コミュニケーションは基本的に英語。そのため、的確な指示書作成や密なコミュニケーションをとりながらマネジメントすることが必要となります。

ベンダー
ベンダー
機器製造・資材提供を行う

プラント建設に必要な配管や機器を製作する、いわゆる資機材メーカーのことを、エンジニアリング業界ではベンダーと呼びます。日揮グループの手掛けるプラントには一品一様の機器や何万点にもおよぶ資材が必要となり、プラントで必要な資機材すべてをまとめて製作できるベンダーはなく、各々に得手不得手があるため、品質・納期・価格などを総合的に判断し、世界規模で最適なベンダーを選定し、発注・製作を進めてもらいます。

運輸会社
運輸会社
機器・資材を運搬する

世界中のベンダーで製作された資機材を、安全かつ確実に建設現場まで運ぶ運輸会社。ベンダー所在地及び建設地によって、コスト・スケジュールを考慮し、海路・陸路・空路の選択肢から最適なルートを選び、輸送計画を立案します。通関や船積み、諸官庁に対する輸入許可申請の手配に加えて、規模によっては輸送船が限られるため、輸送手配の事前準備が重要です。

サブコントラクター
サブコントラクター
主に建設工事を請け負う

土木工事や配管工事、機器据付など各種専門工事を請け負い、実際に建設工事現場で手を動かし作業を進めます。日揮グループは建設工事を進める際、その規模に応じて世界各国から複数のサブコントラクターを集め、数万人にもおよぶ作業員を牽引し、納期通りの完工を目指します。なお、建設フェーズ以外にも様々なフェーズにおいて一部の業務を請け負う企業のことをサブコントラクターと呼ぶことがあります。

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