プロジェクト遂行における
地域社会・環境への取り組み
ドンギ・スノロLNGプロジェクト
当社グループは、プロジェクトを通じて持続可能な社会を実現すべく、ステークホルダーと協力し課題解決に向けた取り組みを行っています。
今回は2015年に完工したインドネシアのドンギ・スノロLNGプロジェクトを取り上げ、
当社グループが手掛けるプロジェクトを社会的、環境的な側面からご紹介します。
ドンギ・スノロLNGプロジェクトはインドネシアで4番目のLNG生産基地として、三菱商事株式会社が主導する初のLNGプロジェクトであり、日本のLNG調達のモデルケースとなるプロジェクトです。当社グループは、年間200万トンの処理能力を有するLNG(液化天然ガス)プラントのEPC(設計・調達・建設)役務を担当し、2011年4月にプロジェクトが開始され、2015年10月に完工を迎え、生産・出荷が開始されました。
本プロジェクト成功の鍵として「地域住民との調和」がありました。インドネシア、スラウェシ島で初の大型エネルギープラント建設プロジェクトとして地域社会から大きな注目を集めた本プロジェクトでは、開発地域の持続的な発展のために、地域住民との調和を重視した様々な活動が地道に継続的に行われ、プロジェクトを成功に導いてきました。ここでは、それぞれの取り組みについて紹介していきます。
協力会社からのメッセージ

Halim Liawan
本プロジェクトにおいてSekawan Kontrindo(以下、SK)は、日揮とともに本プロジェクトの成功に社会的、環境的な面からも貢献しました。本プロジェクトで日揮とSKは利益の追求だけではなく、地域社会の自立支援をプロジェクトの重要項目の一つに定め、地域社会の方々に働く機会を提供してきました。2000人を超えるSKの建設作業員の68%は現地住民から雇用し、単純作業を行う作業員を雇用するだけではなく、溶接工や配管工になるためのトレーニング行いました。習得した技術は本プロジェクトに留まらず、今後、インドネシア国内外で計画されるプロジェクトに参加するチャンスとなるため、我々が熱心に教えるとともに、彼らも日々のトレーニングに熱心に取り組んでいました。
また、本プロジェクトの環境保全方針に従って、地域住民の安全衛生教育や地域社会の環境に関する教育を行うことで安全や環境に対する啓もう活動を進めました。このようにプロジェクト内外で地域住民を巻き込むことで、プロジェクト周辺の地域社会の自立支援に貢献し、プロジェクトの成功につながりました。
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