仕事と人

財務

衝突をおそれず意見を伝え合い、相乗効果を生み出す。
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昔から変わらない、人とは違う視点を持って動くということ。

昔からまわりの人と少し違ったことをすることが好きだった私は、就職活動の際にも一般的に認知度の高いB to Cの企業ではなく、馴染みのない事業を手がけるニッチな企業に就職したいと考え、B to Bの中間消費財を扱うような知る人ぞ知る企業ばかり調べていました。そんな中、日常生活では目にすることがなく文系の学生には認知度もさほど高くなかったプラント建設を手がける日揮に出会ったとき、そのスケールに圧倒されるとともに、「これだ!」と直感的に思いました。さらに調べていくうちに売り上げの大半が海外であり、文系含む全ての社員が海外でビジネスを経験できるという環境にも強い魅力を感じ、入社を志望しました。

世界的プロジェクトを軌道に乗せた経験が大きな自信に。

入社後は、財務部に配属。入社当初は経理チームで業績や財務状況などを社外に開示する業務を担当していました。その後、資金チームに加わり、EPC契約に必須の銀行保証状を発行してもらうべく銀行の担当者と交渉する業務などを担当。経理チームでは数字を整理して資料にまとめる緻密な業務が求められ、資金チームでは社内の営業部と銀行の担当者の間に立って、コミュニケーションを円滑に行いながら交渉を進めていくなど、同じ部門でありながらも多岐に渡る業務を経験することで、それぞれの仕事における特徴や難しさを学ぶことができました。
現在は、同部プロジェクト財務チームに所属しています。設計、調達、建設やプロジェクトマネジメント、営業などのメンバーで構成されるプロジェクトチームの一員として担当するプロジェクトの会計・税務・キャッシュフローの計画を立案し、管理します。他にも日本における四半期決算や現地における決算、税務申告なども行っています。
プロジェクト財務の業務の中でも、特に税務リスクに対しては最新の注意を払っています。国によって全く異なる税法や税務署のスタンスなどを考慮し、国際的な税務リスクを極小化し、自社の純利益を最大化できるような契約・組織スキームを立案する必要があります。公式な情報に限らず、各国の税務情報をできるだけ収集するというところから始まり、ジョイントベンチャー(JV)案件であればパートナーの会社ポリシー等も考慮に入れる必要があります。スキーム立案については基本的に正解の無い世界なので、最後はある程度のリスクを認識しつつ腹を括って決断することになります。

入社7年目で海外子会社でのマネジメントを経験。

オーストラリアで全体規模数兆円の巨大LNGプラント建設プロジェクトがあり、当社の財務担当としてプロジェクトチームに加わりました。社内で過去最大規模のプロジェクトということもあり、財務部からは私以外にも経験豊富な先輩社員がアサインされました。プロジェクトは日揮をリーダーとした3社によるJVで受注したのですが、会計・税務について、各社過去の経験則から税務リスクに対する考え方が異なるなど、それぞれの方針を持っていたため、会計システムの選定からそのオペレーション、適正な課税所得配分計算の方法など、共通の方針を定めるためにコンサルタントを巻き込み喧々諤々の議論を連日繰り返し摺り合わせていきました。
その際に私たちが重要視したのは、当社のメリットのみでなく、あくまで各社のこだわりや守りたいポイントを尊重しつつ、JVとしてより良いメリットを手にできるように、私たちがリーダーとして牽引していくことでした。もちろん一筋縄ではいきませんでしたが、文化が異なる企業と協調する難しさを感じつつも、世界的プロジェクトを軌道に乗せるためのサポートが十分にできたのではと感じています。 また、このプロジェクトの立ち上げ後、プロジェクト遂行のためにオーストラリアのパースに設立された当社現地子会社へ駐在しました。慣れない異国で現地責任者として現地子会社社員の採用から会社のセットアップ・運営まで、何から何までこなさなければなりませんでした。私には部下が3名ほどいたのですが、私よりも一回りも二回りも年上のメンバーもいたため、年齢差を意識しつつも、各メンバーの能力を適正に評価しながら、プロジェクト遂行のために厳しい指摘をしなければならないこともありました。当然、自分にはもっと厳しいレベルでの仕事が求められましたし、部下からの信頼を築くためにもぶれない軸を持つことを意識していました。
駐在後しばらくしてから今度はプロジェクトそのものを運営している上部組織にあたるJV組織に当社財務の代表として赴任することになりました。当時JVに駐在していた同部の先輩の後任であったため、重いプレッシャーがのしかかりました。また、現地子会社の方も依然として責任を持つ立場であり、そちらは現地にて雇用した社員にその運営全般を任せたものの、そのサポートも間接的に行わなくてはならず、これらの大役が私に務まるのかと大きな不安がありました。
シニアの部下やカウンターパートナーたちと良好な関係を築いて仕事を進めるために、初歩的なコミュニケーションから始め、毎日、雑談話でも良いので自分から話しかけたり、自分のバックグラウンドや性格、嗜好、強み、弱み全てをさらけ出しても構わないくらいの感覚で接することを心がけました。結果、年齢差など関係なく、相手も同様に心を開いてくれ、仕事上でも話し方の目線が自分とだんだんと合ってきて、お互い直接意見をぶつけ合うことができてきました。もちろん衝突や理解の齟齬もありましたが、失敗や衝突を恐れずに意見をぶつけ合うことを避けずにやり続けたことで、今では円滑な仕事はもちろんのこと、それ以上の付き合いができています。現地子会社に赴任した当時はまだ入社6~7年目でしたが、正にグローバルな環境のもと、自らの意思で組織の行動指針を決める経験ができたことで、組織内での意思決定のスキルが養われたと思いますし、大きな組織で円滑なコミュニケーションを図るノウハウも身につきました。無理と思えるくらいの環境で自身の成長や今後の自信にもつなげることができたこのタフな駐在で培った経験を生かし、先輩がいなくともプロジェクト立ち上げから運営まで遂行できるようになるべく自身のスキルアップをはかり、これからも財務の面から会社の発展に貢献していきたいと思います。

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キャリアパス

キャリアパス
2007
財務部 経理・税務チーム
財務諸表作成・開示、連結決算業務、保証債務管理、地方税税務申告業務
2009
財務部 資金チーム
売掛金管理、銀行保証状業務、全社資金繰り管理業務、為替予約実務担当、年金資産運用管理
2011
財務部 プロジェクト財務チーム
オーストラリア、フィリピン、アメリカのプロジェクト担当
2012
LNGプラント建設プロジェクトチーム (オーストラリア)
2013
現地子会社・JV駐在(オーストラリア)
財務担当
2015
財務部 プロジェクト財務チーム
オーストラリア、サウジアラビアのプロジェクト担当