仕事と人

コストエンジニア

見積をさせたら社内で自分が一番、その気概が原動力!
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入社動機は「日揮に入れば、絶対に後悔はさせない」という先輩の声。

大学、大学院と物理学の勉強・研究に励んでいました。私がいた研究室の卒業生はメーカーや研究職に進むことが多いのですが、メーカーに対しては、企業としてグローバルを謳っていても個人レベルでは国際的ではないイメージがあり、また、研究職に対しても研究室にこもりっきりになる孤独なイメージを持っていました。私は一個人として国際的に、モノづくりに携われる仕事をしたいと強く感じており、日揮では希望が叶うことに加え、OB訪問時に会った先輩の話がとても魅力的で、「日揮に入れば、絶対に後悔はさせない」とまで言ってもらうことができ、仕事への期待感が高まり入社を決意しました。

コストエンジニアはプロジェクトマネージャーの参謀役。

現在の仕事はプロセスや機器などの設計ではなく、プロジェクトの遂行にかかる費用の見積・管理をするコストエンジニアです。コストエンジニアの仕事は大きく分けて二つあります。一つは、入札価格を決定するための“見積業務”で、もう一つは、受注したプロジェクトに対する “コストコントロール業務”です。コストエンジニアは、プロジェクトマネージャー(PM)の参謀役ともいわれ、プロジェクト全体のコストを常に注視しながら関係者をリードし、受注または採算確保という観点で、プロジェクトを成功に導いていく役割を担っています。
入札価格を決める“見積業務”には大きく分けて三つのステップがあります。まずプロジェクトの序盤には、石油精製、ガス処理、LNGなど建設するプラントの種類、スケール、建設国、顧客などといった基本的な情報をもとに、スピーディーにコストを超概算で算出します。中盤では当該プロジェクトの工事に必要なコンクリート量や機器の重量や材質など各専門部から集めた情報をもとにさらに精度の高いコストを算出し、終盤には調達部や建設部から入手するベンダーやサブコントラクターの見積結果を取り込むことで、より精度の高い見積に仕上げていきます。短くて3カ月、長くて1年、平均で半年ほどの月日をかけて見積を作り上げていきます。日揮がプロジェクトを受注するためには、入札で他社よりも競争力のある見積を提示しなければなりません。コストエンジニアは見積られたコストに過不足がないかを見つめ、受注戦略の立案やリスク評価などを行って、競争力のある見積に仕上げていきます。
また、見積・コントロール双方に共通することですが、細かく分けると数十万点にもおよぶ機材の設計・調達・輸送、工事を必要とするEPCプロジェクトでは各部門がそれぞれの分野のコストを管理するだけでなく、プロジェクト全体を見渡し最適なコスト管理をするコストエンジニアが極めて重要で必要不可欠となります。
たとえば、一部門にとっては大問題と思われた問題であっても、プロジェクト全体を俯瞰しその影響を見ると軽微で、それ以上に注力すべき問題があったり、逆に小さいと思われた問題、たとえば、設計変更によりバルブが一つ増えたときに、実は単にそのバルブが増えるだけでなく、その周りの配管が増え、それらの輸送コスト、工事費、経費が増え建設工事を進める順序が変わるなど、他の作業に影響が波及し、軽視できない問題に発展することがあります。このようにある事象がプロジェクト全体から見てどの程度の影響があるかは俯瞰的に見て初めて理解することが可能となり、コストエンジニアはコストの視点で、部門横断的にプロジェクトを俯瞰し何が重要かをあぶり出しPMに進言しなければなりません。
現在私は、韓国コントラクターとジョイントベンチャー(JV)を組成し遂行する、数千億円規模のクウェートの製油所建設プロジェクトにて、コストエンジニアリングマネージャーとして、JV内のコストエンジニアのリーダーを務め見積を遂行しています。立場上、若手であっても甘えは許されず、すべてのコストに関することを私が理解し、納得し、そして説明できないといけませんので、大きなプレッシャーがあります。しかし、PMから直接質問を受ける、社内マネジメントへ説明するなど、コストエンジニアほど、若いうちから責任のある、重い仕事ができるポジションはないと思いますし、何よりも頼られると素直に嬉しく、この状況が、よりプロフェッショナルでなければと自分を鼓舞し成長させる原動力にもなっています。担当プロジェクトのコストに関しては、社内で一番自分が知っている、詳しいという自負を持ってこれからも業務に臨んでいきたいと思います。

限られた情報でいかに速く・精度の高い見積を作成できるか。そのプロセスが面白い。

これまでシンガポールをはじめとする自分が担当した大きなプロジェクトの受注が決まり新聞に掲載されたときは、うれしさとともに少し鼻が高かったですね。受注が決まるか否かの結果を聞く瞬間は、ものすごく緊張しますが、受注が決まった瞬間は、いつも大きな達成感を得ることができます。OB訪問時に言われた先輩の言葉通り、日揮に入って後悔は全くなく、毎日が充実しています。
今後は、プロジェクトの実現可能性がどの程度かを調査するフィージビリティスタディなどの、より概算の見積を求められるような上流案件に携わってみたいと思っています。限られた情報でいかに説得力のある高精度な見積をできるかがまさにコストエンジニアの腕の見せどころです。
コストは社内的・対外的いかなる局面においても重要な経営判断材料となりうるので、常に大きな判断を誤らぬよう大局的に物事を考え、ときに細かくコストを見つめ緊張感をもちながらも「楽しみながら仕事をすること」を忘れず、コストエンジニアリングのプロとして自分の腕を磨いていきたいと思います。

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キャリアパス

キャリアパス
2009
コストエンジニアリング部
製油精製プラント建設プロジェクト(サウジアラビア) 見積担当
2010
水素化脱硫プラント建設プロジェクト(シンガポール) 見積担当
ガス処理プラント建設プロジェクト(アルジェリア) 見積担当
原油処理プラント建設プロジェクト(アルジェリア) 見積担当
2011
製油所建設プロジェクト(トルコ) 見積担当
2012
JGC Gulf International Co. Ltd. オフィス駐在
石油化学プラント建設プロジェクト(サウジアラビア) コストコントロール担当
2013
LNGプラント建設プロジェクト(アメリカ) 見積担当
LNGプラント建設プロジェクト(カナダ) 見積担当
2014
製油所建設プロジェクト(クウェート) 見積・コストエンジニアリングマネージャー