仕事と人

プロジェクトエンジニア

各専門部と信頼関係を築き、全体最適化を図りながらプロジェクトを成功へと導く。
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研究職ではなく、確実に日々の努力が結実する。そんな仕事がしたいと思った。

大学では化学系を専攻していたため、研究職を目指すのが一般的でした。しかし、基礎研究は日々の取り組みが結果に現れるまで時間がかかり、日の目を見ないこともあります。私は自分で考えたことが確実に具現化される仕事がしたいと思い、日々の業務がプラント建設という大きな成果につながる日揮の仕事に惹かれ入社を決意しました。研究内容が特殊なこともあり、大学で学んだ化学の知識が直接現在の仕事に生かされているわけではありません。しかし、研究をする上での計画、実行、実行する上での問題点の洗い出し、解決、また、ときには人を動かすために説明し、レポートをまとめ上げていくといった期待する結果を生むためのアプローチ方法など共通する点も多く、当時の経験が仕事において役立っていると感じています。
私は入社と同時に、現在所属するプロジェクト部に配属されました。プロジェクト部は各専門部が作成する図面や仕様書などのプロダクトをコントロールし、プロジェクト全体を束ねる部門です。基本的に私たちがプロダクトを生み出すことはなく、各部門のスケジュール・品質・コストを管理し、プロジェクト全体を最適な方向にリードすることが役割です。たとえば、配管や機器など、各専門部のエンジニアたちは自分が担当する領域で最善を尽くそうと取り組んでいますが、結果として他部門のコスト、スケジュールに影響してしまうことがあるため、全体の相関関係を考えながら、我々プロジェクトエンジニアが最適な指針を示す必要があります。

求められるのは全体を見渡し、最適化を図る、ジェネラリストであること。

プロジェクトエンジニアの仕事は、基本的に1スパンが3~5年でプロジェクトの最初から最後まで関わります。ゴールまで敷かれたレールに沿って、進捗の3カ月~半年先を見据えながら、今どうするべきかを考え行動しています。各部門とは、ステータス確認、アクション決定、課題解決を目的としたミーティングを常に行っていますが、進捗が遅れているところからは必ず遅れの原因となる問題が見つかります。浮上した問題に対しコスト、スケジュール、技術的な側面、各部門への影響を考慮し、解決方法を示さなくてはいけません。しかしそこに答えはなく、選択し決断したことが最善だったのか、最後にならないと結果はわかりません。ただし決断を下すまでの時間も、スケジュールやコストのロスに直結するため迅速に決断を下す必要があります。
設計部門には専門性があり、誰もが自身の仕事に誇りを持っています。それぞれの専門に対して知見のない私たちが意見して方針を決めるのですから、専門性を追求しすぎるのではなく、プロジェクトエンジニアは全体を見て判断する、ジェネラリストであるべきだと思っています。全体最適化のための方針であることを伝えることが必要ですが、本当に各専門部の理解を得るには、人間性やコミュニケーション力が重要であり、信頼関係を築くことが仕事を進めていく上で非常に重要なことだと実感しています。

不向きだと思っていたこの仕事に、今は魅力を感じている。さらに上を目指していきたい。

プロジェクト部では、常に社員の約1/3が現場に駐在しています。私自身、入社3年目から2年半にわたり海外の建設工事現場に駐在していました。横浜で行うのは設計までですが、日揮のミッションは設計・調達・建設に至るすべての工程です。現場では物が足りなければ必要数を必要な時期までに調達し、図面に不備があれば修正する。それらを一気通貫でコントロールすることがプロジェクト部の役割です。横浜では問題解決の方法にさまざまな選択肢がありますが、現場では目の前にある材料、図面で組み立てなくてはいけません。取るべき手段は明確ですが、決められた条件の中で解決しなくてはいけない現場特有の緊張感を味わいました。
現在はアシスタントエンジニアリングマネージャーとして、5人の部下を持ちながらクウェートで進行するプロジェクトのプラント内で使用する水、スチーム、空気、電力などを供給する設備、機器・電気・計装制御部門のコントロールを任されています。今年で入社11年目になりますが、当初は知識も少なく、プロジェクトエンジニアに求められるコミュニケーションが難しく、経験豊富な専門部のエンジニアを牽引していくこの仕事は不向きだと思っていました。しかし、いくつかのプロジェクトを経験するにつれ、自然と知識が身につき各部門や各工程の関係性もわかるようになりました。プロジェクトの全体像がイメージできるようになり、全体最適化の視点でアドバイスを行うことによって、エンジニアたちに新しい考えが生まれる。それらをまとめて結論を出していくことに、大きなやりがいを感じるようになりました。現在は設計部門を束ねる立場で仕事をしていますが、これからよりスケジュールやコストの管理手法や感覚を身につけ、将来はプロジェクト全体を取り仕切るプロジェクトマネージャーになりたいと思っています。

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キャリアパス

キャリアパス
2004
エンジニアリングマネジメント部
ガス処理プラント建設プロジェクト(カタール) プロジェクトエンジニア
2006
同プロジェクト 現場駐在(フィールドエンジニア)
2008
リファイナリープロセス部
製油所建設プロジェクト(クウェート) 詳細設計担当
2009
エネルギープロジェクト第1部
製油所建設プロジェクト(カタール) プロジェクトエンジニア
2011
製油所拡張プロジェクト(ベネズエラ) プロジェクトエンジニア
2014
製油所改造プロジェクト(クウェート) アシスタントエンジニアリングマネージャ