仕事と人

コミッショニングエンジニア

プラントエンジニアリングの先にあるフィールドへの挑戦。
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積極的な新規事業への取り組み。日揮の可能性に惹かれる。

大学では化学工学を専攻し、プラント設計について学んでいました。化学工学の知識を生かせると思い、プラントエンジニアリング会社への就職を希望していましたが、日揮は数ある会社のなかでも新規事業に打って出ている印象が強く、自分の専門を活かした業務はもちろんのこと、将来的にさまざまな業務に携わるチャンスがあると思い、入社を決意しました。
私はS&OS(スタートアップ&オペレーションサービス)部というプラント完成後の試運転や保全業務を行う部門で仕事をしています。入社後2年目までは、試運転を行うチームに所属していました。試運転とは、完成した装置を顧客に引き渡す前に実際に稼働させ、そこで発生する不具合を改修し、問題なく稼働するようにプラント全体を調整していく仕事です。1年目にパプアニューギニアに駐在した際は、海水を淡水化する装置の試運転を担当しました。淡水化装置にある薬剤を入れるのですが、注入する量は既に装置を納入した業者が設定していました。しかし、実際に装置を稼働させると、フィルターが詰まるという問題が発生。業者の設定に誤りがあるとは疑いもせず、さまざまな可能性を探りましたが、原因がわかりません。装置ではなく薬剤の問題ではないかと思い実験を行い、日本の研究所に分析を依頼した結果、薬剤の注入量に問題があることがわかりました。納期を目前にして顧客に引き渡さなくてはいけないプレッシャーの中、化学工学の知識を生かしながら限られた期間内に無事トラブルを解決できたときの安堵感と喜びは今でも忘れられません。

稼働後のプラントを学ぶため、製油所に出向。日揮では身につかない技術を求めて。

帰国後は稼働しているプラントの運転・保全などに対しコンサルティングを行う、O&M(オペレーション&メンテナンス)チームに配属されました。実際に私が担当したのは、建設するプラントを顧客がどのように運転し、どのようなメンテナンスを行うか、運用コストを計算しプランを提案する仕事でした。日揮はプラントを建設するのがメインの仕事です。試運転でプラントを動かすことがあっても、実際に10年、20年と長期にわたりプラントを稼働させることはありませんので、運用している顧客に比べて、稼働後のデータは乏しいのが現状です。また、プラントが長期的に稼働する上でどのようなトラブルが発生するのかを知るための必要なデータ収集も簡単ではありません。
そんな課題を実感していた際、実際にプラントを運転している企業の製油所へ出向する話があり、貴重な経験ができるまたとない機会ととらえ、手を挙げました。出向先では、プラントを運転する方からの相談に対し、エンジニアとして解決策の提案や運転改善を行っています。稼働中のプラントを横に見ながら仕事をしているので、長期間運転することにより起こる不具合や、改善すべき点などが少しずつわかるようになってきました。プラントは金属の配管・圧力容器・回転機などの組み合わせでできています。そのため腐食による開孔や部品の経年劣化によるトラブルは避けられません。トラブルを絶対に起こさないことは不可能ですが、損害を最小限に抑えられるように修理に要する時間・費用、またトラブルによる安全への影響を考慮して設備の修理案を計画します。同時に、同様のトラブルが将来的に想定されるようであれば、リスクの芽を摘み取れるように簡単な改造を加えることもあります。稼働中のトラブルは大事故に繋がる可能性があるため、応急処置で対応できるのか、それとも一旦停止し大規模なメンテナンスが必要なのか、リスク判断の難しさも実感しています。また、設計情報のみからリスクを判断したことで、実際のデータと一致せず頭を悩ませたこともありました。これは、設計条件と実際の運転に差があったことが原因でしたが、プラントは生き物のように日々運転・設備の状況が変わるため、リスク判断をする際は関係各部門にヒアリングを行い、事実を正確に把握することが非常に重要ということを学びました。

好奇心を絶やさず、常に新しい知識と技術を学んでいきたい。

日揮は、既設プラントの運転・保全を次のビジネスフィールドの一つとしてとらえています。また、プラントのオーナーとしてさまざまな会社と共同でプラントを所有するというプロジェクトもあります。日揮の仕事ではプロジェクトごとに、新しい装置や未経験のプロセス、顧客の難しい要求に直面するため、コミュニケーション上、ベースとなる技術的知識が必要不可欠となります。国際規格、技術的特徴、顧客のマネジメントフレームワークなど、常に新しい技術を紐解き、理解することが重要となり、また、新しい技術への好奇心と、土台となる知識を固めていく堅実さも必要だと感じています。現場でわからないことがあれば勉強する、ベーシックなことは専門書を読み調べる、さらにわからない時は周囲の人に聞いて確認するなど当たり前のことですが、限られた出向期間でより多くのことを確実に自らの知識・経験として吸収し、O&Mエンジニアとしての技術力を高めるため一日一日大切に業務に励もうと決めています。近い将来、新しい事業分野開拓の一翼を担う人材になることを夢見て。

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キャリアパス

キャリアパス
2012
S&OS部
LNGプラント建設プロジェクト(パプアニューギニア) 現場駐在(研修)
2013
製油所建設プロジェクト(サウジアラビア) 操業コンサルテーション担当
発電プラント(サウジアラビア) 操業トラブルシューティング担当
2014
LNGプラント建設プロジェクト(アメリカ) 見積担当
顧客所有製油所 出向(国内) 現場駐在(オペレーション担当)