仕事と人

計装制御エンジニア

設計から稼働まで、確かな技術力で制御システムに命を宿す。
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若いころから海外経験を積めることに大きな魅力を感じた。

大学では電気情報工学を専攻し、大学院では電気システム工学を研究。研究者になることよりも、企業に所属してビジネスの現場で知識を生かしたいと考え、産業の発展や人々の暮らしに不可欠なエネルギー資源を取り扱う企業への就職を希望していました。そんな想いを胸に秘めながら、大学の先輩や日揮に勤める知り合いの方から話を聞いて、初めてプラントエンジニアリング業界の存在を知りました。日揮の事業やその取り組みについて詳しく話を聞くうちに、私が希望するエネルギー資源の開発に携わることができるだけでなく、若いうちから海外赴任も豊富に経験でき、スピーディーに自身を成長させることのできる企業として強い魅力を感じました。また、エンジニアリング企業の中でも、プロジェクト遂行技術で定評のある日揮の社員は最も自分と雰囲気が合うと感じたことも、日揮に入社する決め手となりました。

計装制御部はプロジェクトの最初から最後まで、システムも人もマネジメントする。

私が所属する計装制御部では、配管や機器内の流体の流量、圧力、温度、液位、成分などを測定するセンサー、流体量を制御またはプラントをシャットダウンするためのコントロールバルブ、そしてセンサー情報をもとにコントロールバルブやコンプレッサー、ポンプ、加熱炉などを制御するコントロールシステムを主に設計しています。近年の巨大プラントでは、数千点のセンサーやバルブに、数万点の入出力情報を演算するコントロールシステム、そしてそれらをつなぐ計装ケーブルは数十万から数百万メートルにも上り、プラント内の至るところに張り巡らされます。さらにこれらのセンサーやバルブは、それぞれ異なるプロセス条件を持ち、一品一様の設計が必要となるため、計装制御設計は多くの人員の手によって遂行されることが特徴です。計装制御設計のプロジェクト組織は海外設計関係会社や国内外の協力会社から人員を集めて構成されており、プライムコントラクターである日揮の社員は若手であっても、そのチームを牽引していかなければなりません。
入社2年目の秋からはカタールの建設工事現場に駐在し、フィリピン、インド、パキスタンといったさまざまな国から派遣されたスーパーバイザー(現場監督)と協業しながら遂行する業務に、入社して初めて本格的に携わるようになりました。納期を守りながらプロジェクトを円滑に遂行するためには、綿密にコミュニケーションを取りながら、いかに仕事をスムーズに遂行するための仕組みをつくるかがカギとなります。そのため、私は1日に何度も何度も作業のステータスを確認し、必要であれば督促する、また、作業を円滑に進めてもらえるようわかりやすい技術説明を何度も行うなど、何にでもひたむきに取り組むことが求められました。このカタールの現場では、先輩方に徹底的にそのような仕事の姿勢、技術を指導いただき、多様性に富んだ組織の中でのプロジェクト遂行技術を学ぶことができたと思います。
この経験をもとに現在では、日揮がジョイントベンチャー(JV)のリーダーを務めるベトナムの石油精製・石油化学コンプレックスプラント建設プロジェクトにアサインされており、計装制御設計の一般仕様決定、ベンダー選定、設計標準化を行いながらJVパートナーをリードする立場で仕事をしています。今回のプロジェクトの計装組織はピーク時で200人以上にもなり、さらに数十社のベンダーと関わりながらプロジェクトを遂行していかなければなりません。まずは顧客、JVパートナー、ベンダーから信頼を得られるよう行動し、この大所帯が同じベクトルに向かって動くよう、尽力していきたいと考えています。

世界中のさまざまな場所に、私が手がけたプラントを残していく。

以前、私がカタールのGTL(Gas To Liquids)プラント建設プロジェクトの建設工事現場に駐在した際、プラントスタートアップに必要不可欠となる計36台の自動制御バルブの中身のパーツを、建設フェーズで発覚した設計変更により、緊急に交換しなければならないという事態が起こりました。スピードと正確さを心がけ、設計と発注、フランスのベンダーとのやりとり、納期督促など、できることはとにかく取り組みました。ところが、納期がフランスのベンダーの会社の夏休みと重なってしまったのです。納期に間に合わせるために、なりふり構わず夏休み中でも作業をしてもらうよう説得を試みました。ぎりぎりのスケジュールの中で現場に届いたパーツを必死で交換して調整しました。このような泥臭い対応が実を結び、最後には無事に顧客の要求するスケジュール通りにスタートアップできたのです。あのときの充実感と達成感は今の私の自信と原動力になっています。
現在関わっているベトナムのプロジェクトのように、プロジェクトの最初から携わるケースは初めてですが、プラントの完成まであと2年、前述の経験のように必死に取り組み、スタートアップのときにフレアスタック(余剰ガスを放出するための煙突)に灯る炎を見て、達成感を味わいたいです。このプロジェクトが終わったあとは、また新たなプロジェクトに携わっていきます。長い年月をかけて一つひとつのプロジェクトに専念して進めることで、そのプラントへの思い入れが深まることも日揮の仕事の魅力の一つです。 今後の目標としては、早く計装制御分野を取りまとめるリードエンジニアになれるように技術力、スケジュールや他部門との業務を円滑に進めるための調整力、交渉力を磨いていきたいです。リードエンジニアとは、プロジェクトの各専門分野を統率するポジションのため、現在よりもさらに高いスキルや責任が求められるポジションですが、やりがいや達成感もその分大きいと思うと今から楽しみです。

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キャリアパス

キャリアパス
2009
計装制御部
硫黄回収プラント建設プロジェクト(UAE) 見積担当
2010
石油精製・石油化学コンプレックスプラント建設プロジェクト(ベトナム) 見積担当
2010
GTLプラント建設プロジェクト(カタール) 現場駐在(計装制御フィールドエンジニア)
2011
製油所拡張プロジェクト(ベネズエラ) 詳細設計担当
2013
石油精製・石油化学コンプレックスプラント建設プロジェクト(ベトナム) 詳細設計担当