仕事と人

機器エンジニア

摂氏50度の現場で得た経験が、緻密で効果的な設計を実現させる。
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日揮で活躍する自分の姿が、入社前に明確にイメージできた。

大学では機械工学を専攻し、大学院では造船について学びました。船舶という、形や大きさが決まった箱の中に機器を搭載することと、プラントという決まった敷地や空間の中に機器を設置することは非常に似ていると感じ、よりスケールの大きなモノづくりを手がけたいと思い、日揮への就職を志望しました。会社説明会や会社見学などで日揮の先輩エンジニアと接する機会が多くあり、私が疑問に感じていることや不安に思っていることに対して、アドバイスをまじえ丁寧に答えていただくことができました。こうした先輩エンジニアとの交流を通じて、入社後に自分が活躍する姿を明確にイメージできたことも入社を決めた理由の一つです。
私が所属する機器エンジニアリング部では、プロセス設計をうけて、反応器や塔、槽、熱交換器といった機器の詳細設計を担当しています。プラントで扱う機器は大小様々、一品一様であり、それぞれの仕様書や法規に基づいた規格設計を経て図面を作成します。図面作成後は購買担当とともに世界各地から選定したベンダーに発注、連携しながら、要求品質、スケジュール通りに製造、納入されるようコントロールしていきます。現在、私はクウェートにある石油精製プラントで使用する熱交換器の設計を担当しています。熱交換器とは、温度の異なる流体間で熱エネルギーを交換し、それぞれの流体を加熱・冷却する機器のことです。石油精製には、重質の原油から不純物を分離していく工程があり、その過程で原油を熱したり冷やしたりして蒸留するために、熱交換器が必要となります。今回のクウェートの石油精製プラントでは、日揮が担当するエリアだけで約90基の熱交換器を設置する予定です。私の具体的な担当業務は、プロセス部門から提示された流体の条件(物質の成分と温度)に基づいて、圧力などを計算しながら条件を満たす機器の仕様を決定することです。仕様決定は1カ月半ほどかけて行い、その情報をベンダーに伝えて詳細な設計を依頼します。完成した機器が仕様書通りに製造されているかをチェックするところまで担当し、製造期間を含めると設計から出荷まで1年半程度を要します。

入社1年目に経験したカタールでの現場研修。設計の重要性を痛感。

現在、日揮では、入社1年目に国内外の建設現場で研修を受ける現場訓練制度が導入されています。私はその1期生として、カタールで半年間の研修を受けました。現地では日中の最高気温50度、湿度90%といった非常に厳しい環境下での研修となりましたが、横浜本社では体感することができない現場の環境を知り、そういった現場環境を考慮しない机上の設計では、本当に有効な機器は設計できないことを痛感しました。実際にプラントを建設している海外の現場では、横浜の本社で設計をしている私たちの想像を超える事象、たとえば、据付時に使用する機器に開けられた穴が小さすぎたためあるパーツが取り付けられない、シビル建築部所掌の基礎と機器本体の設計のズレが発覚するなど、そういった問題にスピーディーかつフレキシブルに対応することが求められます。実際に私が研修を受けているときも、熱交換器のある検査がベンダーショップで行われていなかったことが発覚し、ベンダーから現場に担当者を呼び2週間かけて検査を行ったことがありました。さらに、機器周りに取り付けられる足場用のパーツが、数センチずれているために足場が取り付けられないなど、設計図上のわずかなズレが現場で大きなトラブルにつながることも体験し、研修を終えてからは、現場の作業工程や作業員の負担を意識しながら設計に取り組むようになりました。

世界を舞台に発展を続ける日揮には、世界を舞台に成長できるチャンスがある。

設計の仕事の醍醐味は、自分が生み出した“我が子”ともいえる機器が、実際の生産現場で活躍している姿を見ることができるということです。私も最初に手がけた機器がプラントに設置された写真を見たときは、すごくうれしい気持ちになり、達成感に満たされました。
また、海を越えて世界に広がる日揮というチームの一体感の中で、エンジニアとして技術を高め、キャリアを磨いていくことができる点も魅力の一つです。上司や先輩からは「男女に関係なく一流のエンジニアに育てる」と言ってもらっています。特に、私が所属するエンジニアリング本部の本部マネジメントは、熱交換器のメンテナンスについてアドバイスをしてくれるほか、プロジェクトの進捗を気にかけて声をかけてくれることもあります。このように立場関係なくエンジニア同士の結束を実感できる現場では、自分が女性ということでデメリットを感じたことはありませんし、自分の可能性を広げていくチャンスが十分にあると確信しています。
独り立ちまでは早くてもまだ2~3年程度は必要です。今後もエンジニアにとって必要不可欠な資質である「なぜ?」「どのように?」という探究心を忘れず、プラントで非常に重要な蒸留塔という機器の設計も手がけられるように成長したいと考えています。また、将来的には、海外企業に派遣する社内制度を利用して、商習慣や仕事の進め方が異なる他国の企業で経験を積んでみたいとも思っています。

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キャリアパス

キャリアパス
2012
機器エンジニアリング部
LNGプラント建設プロジェクト(オーストラリア) 熱交換器など設計担当
2012
ガス処理プラント建設プロジェクト(カタール) 現場駐在(研修)
2014
製油所改造プロジェクト(クウェート) 熱交換器設計担当