仕事と人

プロセスエンジニア

プロジェクトの成功を大きく左右する基本設計に情熱を注ぐ。
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砂漠の中に浮かび上がる、プラントの姿に魅了される。

私は中国で生まれ育ち、アメリカの大学に進学。大学では化学と化学工学を専攻し、同時に副専攻で日本語の勉強をしていました。大学では研究室で薬品など小さなものを製造していましたが、化学と日本語の知識を生かし、世界の舞台で活躍できる大きな仕事がしたいと思い、日揮への入社を志望しました。
入社1年目の6カ月間の研修ではカタールの建設工事現場に駐在しましたが、初めてプラントを見た瞬間、その巨大なスケールに魅了されました。特に、ライトアップによって砂漠に浮かび上がる夜のプラントの姿は芸術的ともいえ、今でも忘れられない光景です。現場では担当エリア内で行う配管建設作業の監督を任されていました。配管建設作業は溶接など、私にとって専門外の工程が多い中、スケジュールを組み立て必要な人員や材料・機材を確保し、建設を行うサブコントラクター(専門工事業者)の作業員に指示を出しながら作業を進めなくてはいけません。毎日必死で勉強し、作業員がスムーズに仕事を進められるよう、彼らの要望に迅速かつ確実に対応することを心がけていました。たとえば、材料が不足している場合は、すぐに他部門と調整して必要な数を必要な時間までに調達するなど、作業が円滑に進むような環境を整えることで、少しずつ彼らとの信頼関係を築き、プロジェクトの遂行に貢献することができたと思っています。

プラント設計の基準や方針を固める、プロセスの仕事に責任と誇りを感じる。

現在はプラントの基本構想を練り上げ、プロセス設計を行う、プロセスエンジニアリング部に所属しています。この部門では、顧客の事業計画にあわせプラントの基本的な仕様を決定するFEED(Front End Engineering Design)や基本設計、プロセスフローの作成などを行っています。たとえば、石油精製プラントの場合は、どのような装置を配置し、どういったプロセスフローを構成するとガソリンなど、顧客が求める製品を精製できるのか、原油の流量や圧力、温度などを計算しながら、ベースとなるP&ID(Piping and Instrumentation Diagram)やPFD(Process Flow Diagram)などといった図面やプロセスデータシートを作成しなくてはいけません。基本的にはライセンサー(ある特定のプロセスフローの特許を持つ企業)と協力しながら、国や地域など、そのプロジェクト特有の条件をもとに、顧客の求める製品を精製するために必要な技術的なレビューを行い、基本設計を進めています。顧客とコミュニケーションを重ね、合意を得る、ときにはよりよいものを提案しながら進めることが重要だと実感しています。
私は現在、プロセスのシミュレーションや、熱交換器など機器類のサイジング計算、プロセスフローの図面作成などを手がけています。業務範囲の広い部門ですが、私たちが行う基本設計の遅れやミスは、その後の詳細設計以降のコストと工程に大きく影響を与えるため、責任やプレッシャーは大きいですが、プラント設計のベースを決め、プロジェクトを始動させる役割を担うプロセスの仕事に大きなやりがいを感じています。

巨大プロジェクト完遂のため、プロフェッショナルたちの英知を結集。

日揮では一人ひとりの社員が、多くのノウハウを持っていますが、それぞれの知識を結集させなければ、巨大で複雑なプラントを完成させ、プロジェクトを完遂することはできません。プロセス・配管・機器・シビル・建築・電気・制御などの各エンジニアやその他プロジェクトに関わるさまざまな人が、協力して一つの目標に向かって突き進む強さが日揮にはあると感じています。さまざまなプロフェッショナルが一つの目標に突き進むためには各々の専門知識を結びつけ、知識を共有することが重要です。現在、プロセスエンジニアリング部では過去のプロジェクトを調査し、個々のノウハウやマニュアルをまとめ、誰もがアクセスできるデータベースづくりを進めています。私も酸性ガスの処理に関する知識・経験の集積を行っています。共有する情報は、他のプロジェクトや将来のプロジェクトにも活用できるため、多くの設計に貢献できる活動だと思っていますし、私自身もこの活動を通じて知見を深めていきたいと考えています。
昨年、担当していた石油精製・石油化学コンプレックスプラント建設プロジェクトに、日揮ではほとんど経験がないプロセス装置を追加することが決まりました。しかし、他のプロジェクトとの兼ね合いから従事できる人員は限られており、リードエンジニアなども他のプロジェクトを兼務するという厳しい状況でした。そんな中、私が中心となり資料を集め、アメリカ出張を重ね、ライセンサーとのレビューや調整を繰り返すことで、何とか設計を終えることができました。未熟ながらも重要な役割を任せてもらい、一段階上の仕事を遂行できたことが大きな成長につながったと思っています。これらの経験を積み重ね、いち早くプロセスチームをリードできる存在になりたいと考えています。また、将来はプロジェクトマネージャーとなり、歴史に残るプロジェクトを手がけることを目標に、この仕事を続けていきたいと考えています。

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キャリアパス

キャリアパス
2012
プロセス設計部
ナフサ装置リバンププロジェクト(国内) FS担当
ガス処理プラント建設プロジェクト(アルジェリア)(北アフリカ) 見積担当
ガス処理プラント建設プロジェクト(カタール) 現場駐在(研修)
2013
石油精製・石油化学コンプレックスプラント建設プロジェクト(ベトナム) FEED担当
2014
LNG受入基地建設プロジェクト(国内) 詳細設計担当