JGC Global Engineering

第1事業本部 建設部 スケジュールコントロールマネージャー

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Q1 海外赴任のきっかけ、海外赴任にあたっての想いを教えてください

私が所属する建設部の主戦場は海外建設現場なので、頻繁に海外赴任があります。海外赴任は今回で2回目ですが、前回のカタールでの赴任を終えてからの約2年半は日本で見積業務・建設計画を担当していたので、今回の赴任の話が決まったときは、やっと海外に行けるという思いでした。

Q2  赴任先での仕事内容を教えてください

現在担当しているオーストラリアの大型LNGプラント建設プロジェクトは顧客が日本企業、生産されるLNGの約7割が日本へ輸出され、日本のエネルギー政策推進の一翼を担う最重要案件であることから“日の丸プロジェクト”とも呼ばれスタートしました。コントラクターは当社を含めた日米3社のジョイントベンチャー(JV)で遂行しています。このプロジェクトでは、オーストラリアにおける労働者賃金の高騰とエンジニア・熟練労働者の逼迫という問題から、中核設備をオーストラリア国外において製作、大型船を使って建設地であるダーウィンに輸送し、最終的な組み立てを現場で行う“モジュール工法”を採用しています。現在私はLNGプラントにとっては心臓部となる天然ガスの液化プロセスエリアのスケジュールコントロールマネージャーを務めています。主な業務は、スケジュールの作成と実行、機器・材料投入のタイミングの決定と輸送状況のモニタリングおよび督促、建設チームと連携してのインターフェース調整の三つです。
まず、工事開始前に最適な工事手順、作業員の動員、客先への納期等を考慮に入れて、建設・調達・設計とも連携を取りながら基本スケジュールを作成します。 基本スケジュールをさらに発展させた詳細スケジュールはサブコントラクター(専門工事業者)のプランニングチームが作りますが、彼らが詳細計画を作るために必要な情報を提供したり、作成されたスケジュールをレビューしながら、我々が意図しているスケジュールをつくり上げます。また、作成された建設計画通りに作業員の動員や遂行すべき工事が確実に実行されているかモニタリングし、必要に応じてサブコントラクターに改善点を指示します。
スケジュールを作成し建設工事を進めていくための機器・鉄骨・配管・ケーブルなどの機器・材料は数万点におよびますが、それら材料の輸送タイミングを工事スケジュールやレイダウンと呼ばれる資機材仮置き場の空き状況を考慮しながら決定し、横浜や世界中に散らばっている調達の方たちと連携を取って材料がタイムリーに現場に入ってくるように調整します。 材料が届いたあと、実際の工事ではインターフェースと呼ばれる各工事間の調整が必要となる部分があり、そのインターフェースをうまくマネジメントしていく事が工事を安全かつスケジュール通りに進捗していくために必要となります。そのインターフェースを先頭に立って調整するのは建設チームですが、私はその建設チームの黒子役となって、その調整に必要となるアドバイスを行ったり、資料を作ったりしてサポートしています。
その他、客先・社内向けのオフィシャルな週報・月報を発行します。

Q3 実際に現地で働いてみての印象は

オーストラリアのサブコントラクターは工事期間中のトラブル(たとえば、スケジュールの遅延)を理由に工事期間の延長や工期延長賠償金、または追加金額を要求してくるクレームに長けているといわれています。サブコントラクターとともに作成する詳細スケジュールにそうしたクレームのネタを散りばめられないように、我々コントラクターには神経を使ったレビューが要求されていると実感しています。また、サブコントラクターのみの意向を反映したスケジュールとならないようサブコントラクターのプランニングチームと密にコミュニケーションを取るよう心がけています。現在までこのプロジェクトでサブコントラクター6社の詳細スケジュールを作ってきましたが、最初の業者と作成したスケジュールは合意するまで半年を要し、神経が磨り減りました。

Q4 現地での仕事で達成感や自身の成長を感じたことは

自分でいつも意識している(部下にも意識させている)のは、スケジュールやプログレスを“モニタリング”するだけでなく、スケジュール(=納期短縮)にどれだけ“貢献”できるかということです。スケジュールの遅れにつながりそうなこと、ここをこうすればクリティカルパスを解消できるといった点を見出し、関係各所を巻き込んで早期に解決するようします。遅れが出た際は遅れが出たというデータの管理と発信だけではダメで、私のチームではその遅れをどうカバーしていくのか、どこの部分をどう改善していくべきかの解析を行って、それを関係各所に伝えて必要なアクションを起こさせる部分までオーナーシップを持たせるよう意識しています。
また、数字やデータの見せ方、違う視点から見るとどうなるかということも常に意識しています。顧客やサブコントラクター、社内のマネジメントに見せる数字・データも見せ方によって受け取られ方が違うので、顧客・サブコントラクターを説得するとき、社内マネジメントに問題を挙げるときなどは数字・データの見せ方に変化を持たせて発信するよう意識しています。今の役職は今回のプロジェクトで初めて担当しますが、始めた当初は意識できていなかった以上のようなことができるようになったのは、今の役職だからこそ成長できたポイントだと感じています。

Q5 仕事を通してチームワークを感じていることは

一人では無理なこと、あるいは時間がかかることをチームで攻略して早期に解決できたときに一つのチームとしてプロジェクトを遂行しているのだと感じます。プロジェクトを進めていくとさまざまな難題が生じます。これは当たり前のことですが、そこをいかに迅速に正確な方向に解決していくかが重要で、そのためには自分の早い意思決定や指示の出し方が大きく左右してきます。
今、私の下では6人のスケジュールエンジニアが働いています。国籍はメキシコ・ウクライナ・フィリピン・ヨルダンとさまざまで、皆私よりも年上です。彼らの性格・適性・能力などを見極めながら、仕事を割り振っていきますが、彼らの働きがうまくいったときは、チームとしての成功として喜ぶことができますし、自分が何かを成し遂げた時よりも嬉しく感じます。

Q6 今後、挑戦(成長)していきたいことは / チャレンジしたい仕事内容、キャリアは

最終的にコンストラクションマネージャーとなって、現場を束ねる責任者となることが目標です。しかし、それにはまだスキル・経験・知識など全ての面で足りないので、自分が与えられたフィールドで(時には自分のフィールドを飛び出して)、与えられた責任以上のことを全うしていくことを常に心がけていきたいです。

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現地での暮らしについて

日本との違いも含め、現地での暮らしをどのように楽しんでいますか

日本で仕事をしていたころは通勤に往復3時間かかるのと、日々の業務でなかなか家族との時間を取れずにいました。今の現場では1日の仕事の流れにある通り、帰りが早く、家族との時間が日本より多く作れます。また、休みが2日ある時は家から車で30分~1時間の所にあるキャンプ場に泊りがけでキャンプに行き、オーストラリアの大自然を楽しんでいます。

グローバルでの活躍を希望する新卒学生にメッセージを

入社して海外勤務する醍醐味

日揮のエンジニアとして海外で働くということは、リーダーになることを意味しています。若いうちから責任のある仕事を任され、自分よりも経験のあるベテランエンジニアが部下として自分の下に何人もつきます。難しい問題を日々解決しながらプロジェクトを遂行していく過程で、それまで自分が経験や想像もしていなかった能力が備わっていくことが実感できます。私が就職活動を始めたころは(就活当初は日揮の名前など知りませんでしたが)、海外で、多国籍の人と、大きなことをやりたい(その中心は自分!)とただ漠然と思っていましたが、今はそれが実現できていると実感しています。

1日の仕事の流れ

5:50
現場事務所到着 (宿舎から現場まではバスで約30分)
6:30
サブコントラクターA社の朝礼に参加
7:00
客先と共に現場ウォークダウン(巡回)、進捗を確認
8:30
チーム内ミーティング (その日に各人がやるべきことの確認、チーム内でシェアすべき情報の交換、必要なアクションを部下に指示)
9:00
社内キーパーソンミーティング
9:30
メール処理、プログレスレポートの作成等
11:00
サブコントラクターB社との定例会議
12:00
昼食
12:30
社内ミーティング (その日の進捗や問題点などを現場スーパーバイザー(SV)などから説明)
13:00
サブコントラクターC社から提出された詳細スケジュールをチーム内でレビュー
15:00
サブコントラクターC社とのスケジュール調整会議
16:00
日本との電話会議 (機器・材料の製作・輸送状況の確認)
17:30
業務終了・帰宅