プラントエンジニアリングの魅力

エンジニアリング会社が手がけるプラントは、石油やガスなどのエネルギーをはじめ、化学製品・医薬品・非鉄金属など、社会・経済を根底で支える重要なものを生産する設備です。
巨大なプラント建設は、一つのプロジェクトがその国や周辺諸国の経済の発展を支え、エネルギー政策や経済、社会生活に大きな影響を与えることもあります。一方で、エネルギー消費の拡大による地球温暖化など環境問題への対応の重要性も増しており、エンジニアリング会社としてこの問題を克服するために多様な環境負荷低減も推進しています。
プラントエンジニアリングを通じたこれら地球規模の発展や課題解決に対する貢献は、人が手がけうる最高の仕事の一つであると自信を持って言うことができます。ここでは、そんなプラントエンジニアリングの魅力を三つの視点からお伝えします。

地球全土が舞台

石油・ガスなどのエネルギープラントが建設される場所は、消費地に近い都市部もあれば、見渡す限り砂丘の広がる灼熱の砂漠や雨の降りしきる熱帯雨林、生物が到底住むことができないと思えるような極寒地、陸地から数百キロメートル離れた海上など、地球上のあらゆる場所に広がっています。
日揮の場合、海外プロジェクトが占める割合は売上の80%以上にもおよび、まさに地球全土を舞台としてプロジェクトを遂行しています。 また、あるときは大臣クラスの顧客と超国家規模のプロジェクトを検討し、またあるときは欧州ベンダーを相手に一筋縄ではいかないタフな交渉を連日繰り返し、またあるときは英語の通じない現場作業員に拙い現地語に身振り手振りを加えて指示を出す。これほど世界中で多様なパートナーと関わる仕事は他にないでしょう。
日揮は、日本におけるプラントエンジニアリングのパイオニアとして、中東・北アフリカ・東南アジア・北米・ヨーロッパなど早くから重要地域に拠点を構築し、世界80カ国、2万件以上のプロジェクトを遂行してきました。日本の常識が通用しない状況下でも、決して諦めずに困難を乗り越え、顧客の期待を上回る結果を残し続けてきたことで、信頼を獲得し、グローバルな競争に勝ち抜き、世界中にビジネスを拡大してきたのです。
日揮のビジネスに国境はなく、求められるプラントを最適の方法で実現するために、国や民族、文化を越えて動き、世界のさまざまな技術や人、製品などをダイナミックに結びつけていく、これが日揮のプラントエンジニアリングビジネスです。

想像を超えるスケール

プラントは膨大な機器や資材によってつくりあげられる複雑で巨大な装置であり、人類が生み出す最も大きく複雑な建造物といっても過言ではありません。当然、建設にかかる費用も人員も桁外れに大きく、たとえば、大型エネルギープラントには、建設作業員のべ人数十万人、使用される鉄材数十万トン、建設費用数千億円といった想像もつかないスケールの人・物・金が投入されます。そんなプラント建設中の光景はまさに圧巻の一言。数キロメートル四方の広大な敷地に、人が点のように見えるほどの巨大なプラントが建設されていくのです。人が立ったまま入れるトンネルのような配管やまるで小さなビルのような数十メートルにもおよぶ機器が所狭しとひしめき合っています。
こうした大型プロジェクトでは、何年もかけて案件獲得のために多くの社員が動きます。たとえば見積作成のためだけにのべ数百人のプロジェクトチームが編成され、1年もの時間をかけて、巨大なプラントの構想をまとめあげ、プロジェクト受注後も、数千、数万にもおよぶ設計図面の作製から資機材の調達、建設を経て、試運転、引き渡しまで、最低でも3~5年もの期間をかけてプロジェクトを遂行していきます。
その他、プラント本体の建設以外にも、膨大な資機材を運び込むために、現地近くに専用の港や、作業員が生活するための居住施設を建設するなど、工事はさながら一つの都市建設のようなもの。プロジェクトの中心でこうした膨大な人・物・金を動かし、想像もできないほど巨大なスケールのプラントをつくりあげていくところにもプラントエンジニアリングの魅力があるのです。

磨き上げられる人の力

エンジニアリング会社はメーカーではないため、工場も製品も持っていません。また、総合商社ではないので支店網や資金も持っていません。
それでも私たちエンジニアリング会社が巨大かつさまざまな専門技術や知識が結集したプラントを具現化するプロジェクトのプライムコントラクターとして中心を担うのです。なぜそんなことができるのでしょうか?それはプロジェクト全体でトレードオフするコスト・品質・スケジュールのバランスを保ちながら、人・物・金・時間などの経営資源や技術・情報などを有機的に結びつけ、最適解を導き出すプロジェクトマネジメント技術やあらゆる工学分野の専門技術・知識を持ったプロフェッショナル集団だからです。
プラント建設には、世界情勢の変化による調達・建設コストの増大、機器・資材製作の手違いや輸送トラブル、顧客の要求変更、民族性・文化の違いなど、さまざまな困難がともないます。さらにプラント建設の場所や原料、製品によってプラントの種類は全く違ったものになります。一つとして同じプロジェクトは存在しないのです。それらを克服し、プロジェクトを成し遂げるには、既存のプロジェクトマネジメント技術や各工学分野の専門技術・知識に関する知識やノウハウだけでは越えられない壁もあります。あらゆる国から集まった利害や価値観の異なる大勢の人を動かし既存の技術やノウハウを超えて新しいアイディアを出して唯一無二のプラントを実現させなければならないのです。そのとき、根本に立ち返って相互理解、信頼関係を築き上げる、人としての力量が必要不可欠となるのです。
既存の技術やノウハウでは太刀打ちできない困難を乗り越えていくからこそ人としての力が磨き上げられます。製品などを持たない分、常に新しい課題に立ち向かい、人の力を試し、磨き上げ続けることのできる最高の環境があるのもプラントエンジニアリングの魅力です。